生涯をかけて
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛とは違う、クソデカ感情の話。
知っとくと、物語の奥行きがより楽しめると思いますよ。
夏休みに入る前、赤点を取った俺達は補習という名目の元、プリント解かされた。其れが終わり、あとは帰るだけ。という時に、俺の友人の彼女は、突然口を開く。
「私の事なんか目じゃないくらいに、彼は君の事好きだと思うよ」
此奴の顔つきを見れば、“彼”が誰を指しているのかは明白だった。
世の中には腐女子という男同士の恋愛を好む人間も多いけれど、目の前の女はその類の顔付きではない。何ともやるせない様な、怒っている様な目は、完全に俺を敵と見なしていた。
「なにそれ、嫉妬?」
「……そうね……。でも……それだけで終わるのは凄い癪に障るから」
そう言って、俺の帰りが終わるのを待っていた。
「この世界には“愛”という言葉がある。友愛しかり、恋愛しかり、大きな括りで見れば偏に愛。そして彼が君に向けるのは、絶対的なまでの友愛だよ。
今までずっと、彼と彼の周りの人々の関係を見てきたけど、君に優しい人には基本的に優しいし、君が興味のない人は無関心。君に害なすものは全てをもってぶっ潰す。其れはきっと、君に傷ついて欲しくないからだと思う。要らない心配を掛けたくないからだと思う。
あのね、世界の全てが敵に回っても、彼だけは君の味方だと思うよ。そこは、安心して良いよ」
そんな事を、まるで自分に言い聞かせるように、言っていた。俺に向かって語り掛けているようで、その実、ただの独白なのかも知れない。
「恋愛感情では……無いよな?」
「ないよ。それはない」
此奴は俯いていた顔を突如あげると、俺の顔を黙って射抜く。
「恋愛感情があったら、君にもっと触れたがるはずだから。だから違うよ。
……なんて言うのかな……。『生涯をかけて、大事にしたい相手。絶対に置いて行かないで欲しい相手』。だから……君一人で抜け駆けしたら、多分凄い冷っこく怒ると思うよ。今がそうなんだけど」
それから数日後、彼奴は満面の笑みで俺達の前に現れた。口は笑っているが、目は全然笑っていない。
「何で僕に内緒で二人で帰ったの?」
「この子と話しがしたかったから。君がいるとクソほど邪魔だから。だから連絡ブッチした」
前で冷ややかにブチ切れてる友人も恐ろしいが、其れに容赦なく薪を焚べる此奴もおっかない。
「次から赤点取ろうかな……」
音量を限りなく下げて、聞こえないように此奴は呟いた。何となく、此奴の言ってる意味が分かった気がした。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
BLもGLも嗜みますし、二次創作でも見ます。
其れはそれとして、原作において、其れに近いクソデカ感情がありながらも、異なる感情をよく見かけるんです。
私の知る限りでは、少年漫画、少女漫画、ラノベ、乙女ゲーでもありました。
なんでもあるね!! 大好きだから嬉しいよ!!
触れたいと思って触れる場面が殆どないんです。
だから恋愛感情とは違うと思うんです。
※恋愛感情芽生えると、触れたくても触れない、むしろめっちゃ触る。なんて描写があると思うので。
ただ生涯を掛けた信頼と、寄り添いがあるだけなんです。
そういうキャラって、全てが敵に回っても、そのクソデカ感情向けた人の隣に居てくれると思います。
『地獄に落ちても、お前だけは隣で戦って欲しい』
これ、忘れもしないラノベの名言です。
そんな彼氏を持つ彼女の話。
彼が気に入るなら私も気にいろうと思う。
けどもやっぱり癪に障る。という事で、八つ当たりしてます。