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Ⅱ-1.宴会

四月十七日改定

「まずレッサーオーガ討伐成功を祝って乾杯しようじゃないか。」

レッサーオーガ戦の後、ヨイチが嬉しそうに言った。

今は酒場でレッサーオーガ討伐成功おめでとう会をしている。


「カンパイ」

「……カンパイ…」

「うふふ、乾杯」

「我と乾杯する栄誉を、ってまったまって、あ、あ、カンパーイ」

「カンパーイ」


その後はどんちゃん騒ぎになった。貸し切りにする金なんて無かったので他のプレーヤーが飛び入りで参加したりとかなり賑やかだった。







しばらく飲み食い会話しているたんだが風に当たりたくなったので外に出てみた。

夜空は残念ながら星は出ていなかったが、紅い三日月と蒼い満月が輝いていた。


「ファンタジーだな。

よし、酒瓶持ってきて月見酒と洒落込もう」


辺りをキョロキョロ見回し、メイド服の店員さんに

「すいません。店員さん、酒下さい」


「私、店員じゃないですよ」


なんだと…





「そうだったんですか、すいません。」

「いえいえ気にしてませんよ。それより良いんですか? お酒奢って貰って」


俺が店員NPCと間違えたのはマリアさんという人だった。


「私はマリアと申します。ギルド『鉄人』でウェイトレスをしています」


「俺は『愚者の魔窟』のユウです。

鉄人ってどんなギルドなんですか?」


「料理人の集団ですよ。全員料理人のジョブを持っているんです」


「そーなんですか。今度何か食べさせてくださいよ」


「お店の方に来られたらいつでもご馳走しますよ。お店の名前は『ダグタの大釜』って言うんですよ」


「フラレテシマタゼー。

そろそろ戻ろうか」


「あっ!

フレンド登録しませんか?」


「いいですよ。

少しは脈があるようですね」


マリアさんとフレンド登録してから店の中に戻ると………


ヨイチは他の客に絡んでいる。私の酒が飲めないって言うのか~ア~っと言って酒を呑ませて回っている。


チェリーは顔色を全く変えずいつも通りの、いやいつもの以上の無表情まま、ハイペースに杯をカラにしていた。


メイプルは虚空を見つめブツブツと何かを呟いている。撫子さんはなにやら色っぽく着物をはだけていて、純真無垢な少年にはキツイ空間を作成していて。


ロキはと言うと酒瓶をイッキ飲みして潰れてしまっている。






ナニコノカオス…









次の日、ログインすると皆で話し合っていた。

ちなみにゲームなので二日酔いの心配はない。


「鉱山……鉄………」

「毛皮と木材が欲しいわ」

「弓兵からすると平原が効率がいいんだが」



何話してんだろ…

ッ!?

ノリ遅れた!?


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