お茶会へ
いざ、皇家のお茶会へ。
久しぶりの皇城。
領地と皇都の゙屋敷の往復で暮らしている私。
失礼のないよう身なりを整え、馬車に乗る。
あまりの緊張に………
ゲーってなりそうです。
それでも、私は自分の態勢を整えます。
既にバツのついた我が家。
せっかくのご招待です。
失礼のないように。
そう、自分に言い聞かせ。
手土産には、マドレーヌ。
卵と溶かしバター。
豊かになった領地には卵もバターも砂糖もふんだんに手に入ります。
ふんわり、しっとり幸せな味。
どうか、お気に召していただけますように。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
皇妃様からのご招待ではありましたが
しっかりカーテンの引かれた室内に案内され、
説明されまして
本当のところは
これまで、ほぼ公の場に出ることのなかった
その
妾妃様からのご希望である
招待であったそうです。
あれ
でも
妾妃様って
本当に人前に出てこれられない方ですよね。
私、面識ありませんが……
カーテシーしながら、そんなことを考えていた。
許しを得て頭をあげると、
マリン様
その容姿って
あの
そう言う訳の方なんでしょうか
だから日中にある行事には特に皇妃様の側に居られなかったんだ。
自分の中で納得している私を見て
妾妃マリン様の笑みが深まった?
気がした…
え、
何かやっちゃったかな。
お読み頂きありがとうございます。
また、明日の19時に更新します。
よろしくお願いいたします。




