三話
「チリンと夏の音色。ラムネの音はいつでも涼しげである。だがあいにく、ただいまは冬である。私にはとても愉快な、いーこ・ぷーちという幼稚園からの幼馴染がいる。その2人と一緒に集まる時の名前を駄菓子会という」と、1人であらすじごっこをしていると2人が歩いてやってきた。今日も私たちは駄菓子屋「あわら」の前の古びた木のベンチの前に腰掛ける。今日は元々集まる予定はなかったのだが、どうしてもぷーちが集まるって言うからみんなで集まった。
「で、ぷーちさん、本日はどのようなご用件でしょうか。」
いーこがそういうと、メガネを少し押し上げた。いつもこの人はなんのモノマネをしているのだろうか、楽しそうだからいいけど。
「あのねシール交換って知ってる?」どうやらぷーちはシール交換の話をしたかったようだ。「あーなんかインスタで見たかも。」
「さすがなっつ先輩情報が早い」
いーこがそう言うとまたメガネを少し押し上げた。というかいつもメガネかけてないぞ。
「で、なそれがどうしたの?」
私がそう聞くと、
「シールをかれpにあげたくて、選ぶの手伝って欲しい」
ぷーちの話を聞いたいーこはメガネを外した。伊達だった。
「まかしといて、ヤバいぐらいの選んであげるから」
その時のいーこの顔はやばいぐらいニヤッとニヤけていた。怖っと思った。ぷーちの顔も危機感を察知してか、若干引いている。
「どっか探せばあるでしょ。じゃ今週の土曜にまたここに自転車に乗って集合!解散!」
駄菓子会というのはいつもこんな感じである。
そうして土曜日になった、いっそう肌寒くなり自転車のブレーキを握ると、とても冷たいのである。手袋をしてくればよかったなと後悔するけれどもすでに待ち合わせの時間になっている。2~3分遅れて2人ともやってきた。
「行こっか。」
そう言い私たちは自転車を漕ぐ、いーこリサーチによると西松屋にあるらしい。線路の下をくぐり、学校の方へと自転車を漕ぎ、大きな道路に出るとまっすぐいくと西松屋はある。
「西松屋なんていつぶりだろうね~」
いーこが言う。
「なんて~」
丁度タイミングが悪く車が通ったため私も、ぷーちも聞こえなかった。
「だ・か・ら、西松屋に行くのっていつぶりだりうね~って言った~」
今度は大きな声で言ったけど、何か喋っているんだろうなということはわかるが、相変わらず聞こえない。私たちは3人で爆笑した。本当に些細なことでも面白い、笑い飛ばしていると、西松屋に着いた。西松屋で、無事シールをゲットした私たちは、また笑い飛ばしながら、駄菓子屋「あわら」の前まで戻り、みんなで駄菓子を食べる。これほど楽しい週末があるのであろうか。
「これを、綺麗にラッピングして、彼氏にわたすんだ~」
ぷーちの笑顔が輝く。
「いつ?どこで?」いーこの目が輝く。情報網にない情報を一つでも多く知りたいのだ。
「いーこやめたげなよ。ぷーちかわいそうじゃん」
いーこはこっちを見て、深呼吸して、
「ま、そだねー」
そう言い、質問攻めをやめた。




