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初日からやらかしました。

初日はとりあえず席に着いて本を読むのがベストだと思います。

春休みが終わり、登校初日。

「うっ...お腹痛い...」

急に腹が痛くなった。

僕は小さい頃からお腹の調子がよくなくて、整腸剤にお世話になることがしばしばありました。お腹が痛いというよりかは胃が痛いという方が正しいかもしれないけど。

「ほら、これでも飲んでさっさと学校に行きなさい。」

「あ、ありがとう...行ってきます...」

ああ、母よ。僕を戦場へと送るのですね...自業自得ですが。

僕の登校時間は親の都合で早い。

ホームルームの始まる30分前にはすでに学校に着いています。自転車で片道20分くらい。県内でもそれなりの学校です。留年した僕がまず迷ったのは教室。

去年と同じクラスに入るのに凄く抵抗を感じる。

「...うわ、何人かいるし...」

張り切って学校に来ている奴が数名。

お前ら帰ってくれと言いたいが、そんなことができるわけない。...この教室に...


「さすがに寂しくて。」

「だからといってここに来るのは...まあ、気持ちが分からないわけじゃないけど。」

元同級生のクラスに入らせていただいた。

「俺も進級したかった...」

「勉強しなかったお前が悪いんだろ?さっさといるべきところに戻れ。」

「この裏切り者ー!」

「お前が悪い。」

こんなやりとりばかりしていた。仕方ない、教室に向かうか...。



「...」

「...」

僕が入ると教室に沈黙がはしる。やめてくれ、俺をそんな目で見ないでくれ...。

ひそひそと声が聞こえてくる。

あれが留年したっていう人かな?うわー、留年する人おるんやなー...とか色々聞こえてくる。てめえら、本人にめちゃくちゃ聞こえてるぞこの野郎!

しかし、初対面でいきなりそんなこと言えるわけないし、ここはとりあえず下を向いて寝る。

その時がくるまで...スヤァ......

「おっ?お前も留年したのか?」

「...なんだよ...」

寝ようと思った時に声をかけてきたのは僕の同級生にして同じく留年生の奴。とりあえず、これでボッチという肩書きはつかない。友達要因は確保。

「まあ、気まずいけど頑張ろうぜ。」

「ああ、うん。そうだな。」

留年した奴が二人であったことに感謝...(失礼だな~)



まあ、それから授業が少しあって特別活動の時間がきた。

先生が気をつかってくれたのかどうかは分からないが、自己紹介をしようという流れになった。

そこで出席番号順で自己紹介を行っていく。

「1番、〇〇です。部活は野球部です。よろしくお願いします!」

まあ、こんな感じで進めていくわけだが、僕の自己紹介...

「留年しました、よろぴく♪」


...想像しただけで涙がとまらない。

なんだよ、留年したということを伝えなきゃいけないのかよ...嘘やろ...そんなことを思っているうちに僕の出番がきた。

「えっと...留年生です!よろしくお願いします!」


沈黙。少しは反応してくれ...

僕の声はわりと低いので、こう...ちょっと怖い雰囲気がある。しかも、特に特徴といったものがないし、つかみづらい人って感じの人です。

おそらく第一印象で与えてしまったのは...

「うわ、あの人ちょっとやばくね...」 

そういうことです。おい、そこの眼鏡、めちゃくちゃ聞こえてるぞ!


まあ、そんなこともあり、僕の登校初日は「ちょっとヤバイ人」という印象を与えてしまった一日になったのです。


解せぬ...

音楽を聴いて待つという手もありですね。

また、自己紹介をする際はネタ路線、または普通路線がよいと思います。ネタの場合、調子に乗った奴らのグループと絡みやすいですし、普通だと一般の少し地味な奴らと絡みやすいです。言い方が最悪なのは許してね♪

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