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20.リンダ・アッカーとミント・イェレン~犯人捜し~②

「――――と、いう事なんです!! ミントを助けましょう!!」


 私は生徒会室でエヴァン、デレル、リオンに謎のメモの話をした。思っていた通り皆ミントを心配してくれたし協力もしてくれる事になった。そりゃあそうよね、ヒロイン、ミント・イェレンを放っておくはずがないもの!!


「皆、ありがとうございます」

「……うん……いい子、いい子いい子」


 何故かリオンに子ども扱いされる……。


「どうしたんですか?? これは何ですの??」


 頭を撫でているリオンの手を指さして訊いてみる。


「ちゃんと相談できてえらかったねって……一人で突っ走らなかった……」


 うっ、それはエイジに見つかったから……黙っておこう。


「おい、あんま触るなよ」

「……なんで」

「リンダは子どもじゃないんだぞ!!」

「そんな事、分かってる……デレルもエヴァンも何怒ってるの……」

「子どもだとしても触らないで下さいよ!!」

「エイジまで……何、ホント……」


 エイジったら……私は子どもじゃないわ。何を言い出すのかと思えば本当に。意味が分からないわ。


「あの……私は大丈夫なので喧嘩は……それよりミントの話しましょう。どうやらこの噂を流している人間がいるみたいで……噂を流しているのが犯人なんじゃないかって」

「私の事で皆さんを巻き込んでしまって……すみません」

「気にしないで、イェレンさんは悪くないよ」

「おう、気にするな」

「俺達がしっかり犯人見つけるからな」

「……うん、僕も頑張るよ」


 皆が味方なんて心強い!! その人達に殺されるかもしれないけれど!! いやぁ、でも暗殺計画とか馬鹿な事しなければ……いいのでは?? いや、それは違うのかもしれない。強制的にそう進む可能性も十分考えておかなければいけないわね。そのままのシナリオではなくなったとしても最終的には悪役令嬢=死エンドは変わらない可能性、大!! だって私がイジメなくてもミントはイジメにあっているし。皆もミントの力になってくれるって事は恋愛感情が生まれてきているのかもしれないわ。ミントは一体誰と恋をするのかしらー、ふふふ、楽しみだわ。


「何を笑っているんだ、リンダ」

「え?? あ、エヴァン様すみません、ちょっと考え事をしていました」

「呑気か」

「うっ、デレル様も皆も、すみません……」

「リンダ義姉さん謝らないで。そういうところ、僕は好きだよ」


 好き……エイジ!! なんて嬉しいの、義弟の可愛さにまたニヤニヤしてしまいそうだわ。まずい怒られる。


「僕……も、好き」


 ええ、オモチャとしてね。もう慣れたわよ。ここまできたらただのオモチャだなんて思っていません、お友達ですわ。例え否定されようともお友達!! つまり仲良し!!


「私もリンダ様には癒されております」

「え、ミントが大変な時にごめんね」

「いえ、本当に癒されるんです。リンダ様の笑顔は私も、そして皆さんも元気をもらっていると思います」

「そう、かしら」


 それはミントの笑顔でしょう……。

 それにしても犯人はやっぱり王子の誰かかエイジに恋する誰かだと思うのよね……だってゲームにしろアニメにしろ恋愛がテーマな訳でしょう。ならきっと恋愛が絡んでいるはずだわ。クラリス・ハカミエスも考えた、でも最後はミントじゃなくて私を恨んでいるような目をしていた……ミントにあんな手紙を出すとは考え……いいえ、公爵令嬢である私に手を出せないからミントに……違う。あのメモには『生徒会をでていけ』と書いてあった、なら本人に言わないと意味がない……どうしよう……難しいわ。せめてエヴァン以外の三人のミントのライバルが分かっていれば少しは簡単なのに。


「何か思いついたのか?? リンダ」

「ええ、もしかしてエヴァン様を好いてらっしゃるクラリス様かと考えたんですがおそらく違うでしょう」

「どうして違うと??」

「エヴァン様、あなたにあんなこと言われてすぐにこんな事するほど馬鹿だとは思えません」

「なるほど……な」

「それに今はミントより私が恨まれているかと……」

「リンダ義姉さん、一人で危ない事しないでよ」

「分かっているわ!! 安心して!!」


 な、何よ全員が不安そうな表情で私を見ている……。


「皆も何か浮かばないのですか!?」

「……イェレンさん、メモ、持ってる??」

「そうだな、本物を見た方が何か分かるかもしれない」

「はい、持っています……こちらです」


 ミントが皆に見えるようにメモを差し出す。覗き込んでじっくり見ているとリオンがハッとした。


「この……香り、最近……誰だっけ」


 拳を顎にあてて「うーん……」と考えている。


「おい、リオン頑張って思い出せよ」

「リオン、お前だけが分かる可能性がある。思い出してくれ」

「リオン様……香り……あの、最近リオン様に良く話しかけている女性……んー……いませんでした??」

「エイジ分かるの!?」

「ハッキリは覚えていないけれど最近たまに見るなって思っていたんだ。でも香りまでは分からない」

「香り……そんな……」

「ミント、どうしたの?? 真っ青よ」


 ミントはメモを手に崩れ落ちてしまった。皆が焦って支える。


「大丈夫か、ミント」


 デレルの質問も耳に入っていない様子のミントが何か話し出すのを皆は待っていた。

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