表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/43

21.リンダ・アッカーとミント・イェレン~犯人~③

 ミントを椅子に座らせて落ち着くのをそっと待つ。何だか怯えているようにも見えるので焦らせてはいけないと皆思っているのだろう。


「うーん……スンスン、うん、うーん……スンスン」


 リオンがメモの香りを嗅ぎながら頷いている。


「リオン様、分かったのですか!?」

「……ん、リンダも知っているはず……」

「え、ええ~……」

「そうか、分かった!!」

「ホントかエイジ」

「デレル様とエヴァン様はあまり会ってないから知らないかもしれません」

「……そうだね、確か……伯爵家の御令嬢だね……」

「それって……」


 ミントへ目をやると涙を零していた。


「最近ミントが仲良くなれたって言っていた子でしょう??」


 イジメは多いしイジメなくても避けられてきた平民のミントにお友達が出来たって聞いてとっても嬉しかったのに。ミントはもっともっと嬉しかったでしょうね、その分ショックも大きいわよね。


「リオン目当てだったんだろう」

「エヴァンもそう思うか」

「そうですね……僕等には近付きにくかった、それで平民のイェレンさんを使って」

「自分で話しかけられるようになったら生徒会でいつも近くにいるミントに……嫉妬した。そういう事かしら」

「……僕は、リンダにしか興味ないのに……バカな事するよね」


 ううっ、アニメでのリンダのイジメの方がよっぽど酷かったけれど……。というかその冗談あまりミントの前で言わない方がいいと思うんだけれど……まあリオンがいいなら私は別に構わないけれど。バカな事をする、ってところは完全に同意だわ。


「ねえミント、今回の件は残念だったけれど私達はミントの本当のお友達よ、ね、皆」

「当然だ」

「ああ、もちろんだぜ」

「……うん」

「僕も友達だよ」

「そんな……やっぱり平民の私と……友達だなんて」

「前にも言ったじゃない。関係ないわ、ミントだからお友達になりたいって思ったのよ」

「リンダ様、皆さん、ありがとうございます、ありがとうございます。私、嬉しいです」


 良かった、少しは元気になったわね。でも……今回のは限りなく黒に近いけれど真実かは分からない、ちゃんと調べておかなくちゃ。

 確か……名前は……


「ヘーリー・ギブス様、このメモ……いえ、お手紙。あなたですわね?? 噂を流したの、あなたでしょう、私いろんなお方に訊いたのよ。そしたら不思議~、デイン様のお名前がたくさんでてきましたの」

「あ……リンダ・アッカー様……い、いえ……そのような物、知りませんわ」

「そうですの??」

「はい」

「では何故最近ミントといないのですか??」


 グッと顔を近付けて私の中の悪役令嬢を出す。本気を出せばこんなもんよ、フフッ!! ほら、ヘーリーは青ざめて震えている。


「あ、あ、あの女が悪いのですわ!! 平民のくせにリオン様に近付いて!!」

「成績上位者の生徒会に入っているからってだけでしょう」


 要は『ミントは頭がいいからでしょう』と言っている。まぁ私も入っているけれどね!!


「何の努力もしないで不満だけぶつけるなんて……哀れね」

「ひ、酷い……」


 まずい、泣かせてしまった。これじゃあどっちがイジメているんだか分からない。


「……こんな事、リンダは本当は言いたくないんだよ……」

「リオン様、どうしてこんな所に」

「リンダが……見えたから。聴いてた」

「リオン様……リンダ様は私にありもしない事を!!」


 この女!! さっき認めたも同然の事言っていたのに。


「……だから、言ったでしょう。聴いていたんだよ……友達の事『あの女』なんて、言わないでしょ……」

「あ……あ……クッ!!」


 あ、逃げた。


「リオン様、ありがとうございます!!」

「うっ、リンダが……可愛い。罪だね……」

「何を言っているのですか?? リオン様、たまたまここに??」

「いや……限りなく犯人に近かったけれど、完全じゃなかったからリンダなら確かめるだろうな、って思って……探してた」

「そうなんですか。リオン様お優しいですね、ミントの為に」

「ん……イェレンさんの事もあるけれど……リンダが心配だったから」


 うん、オモチャが壊されたら嫌だものね!! 早くミントともっと仲良くなれるといいわね、リオン。


「お前等も同じ事考えてたんだなー」

「今回はリオンが解決した方がいいと思って隠れてた。わりぃ」

「リンダ義姉さんが暴走したら止めようと思っていたよ」

「やっぱり……ヘーリー様だったんですね」

「……こんなに、何処に隠れていたの……」

「皆さん!! 事件は解決しました!! お茶でもしましょう」


 皆いる、という事はあの悪役令嬢リンダ・アッカーの姿を見られていた可能性が高い。は、恥ずかしい!!

 今日はもう授業もないので皆をお茶に誘ってみたけれどミントとはお茶した事なかったから良かったのかも……でも……傷付いている時に、とも思ったんだけれど……ミント楽しそうだわ!! そう、ミントには皆がいるからって知って欲しかった、仲いいフリして嫌がらせなんて本当に質が悪いわ。ここにいる皆なら信用出来る、だって私はずっと見てきたんだから。私はオモチャだけれどミントはちゃんと女性として愛されるわ、エイジはー……私のブラコンのせいで少し、すこーしシスコンなところがあるけれどちゃんとミントに恋しているわよね!?

 さぁ、お茶会を楽しみましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ