1-14.愚者の魔窟にようこそ
宿屋さんにやって来ました。宿の名前は「常世の闇」っていうそうです…
「すごいネーミングセンスだが、よく寝れそうな名前だな。」
永眠出来そうだ…
「いま戻ったぞ。
新入りが居るから全員注目。
ユウ、自己紹介しろ。」
扉を開けてヨイチがロビーっぽいところに集まっている人たちに言う。
よしここは小粋なジョークで場を和ませるか。
「私の名前はユウ・マスタック。地位は大佐だ。そしてもうひとつ〔黒衣の剣聖〕だ。
覚えておきたまえ。」
「……………………」
シーン…
すいませんハ○レン好きなんです。
「こんなヤツだ。
まあバカっぽいが悪いヤツじゃ無さそうなので仲良くしてやってくれ。
次はお前たちの番だぞ。」
まず金髪で黒ローブで目が緑で眼帯付けてて左手に包帯を巻いた少女が立ち上がって
「我こそは、災厄の魔神の名を受け継ぎし光と闇の天災魔導士、その名もロキ様である。
ぐっ!?
左手が…疼く…」
詳しい説明は要らないな。全身でこう主張している。
コイツは厨二病だ。
「ロキちゃんのジョブはネクロマンサーとビショップなのですよ。」
着物を着た黒髪美人がそう補足した。
「私は撫子と言います。ジョブはカンナギとウィザードです。」
撫子さん…
まさに大和撫子という言葉が相応しいおしとやかな美人である。
正直かなり好みだ…
次は髪の毛の色以外全く同じ容姿の二人組だ。
「私はメイプルよ。
ジョブは木工職人と仕立屋よ。」
髪の毛が緑色の方がそう言い
「………チェリー………鍛冶職人…細工師……」
髪の毛が赤色の方がこう言った。
「お姉ちゃんは人見知りであまり喋らないの。」
無口っ娘か苦手だな…
会話がないと間が持たないからな…
「材料さえあれば私とお姉ちゃんでありとあらゆる装備を作ってあげるわ!
何か欲しい物があったら言いなさい。」
「本当か? そりゃ助かるな。
なら刀と防具一式作ってくれないか?
ゴブリンと野うさぎのドロップは大分あるし、スライムのも多少有る。
好きなだけ持ってってくれ。余ったら好きに使ってくれていい。」
素材の山を差し出しながら言った。
「こんなに大量の素材を!
いいの?」
「いいって。その代わりいいの作ってくれよ。」
「分かったわ。最高の装備を作るわよ。」
「………頑張る……」
気合いは充分なようだ。どんなのが出来るか楽しみだな。
「話しは終わったか?
なら改めて言おう。」
「愚者の魔窟にようこそ。」
そのあとは俺たちはとりとめのない話をし、親睦を深めあった。




