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42.リンダの婚約者

「はぁ~……婚約者、かぁ」


 昼食時、エヴァン、デレル、リオン、エイジ、ミントが一緒の時についぼやいてしまった。おっとりしたお父様でも少し心配なようでこの間家に帰った時にそれとなく聞かれたのだ。


「……リンダ、いつでも僕の婚約者に……」


 もー、リオンはこんな時まで冗談を。


「俺ならいつでももらってやるぞ」


 エヴァンも。


「俺もいつでも!! 待ってるぜ」


 デレルまで何言いだすのかしらー。こっちは本気で気にしているというのに!!


「あの、リンダ様、リンダ様がもしお困りの時は私がいつでも連れ去りますので」


 ミントー!! 優しい……連れ去るって息抜きの事よね。


「イェレンさん、怖いです。やめて下さい。リンダ義姉さん、ぼ、僕ならいつでも……婚約者に!!」


 もう、義弟にこんな事言わせてしまうほど心配かけているの!? ううっ。


「皆、冗談ばかり酷い!! もう行くから、じゃ」

「……どうして怒っているの、リンダ……」

「そりゃあ怒るわよ!! いつもはオモチャでもいいけれど今日は本当に悩んでいるのに!! ふんっ」


 皆を置いて走っている。走ってでもいないとモヤモヤがとれない気がして。


「あの、リンダ様」


 誰!?


「この間……助けていただいた者です」

「助けた……そう、それが??」

「あのっ、僕それで、かっこいいなって」

「かっこいい?? 私が??」

「はい!! 魔獣を闇魔法で瞬殺何て凄いです!!」

「あ~、こないだの授業ね、それで……それがどうしたの??」

「リンダ様……婚約者……」


「あっ!! 凄い魔獣が来たーーー!!」

「リオン様!?」

「ま、魔獣!? ひっ、今度またお話させて下さい!! では」

「リオン様、どういうおつもりですか……」

「魔獣が出たと言って逃げるなんてリンダの婚約者候補にすら入れない……最低だあの男……」

「どうしてここで婚約者のお話が??」

「リンダは今婚約者の事で悩んでいるから……婚約者探しに出たのかなって……」

「そんな事ありませんー!!」

「ねぇ、どうして僕じゃダメなの……ねぇ、ねぇねぇ……」

「本気にしますよ!? 後で冗談だったとかすぐに婚約破棄とか困るんですよ!!」


 え、リオンが何だか赤くなっている……珍しいわね。


「リオン様??」

「本当に?? 本当に本気にしてくれるの??」

「リオン様……どうしたんですか」


 こんなに落ち着きのないリオンは初めて見る……本気、なの?? いや、まさかね……まさかー……


「本気なんですか!? もしかしてですけれど!! 遊んでないんですか!?」

「もう……何年もそう言っている。リンダ以外は皆、僕が本気だって分かっている」


 ま・さ・か。まさかだわ!!


「私の事好きなんですか!?」

「えっ、そりゃあ……」

「やっぱり嘘ですか!?」

「……圧が、圧が凄い……」


 やっぱり違うのかしら……分からない。


「よー、ここまで来てたのか。早いな」

「ホントだな」

「エヴァン様、デレル様……」

「リンダ義姉さん」

「リンダ様!!」


 み、皆来た。逃げたのに!!


「いやー、これ以上ライバル増やしたくないんだわ」

「エヴァン様?? ライバルとは??」


 本当に意味不明だわ。


「そうだよな、面倒臭くなるよな」

「デレル様……」


 何が?? 何がなの??


「僕が一番リンダ義姉さんの事分かっているよ!! つまり楽だよ!!」

「楽、楽かぁ、いいかも??」

「……ちょっとリンダ惑わされないで……」


 ハッ、確かに。義弟に気遣われるなんて駄目な義姉よね。ごめんエイジ。


「一生結婚されないのなら私がリンダ様のお傍にずっといます」

「えー!! いいのミント!! 嬉しい~」

「……だから、リンダを惑わせないで、皆して……」

「だってずっと家にいる訳にはいかないでしょう。エイジがお嫁さんを連れて来てもこんなお荷物が家にいたら迷惑じゃない」

「……だから、僕でいいじゃない……」

「リオン様、そんな言い方はおやめ下さい。『僕しかいない』くらい言って下さいよ」

「……えっ……リンダ、僕ってありなの??」

「誰でもいい訳じゃないですよ!! 私だって!! リオン様はオモチャ扱いの中でも一応女性として扱ってくれていましたから!!」

「え、あ、そ、そう……へへ……嬉しい」


 うっ、何!? どうしてこんなに嬉しそうなの!? 他の皆は何を怒っているの!?


「まぁ確かにリオンは頑張っていたし今も頑張っているよな」

「デレル様、それはどういう事ですか??」

「ちょっとリオンが可哀想になるぜ……」

「可哀想?? あ、私が婚約者になったらって意味ですか!?」

「だーかーらー、それだよそれ!!」


 それ、とは……。


「デレル、リンダを怒らないで……」

「あーもう、分かったよ」

「リオン様、後悔、しませんか!?」

「えっ、それって……それって……」

「では、お友達からという事で!!」

「もう何年友達やっていると思っているの……また期待だけさせられた……悲しい」

「え……まぁ確かに結構ずっとお友達ですねーははっ」

「笑い事じゃ、ない……」

「本当にリンダ義姉さんは分かりやすいのか分かりにくいのか分かんないよね」


 どりあえずリオンの事はちゃんと考えた方がいいのかな、なんて……思った。

読んで下さりありがとうございます。

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