番外編 地味だと言われた男(ジェイド)
たくさんの方にお読み頂きありがとうございます。
まだまだ拙い文章をではございますが、努力を続けていきます。よろしくお願いいたします。
私は、伯爵家次男として生をうけた。そして、嫡男のスペアとして伯爵家後継者と同等の教育を受けてきた。
割と何でも器用にこなせる方だと思う。
家庭教師による教育で困ったことはない。
私は大きな問題を起こすことなく、兄より前に出ないことを心掛けながら過ごしていく。
身体を動かすことは嫌いではない。でも、それで食べていけるほどの才能はない。
コツコツ努力していくことは苦でなかったので、文官を目指すことにした。
継ぐべき爵位もない伯爵家次男。
先を考えれば不安もあるが、気楽な立場だ。
友だちと街に出て買い物や食事を楽しんだり、みんなで図書館で勉強したりとそれなりに充実した学生生活を送りながら文官になるためにも努力していた。
同じ、貴族家の次男、三男には婚約者がいて婿入り先が決まっていることもある。
特に、高位貴族あれば実家とのつながりを求めて婿入りを打診されることも多い。
下位貴族は裕福な商家や騎士爵から話がある。
うちは全てが真ん中で………
領地にもそこまで旨味がなくて………
そのせいだと思いたい。
でも
縁談がこないことに悩む両親に
もしかしたら、と、兄の婚約者が友だちと一緒に言いにくそうに伝えてくれたのは
私が地味だと………
容姿も普段の生活態度もヒョロい身体も、何もかも目立たないから
あまり、誰も意識しないのではないかと…
あ、
あんまりだ。
しかもヒョロいとか言われてるし
イーッ
悔しいー
こうなったら、身体を鍛えてやる。
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もちろん、チャラくもしたかったんだけど
性格的に無理
格好良くなりたかったんだけど
頑張っても、中の中の上………
大体貴族ってみんな容姿端麗なんだよなぁ。
それで結局、なかなか良い身体の文官ができあがったのである。
そして 縁談は、こなかった…
か、
悲しい。
文官になるにあたり、家を出て皇城の寮に入った。同僚や先輩たちとも仲良くやっている。
だから、こんな生活が続くのも悪くない、そう思っていた。
そんな暮らしを4年程続けた頃、寄親であり遠縁にあたるブラッド公爵家から親子揃って呼び出された。
それは、思いもしない申し出だった。
成立するかどうかも分からない。
もしこの先良かったらと、そんな話だった。
それでも、良かった。
二つ下の彼女。
いろいろと話題だった。
彼女自身に何かあるわけではないけど、誰もが距離をとっていた。
そんな彼女は学園には通っておらず、定期的に試験だけを受けていた。その時、学園に来ていた彼女と一度だけすれ違ったことがある。背筋を伸ばし、真っすぐ前を見て歩く彼女。凛としたその姿に見惚れてしまった。
ただ、それだけの思い出だけど、その彼女の力になれるなら………
そんな思いだった。
そうして、少し時が過ぎ
彼女のオランジェット家は皇家に許され
私との縁談がまとまり
私たちは婚約することになった。
私は23歳、セシカ様が21歳。
真面目に仕事してきて良かった。
地味顔でも気に入ってくれて良かった。
身体鍛えといて良かった。
もう、ヒョロいなんて言わせないだ。
ああ、それにしても
こんなに幸せな日が来るなんて。
地味だと言われても、
頑張って良かった。
これからはできるだけ彼女の側にいて
毎日彼女の素敵なところを伝えよう。
そして
彼女と一緒にいられる
この幸せが続きますように
努力、し続けよう。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。
評価・ブクマして頂けると嬉しいです。
たくさんの方を読んで頂き、毎日ドキドキしています。
これからも精進いたします。




