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神人類  作者: maow
第二章
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第二十八話 残された者たち

Happy new year アンド 第二章 スタート

 アレ(信正騎士団とヨハネの翼の全面対決)から一週間が経過した…………


荒くれ者A:「ひゃっひゃっひゃっ、こりゃ大量だぜ」


 誰もいないスーパーマーケットで堂々と盗みを働く二人組の男たちがいた。


 男たちは顔も隠さず、素顔のまま堂々と防犯カメラに顔が映ろうとおかまいなしに店にある食料品や生活用品、金になりそうな物を手当たり次第に店の籠に入れ、店を後にしようとしていた。


荒くれ者B:「今日はうまい飯にありつけそうですね、アニキ」

荒くれ者A:「おうよ。俺たちにもようやくツキが向いてきたみたいだな」

荒くれ者B:「これまでの人生ほんと散々でしたからね」

荒くれ者A:「いうな、弟よ」


 昔の事を思い出し、目頭を熱くする窃盗の現行犯二人。


???:「待てっ」

荒くれ者A,B:「「ん――」」


 そんな二人を、スーパー向かいにある三階建てビルの屋上に立つ一人の男――オオカミの仮面をかぶった、見るからに怪しい男――が呼び止めた。


荒くれ者B:「誰だてめぇ」


 仮面を被った男は荒くれ者二人の目の前に降り立つと、男たちの手に持った籠の中身を指差して、言った。


仮面を被った男:「金はちゃんと払ったのか」

荒くれ者A,B:「…………」


 仮面を被った男の言葉を聞き、男たちは目を丸くして互いに目を見合わせた。そして――


荒くれ者A,B:「「ぷっ」」


 腹を抱えて笑った。


荒くれ者A:「払ってるわけねえだろ、ばぁあか」

荒くれ者B:「こんな状況で律儀に金なんて払う奴なんて、いるわけねえだろ。ばっかじゃねえの」


 涙を零しながら、大爆笑する男たち。


荒くれ者A:「そもそも俺たち金なんて持ってねえし、なあ弟よ」

荒くれ者B:「そうですね、アニキ」

仮面を被った男:「…………そうか」


 悪びれる素振りも一切見せず、白昼堂々と窃盗を働く男たち。その姿に仮面を被った男は淀んだため息を一つ吐くと、自身の影から黒い直剣を具現化させた。


荒くれ者A,B:「っ――」


 男たちは自分たちが何をされたのかわからないまま、一瞬のうちに意識を失わされた。




│─\│/─│




スノウ:「いつまでこんなおままごとを続ける気なの」

マカミ:「…………前にもお前に同じような事を言われた気がするな」


 近くにあった電柱に気絶させた窃盗犯を縛り付けた後、マカミは匿名で警察に通報をした。


スノウ:「そんなことしたって彼女が戻ってくるわけじゃないのよ」

マカミ:「…………わかっている。それでも――」


 ユウの死後、マカミはヨハネの翼との大戦で無法地帯のゴーストタウンと化した極島で一人、正義の味方の真似事(治安維持活動)をしていた。


 具体的には、ヨハネの翼との大戦で大きく数を減らしてしまった正騎士に代わり、窃盗や強盗を働く犯罪者たちを捕らえ、極島の治安回復に協力していた。


 完全にマカミの私的な活動である。


マカミ:「何もしないでいるより、ましだ」

スノウ:「…………そう」


 マカミの以前よりもくすんでいるように見える灰色の瞳を見て、スノウはこれ以上言葉を紡ぐのをやめた。


 先日行われた信正騎士団とヨハネの翼との全面戦争は一応、信正騎士団の勝利で決着が着いた。


 ヨハネの翼の頭首――敵のボスが信正騎士団の最高幹部(ラウンズ)序列三位オーディン・アースガルドで、そのオーディンを倒したのが信正騎士団の正騎士ではない神人類だが一般人の真上英次。そのことから鑑みるに本当に信正騎士団の勝利と言っていいのかは甚だ疑問だが、世間的にはそういうことになっている。


 戦闘期間一日という近年稀にみる超短期間大戦となったヨハネの翼との全面対決、短すぎる戦闘期間とは裏腹に大戦の傷跡は決して浅いものではなかった…………


スノウ:「人っ子一人いないわね」

マカミ:「今街を歩いてるのは、ほとんどがゴロツキか避難村(シェルター)に避難できなかった訳アリだ」


 大戦が終わった今も極島の人々の大半は近くの避難村(シェルター)に避難したまま。街の安全が保証されるまで、避難生活が続くことになっている。


 今この街にいるのは、街の治安回復のために必要な最低限の人材――警察や正騎士など。そしてヨハネの翼との大戦の折、避難したくてもできなかった、いわゆる訳アリの人たち。


???:「やっと見つけたぜ」


 突然、マカミたちに一人の勝気そうな女が声を掛けた。


???:「あんたがマカミ、だよな。髪の色は写真とだいぶ違ぇみたいだけど。私の目はごまかせねえぜ」


 女の手には髪の色だけが現在(今)と違う、マカミの写真が握られていた。


マカミ:「誰だ、お前」


 ラフな服を着た、ぼさぼさ赤髪の女はマカミを見て、ニヤッと顔を歪ませた。


???:「ちょーと(つら)貸してくんね」


 女の顔を見て、マカミは眉をひそめた。




│─/│\─│




ギャング風の男:「ここが極島の街か」

白衣を着た男:「大きな戦があった割にはキレイですね。街が形を保っている」

顔と腕に包帯を巻いた男:「…………」


 極島にある海外との交易窓口の一つ、極島港。現在その機能を完全に停止させているこの港に、とある国からの使者たちが正式な手続きを踏まず、秘密裏に入港を果たした。



お詫び

なんとか書き上げたかったのですが、残念ながらまだ最後まで書けていません。それでもキリの良いところまではいけましたので、そこまで投稿したいと思います


あと、去年みたいにまとめて一気に投稿したかったのですが、絶賛体調不良中で最後の確認が終わっておらず、ちびちび投稿になります。よろしければブクマしていただき、のんびり読んでい頂ければ幸いです

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