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馴れ初めストーリー。

馴れ初めはクレーンゲーム。学年一真面目な清楚系生徒会長と学年一不真面目な茶髪の不良男子が付き合った理由



誰もそんな組み合わせカップルが誕生するなんて

思ってなかった件w








「うわーん!!8万も使ったのに、、!!

特賞取れなかったし、一等も出なかった...!!」


駅前のゲーセン。

UFOキャッチャーの傍で。

まだ、小学校低学年くらいの男の子

がわんわん泣いていた。


「ほら、ヒロシ!もう泣かないの...!

さ、帰るよ」


俺の直観力に拠れば。紙くじが入れられた何十個ものカプセルが入った確率機の

UFOキャッチャーだけど。

多分、特賞や一等は入ってないだろ。


「おい、西野」


俺は男の子のねーちゃんに声をかけた。

同じクラスの女子だった。

ポケットに手を突っ込み、

男の子に対して屈み込み聞く。


「時間はあるか?兄ちゃん、残りの

カプセル全消ししようと思うけど、

少しの時間、ここにいろ...」


「不良の山吹くん...!」


「不良の、は、余計だ」


二学年一の美少女だが、真面目すぎる中堅高校の生徒会長だった。

授業中に寝てる俺のこと、不良だと決めかかっていて

「タバコも吸ってるんじゃないわよね?」

などと悪を更に悪にしてる節があった。


確かに俺は。

金色に近い茶髪だし、まぁ、目付きも鋭いし、センセイの言うことも聞かないダメな奴だけどな。


「おにーちゃん、誰?おねーちゃんの知り合い?」


「まぁな。ただの知り合いだな。ところでおまえ、時間はあるか?」


「どうして?そんなこと聞くの?」


「全消しするからだ。って、わからねぇか、

この言葉の意味するところが」


「うん、わかんない」


「全部取るんだよ。カプセル。

そんでもって調べる。本当に当たりが、

特賞のスウィッチが入ってるかどうか」


「え、全部?そんなことできるの?」


西野の弟は目を丸くし、俺を見た。


「おう」


「山吹くん、そんなことできるわけが...」


「見てろ。俺なら可能。

授業をサボりゲーセンに入り浸り、バイト代を

ゲームに使い込んできたこの俺に不可能はない」


店員を呼ぶ。そしてこう尋ねた。

「ちょっと店員さーん!

このUFOキャッチャー、特賞ほんとに入ってんの?」


「あ、はい!特賞から10等まで

それぞれ、ひとつずつ入ってます」


「ふーん」


俺はこの会話。


こっそり携帯で録音してた。


さて、クレーン機にお金を投入し出して


一時間後。


俺は全てのカプセルを取り、ヒロシくんが

中を開けた。


だが。


特賞はなかった。

一等も入ってなかった。

そればかりか、二等三等も見当たらなかった。


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