Ⅱ-6.扉
「………明るい……」
ロキと分断されたことによって、“ライト”の魔法は切れたが、アイテムボックスの中にあったカンテラに灯を入れて進んでいた。
しかししばらく歩いていると壁面いっぱいに、ひかりごけが生えている通路に変わっていった。
「カンテラ持たなくてもいいっていうのはありがたいな」
先頭を歩いている俺がカンテラを持っていたんだが、それだと戦いづらかったんだ。
「ここなら蝙蝠野郎に遅れはとらん」
「…………さっきは……大変……だった……」
大変だったのだ。
魔法を封じるジャミングバット、超音波で攻撃するノイズバット、音て回りを把握するソナーバットっが襲いかかってきたのだ。
ジャミングバットは大したことはなかった。
俺達は魔法を使わないし。
厄介なのはノイズバットとソナーバットだった。
ノイズバットはこれまでも多々出てきていた。
そのたびにロキの魔法で撃ち落としていたのだが、今回そのロキがいないので仕方なく、レベルアップで覚えたスキル“ソニックブーム”を使ったのだがクールタイムは長いわ、燃費は悪いわで戦闘が長引いたのだ。
ソナーバットは近づいて来るので叩き落とせばいいのだが一回カンテラが落とされ灯が消えたときは、危うく死ぬかと思った。
暗闇の中でミリ単位で辺りを把握するとか恐ろしすぎる。
正直ここまで鋭いのがソナーバットだけで助かった。
ノイズとジャミングの両コウモリはここまで鋭くなかったし。
「………でも………」
「ああ…レベルも上がって新スキルも覚えたし、素材も貯まったしな。
特にジャミングバットの記憶は特に役に立ちそうだな。
○○の記憶系のアイテムは装備にスキルが付けられるんだろ」
「………うん………“マジックジャマー”……」
「楽しみだな!」
「…………うん……」
そうこうしているうちに、ひかりごけの道は終わる。
どうでもいいけどこの道に入ってからはモンスターのモの字も見えないな…
嫌な予感がする。
目の前にある大きな扉を見上げながらそう思った。




