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第89話 異世界温泉~五日目、ウヅキとハヅキと~ 2

 これは――!


浮乳(うきちち)だ――!!」


 『うきちち』『ふにゅう』と呼ばれる、一種の反重力物理現象である!


 インターネッツによる科学的知見として「おっぱいは浮力によって浮く」ものだとは知っていたが、リアルで見た時のその視覚的破壊力ときたら、


「なんという戦闘力……、いや銭湯力? 温泉だけに! いやそんなことはどうでもいい……! くっ、とても目が離せない……! まるでブラックホールのように、全ての視線がたわわな双丘に吸い込まれてしまう……っ!」


「あの、あまり、その、まじまじと見られると、恥ずかしいです、セーヤさん……」

「そうは言われても、気力と体力、その他もろもろ俺の持てる全ての力を、搾り取れる限界まで出し尽くしきっても、この魅惑の桃源郷からは目を離すことができない――、ンゴぉっっ!??」


 などというヘンテコな声を、最後に出してしまったのにはもちろん理由(わけ)があった。

 横合いから思いっきりアレを握られたからだ。


「さっきから、まなしー、おねぇの、おっぱい、ばっかり……」


 俺がウヅキばかりにかまけて拗ねちゃったハヅキが、俺の注意を引くためにと手ごろなところにあったアレを思いっ切り掴んだのだ。


 そして今の俺はというと女の子二人に裸で寄り添われていて、しかもウヅキの浮乳(うきちち)という破壊力抜群の視覚的刺激によって、股間がけしからんほどに反り返ってしまっていたのだ!


 俺の両手はどちらも左右から手を絡められてロックされてしまっており、隠すにも隠せないソレはお湯の中でこれ以上ないってくらいに猛々しく天を穿っていたんだけれど。

 それを思いっきりぎゅっと掴まれたのだ。


 その威力たるや、

「悪かった、うん、俺が悪かったから。そこは繊細なところなんだ、だからあまり強く握らないでほしいかな……」

 無防備なところに強烈な一撃を受けて、ちょっと涙目の俺だった。


「うにゅ、じゃ、やさしく、ちんちん、にぎる」

 すると素直なハヅキは、今度はふにふにとやわらかくににぎにぎしはじめる。


 女の子特有のやわらかいおてての感触が、すっげー気持ちいい……。

 くっ、得も言われぬ快感が背筋を駆け昇ってゆく――っ!


「じゃなくてだな! あの、な? ハヅキ、コレはそんな風に簡単に握ったりさすっちゃいけないところなんだよ」


「うにゅ、でも、ちょうど、いいかんじで、つかみやすい」


 性的なものじゃなく純粋に好奇心からなのだろうけど、情操教育的には大変よろしくないぞ。

 このままではハヅキが、すぐに男のモノを握りしめるイケナイ痴女に育ってしまうかもしれない。


 完全なバッドコミュニケーションである。

 俺としてはやはり女の子には、えっちぃ中にも一さじの恥じらいというものを持った、いわゆる大和撫子に育ってほしいのだ。


 え?

 大和撫子はそんなんじゃないって?

 まぁそれは今はいいじゃないか。

 ちょっとした価値観の相違だよ。


 今はそんなことよりも。

 あ、もうちょっと触っていてほしい……、という快楽を求めて止まない本能に押し負けそうな、へっぽこぽこぽこの理性を総動員して抵抗すると、


「まず互いに愛し合う雄しべと雌しべがあってだな……」


 俺は前回ハヅキに性教育を失敗してからずっと温めていた、年相応の性に関するお話を、優しくハヅキに語って聞かせたのだった。


 ちなみにウヅキはというと、その間ずっと、雄々しく反り返った俺のあそこを興味深そうに見つめていたのだった。

 やっぱりちょっと、ウヅキはムッツリさんなのかもしれないな……。

 そう思った今日この頃。


 ちなみに回復系A級チート『姉妹と混浴』が発動していて、今までよりも大きく回復することができていた。

 だからこれは必要な医療行為であって、つまり必然であり。


「俺は決して、決してやましい気持ちからこのようなハレンチな行為に及んでいる訳ではないんだ」

 そのことは改めて強調しておきたいですね!


 こうして異世界転生して4日目の夜(5日目の未明)は、つつがなく更けていったのだった。

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