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兄の婚約解消による支払うべき代償  作者: 美麗


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11/19

支払った代償のその先へと

マヨネーズは悪魔の食べ物。

この衛生観念が前世と違う現在、卵を生で食べるなんてあり得ない。

しばらく、生卵を使うマヨネーズ作りは断念する。

60度加熱は今、体感温度頼りになっちゃうよ。


だからこそ

まずはトマトソースを使ったなんとなくのケチャップ作りだ。

トマトにニンニク玉ねぎと調味料。じっくり焦げないように煮詰めていく。

加熱するぶん、マヨネーズよりは安全だ。


そして生地を丸く広げて、なんちゃってピザ作り開始。

もちろん、領地のお祭りから始める。

お兄様も生地作りから売り子まで大活躍だ。


眩しいばかりの、大成功。


私の19歳はそうやって過ぎていく。


私は何もかわらないまま。


そう、

私は縁談というものから

縁遠い生活をおくっている。


この、支払うべき代償はいつまで続くのだろうか。




❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁


美味しいものは、オランジェットから。


そんな、言葉も聞かれるほどに。

ピザもどきから、惣菜パン。

小麦粉を使ってのお菓子作り。

パンと同様に果物や茶葉を混ぜたクッキー。

お貴族様向けのジャムトッピングまで考案し。


やがて、その噂は広がっていく。



あと、3ヶ月で20歳。

そんなときに、皇妃様からのお茶会の招待状が私宛に届いた。


え、メンドクサ〜

なんて、思ったことは内緒で。


とりあえず、準備ですわね。




何かが動く、そんな予感がする………










お読み頂きありがとうございます。

また、明日の19時に更新します。

ブクマと評価★★★★★で応援していただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

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