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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ルシフェル物語

一体、誰が映っている?

これは誰だ、私。。。なのか?

プロローグ


ルシフェル・ダアトの母はダアト家の正妻として嫁いできたが夫は他の女に夢中だった。

この物語は翼が背にある翼族の話である。


夫の愛人である他の女は次々と男の子を産んだ。


正妻は嫌味や嫌がらせを受けても何食わぬ顔をして何も言わなかった。

時には無言の強みを使った。


正妻は夫に相手にされなくとも日々を過ごしていた。


しかし、ダアトの祖父が息子の正妻の有り様を見て制裁を下そうとするが、なんと一目息子の正妻を見ただけで虜になってしまったのだ。


ダアトの祖父はえらく、彼女を気に入って枕を共にした。


その結果美しい男の子が生まれた。


祖父には逆らえなかったのだ、本来夫で有るはずの男も。


生まれた彼はルシフェルと名付けられた。


彼がまず受けた嫌がらせは理解できない兄達からの宿題を全て押し付けられた事だった。

彼はちょうど12人いる兄達の宿題を全て解いた。

非常に泥臭く。


兄達の宿題を全て解けるようになるまで大体5歳ぐらいになっていた。


最初の彼の外見は常に前髪を垂らしおばけみたいな雰囲気をしていた。


いじめには勿論あった。


それは小学生から中学になって高校になっても変わらなかった。


傀儡の様なルシフェルは最終的にはほぼほぼクラスのいじめっ子どもの宿題を全部請け負う事になった。


高校にいたこの時、ミカエル・ティファレトと出会っており、彼は典型的な性格の悪いガキ大将だった。

髪は金色で瞳も金色だ。


むろん、ルシフェル・ダアトに宿題を全て預けて自分は遊びたい放題だった。


それからどうなったか。


ルシフェルがプラチナブロンドの前髪を垂らして座る癖はある事が起こるまで治らなかった。


ミカエルが1人その中で違和感を覚える。


ミカエルは何も言わずに黙々と作業をこなすルシフェルを見てある日喧嘩をふっかけたのだった。


おい?

悔しくないのか?

こんな量の宿題を山の様にやらされて、言いたいこと言ってみろよ。


。。。。。。


これがなんだかわかるか?

剣、ガリ勉君は見た事ないのかな?


。。。タバコの匂いがする。


?!


ミカエルはタバコも酒も勿論、その年齢でやっていた。


ミカエルはルシフェルに剣を持たせた。


手合わせ願おうか。

ルシフェル・ダアト。


ルシフェルは剣を持ってみたくて仕方がなかったのだ実は。


ミカエルはルシフェルに剣を持たせて手合わせをした。


ルシフェルはかかって居る前髪を上げた。


オレンジ色の暁そのものの目が覗いた。

プラチナブロンドの髪を後ろに縛り上げる。


ミカエルは一瞬黙った。


ミカエル 案外綺麗な顔をしている。


ルシフェルは初めて剣を手に取ってミカエルとカチあった。


一瞬にしてずっと好き勝手していたミカエルの剣はルシフェルに飛ばされてしまった!


ミカエルは剣技では翼族の学校一番だった。

屈辱ではなく感じたものは唖然だった。


いや、3回まで!

ミカエルは本気を出す事にした。


ルシフェルは存外に強かった。

2度目のミカエルの剣も飛ばされてしまった。


3度目でルシフェルの剣はミカエルの剣をやはり飛ばしてしまった。


鏡を見ろ、ルシフェル、自分がどんな姿をして居るか。。。

ミカエルが言ったのはそれだけだった。

ミカエルの根本の性格が叩き治った瞬間だった。


ルシフェルは前髪を上げた自分の姿を見た。


一体、誰が映っている?

これは誰だ、私。。。なのか?


ルシフェルは言った。

ありがとな。


ルシフェル、お前に預けた宿題を全て返せ、これからは自分でやる。


そのクラスの全て元老院を目指していた翼族の生徒達は試験に落ちてしまった。

ギリギリの点数でミカエルのみが受かった。

ルシフェルは満点を取って。。。


ルシフェルはこの時、思うより、周りは実は自分よりも弱いらしいと言う事実に気がついた。


剣技の大会にも出てみればルシフェルに敵う者は居なかった。

ただ1人を除いて。


決勝は勿論ミカエルと当たった。


ルシフェルはミカエルと再び戦った時、必死で己を叩き直したミカエルには敵わなかった。

激戦が3回のち、ルシフェルは全て惨敗してしまった。


剣技だけは譲れない。。。お菓子作りも!


ルシフェルは初めてミカエルに対して嫉妬という感情を覚えた。


実は家庭科の授業でルシフェルは料理が得意だったが唯一お菓子作りだけは下手だった。


ルシフェルは意外と頑迷でお菓子作りも自分の勘の赴くまま作るので毎回甘くなくてボソボソのものが出来上がってしまうのだ。


ミカエルは毎回分量を守るため、お菓子はかなり美味しいものが出来上がるが、料理はそれまでだった。


この2人、のちに元老院に入るのだが、ルシフェルがトップの議長をし、ミカエルが副議長をする事になる。


ルシフェルの兄弟も全員、元老院に入ったが、ルシフェルがまずやったことは、ダアトの名前を家族から取り上げてしまう事だった。

代わりに一族はアロンダイドと名乗ることを許された。

祖父までもダアトの名前を取り上げられてしまったのだが実の祖父の方はルシフェルに財産を相応に与えて好きな様にさせた。


ルシフェルのみ、ルシフェル・ダアトと名乗った。


夫はルシフェルに敵意をむき出しにしていたが義理の息子であり腹違いの年の離れた弟であるルシフェルには敵わなかった。

何をしてもバレてしまうため、大人しくルシフェルに従うしか無かったのだ。


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