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兄の婚約解消による支払うべき代償  作者: 美麗


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13/19

お茶会へ

いざ、皇家のお茶会へ。


久しぶりの皇城。

領地と皇都の゙屋敷の往復で暮らしている私。

失礼のないよう身なりを整え、馬車に乗る。

あまりの緊張に………


ゲーってなりそうです。

それでも、私は自分の態勢を整えます。

既にバツのついた我が家。


せっかくのご招待です。


失礼のないように。

そう、自分に言い聞かせ。

手土産には、マドレーヌ。

卵と溶かしバター。

豊かになった領地には卵もバターも砂糖もふんだんに手に入ります。

ふんわり、しっとり幸せな味。


どうか、お気に召していただけますように。


❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁



皇妃様からのご招待ではありましたが


しっかりカーテンの引かれた室内に案内され、


説明されまして


本当のところは

これまで、ほぼ公の場に出ることのなかった

その

妾妃様からのご希望である

招待であったそうです。


あれ

でも

妾妃様って

本当に人前に出てこれられない方ですよね。

私、面識ありませんが……



カーテシーしながら、そんなことを考えていた。

許しを得て頭をあげると、


マリン様


その容姿って


あの


そう言う訳の方なんでしょうか


だから日中にある行事には特に皇妃様の側に居られなかったんだ。



自分の中で納得している私を見て


妾妃マリン様の笑みが深まった?


気がした…



え、

何かやっちゃったかな。






お読み頂きありがとうございます。

また、明日の19時に更新します。

よろしくお願いいたします。

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