この辺りで
ご想像の通り妾妃マリン様は前世持ちだそうでした。
この時代ではマリン様のような方への配慮の周知もなく、それは苦労されたのでしょう。
カーテンの引かれた部屋へも、マリン様への質問もなく。何となく納得したように大人しくお茶会へと向かった私に、マリン様は
「私もピザが食べたい。」
と、おっしゃられました。
思わず、目を見開いてしまった私に
「マヨネーズの作り方知ってる?」
と、悪魔の囁きを………
く、
バレてる。
一応、誤魔化そうとも思ったのですが
無理よりの無理。
我が家の立場もあるし
なにより
マリン様と
お話したい〜
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お茶会へ招かれたことにより、オランジェット家が皇家に許されたことが周知された。
皇家にとっても良いタイミングであったのだろう。
厳しすぎる罰は、誰もの心を傷つける。
これ以降、社交界へも返り咲くことになる。
なにせ、食のオランジェットだ。
誰もが興味を持っているのだ。
多くの招待を受け、多くの縁談まで舞い込んだ。
ちょっと笑ってしまうよね。
手のひらって、本当に返すんだね。
貴族家の次男三男で文官になった優秀な方からも釣書が届く。こうなったら、開き直って、知り合いみんなに相談だぁ。
目の前が突然
キレイに開いた。
何だか、未来は明るいようです。
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