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ルドルフと雪の城  作者: 有明翔太郎
スライスガーデン編
3/10

ルーデウスの悪事

 その頃、ルーデウスはスライスガーデンの街の中であるデーネイル横丁の羊小屋にいました。ユーデリーの元から連れ去った羊達は全部で49頭。その内の30頭の羊の羊毛を切り裂くと嫌がる羊達を鞭で引っ叩くのでした。


「ごちゃごちゃ鳴くんじゃねえ!!この羊共が!!

全く、売るにも足らねえ家畜共はこうしてやる!!!」


「メェェェ!!!!!」


羊が鳴いた次の瞬間、ルーデウスはナタを持ってくると30頭の羊を刺してしまいます。そして怒りのままにナタで切り裂くと羊達を殺していくのでした。ユーデリーから盗んだ羊は次々と殺されて行きルーデウスは羊の肉を取ると小屋の奥にある倉庫へと干しにいったのです。颯爽とオーブンに入れて焼き始めました。そして殺した羊達の肉を蒸し揚げにして食べていたのです。殺された羊はユーデリーが特に愛好していたカールスという名の羊でした。カールスは殺されて食べられてしまいました。ルーデウスには妻がいました。

名はポーテルと言います。


「あんた、羊ばっかり殺してそろそろ飽きて来たよ。牛は盗んで来ないのかい」


「あー羊の方が癖があってうめえだろう。それに牛の毛は何の金にもならねえ、羊毛は高く付く。前から言ってるだろう。他人から盗んだ羊の方が美味いに決まっているだろう。ユーデリーの奴は俺に反抗すら出来ねえ間抜けだ。近いうちに奴の牧場事俺の物にしてやるからな。」

ルーデウスは妻の側へよると妻にキスをしました。すると妻もルーデウスにキスをしました。


「あなたはキスも上手いんだから。」


「ユーデリーの羊の毛を売ってくるぞ。金儲けだ。

ルーデウスは刈り取った羊毛を綺麗に整えるとデーネイル横丁に向かって歩き出しました。デーネイル横丁の一角にルーデウスが経営するお店があります。

ルーデウスはお店に入るとカールスの羊毛を300万カールの高い値段で売り付けました。商店街を歩く客達に声をかけました。


「さーあ、お客さん、今日仕入れたばかりの羊毛はいかがですかい!最高級の羊の毛だ。」


「あの男みたいですよ。ルドルフ様」


「やはりか、カウリス、頼む。」


カウリスはルーデウスのお店に行くと、ルーデウスに声をかけました。


「すみません、その羊の毛を下さい。」


「はいよ、値段はお高いですぜ。300万カールですぜ。」


「はい!」


カウリスはルーデウスが売っている羊毛を購入しました。その隙にルーデウスの身体に探知機を付けたのです。

ルーデウスは気が付かぬまま、ルドルフにマークされました。お店の商売が終わるとルーデウスはお店を閉めます。そして自宅へと帰って行きました。自宅へ帰るとルーデウスはそのまま小屋に向かいました。


「さてさて、ユーデリーの野郎から奪った残りの羊共も殺してやるよ!怯えても無駄だぜ。お前らの命はねえんだからな」


ユーデリーから盗まれた羊達は怯えています。

残りの羊達を殺そうとルーデウスがナタを振り下ろそうとした時でした。ナタは完全に凍り付いてしまったのです。そしてルーデウスの前にルドルフが現れました。そしてルーデウスの小屋に冷気が流れ込みました。そしてルーデウスは叫びました。


「誰だてめえは?」


「私の名はルドルフ、貴様か、ユーデリーの羊を攫い身勝手に殺しているという不届きものは?よくも羊飼いの希望を奪い去ったな!絶対に許さん」


「ふん、王子様かい。そんなもので俺に敵うかな??」


そう言うとルーデウスは魔法を使用すると紐を操りその紐の先にナタを括りつけてルドルフに斬りかかろうとします。だが、ルドルフはその攻撃を一瞬にして凍らせてしまいました。暴れるルーデウスは攻撃すら効きません。そしてルドルフは氷の剣を生成させてルーデウスを突き刺しました。

ルーデウスは吐血をして激しい痛みを訴え悶えました。そしてルドルフはもう一本の氷の剣を作り出すとルーデウスの喉元目掛けて擦り付けたのです。


「これ以上抵抗するようなら貴様の命は無いぞ!!」


「ひ、ひぃぃ!やめてくれ!命だけでも助けて、、く。。。」


ルーデウスはその場で気絶しました。ルドルフは囚われている羊達を解放しました。そしてルーデウスの妻にも氷の剣を突きつけると言いました。


「貴様も共犯者だ。犯した罪の重さは分かっているな!

ルーデウス諸共、牢屋行きだ!」


「申し訳ございません、王子様!!!」


そしてルーデウスとルーデウスの妻は逮捕されました。幸いルドルフが付けた傷は軽く、致命傷には至りませんでした。

後日ユーデリーはルドルフに礼を言いました。


「ありがとうございます。王子様。またスライスガーデンへいらしてください。こちらはお礼の品でございます。」


「礼などいらぬよ。ユーデリー、私が新たに羊達と新たな牧場を授けよう。悪徳羊さらいがおらぬ安全な街へ行きなさい。」


「私はこの街が好きなので、ここに住み続けます。

この美しい自然が残るスライスガーデンに。

またいらして下さい。ルドルフ様。」


「ああ、お元気で。ユーデリー。」


カウリスは馬に鞭を引くとルドルフはスライスガーデンを後にしました。次なる街ダイスーンに向けて旅は続きます。


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