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第385話 SSS級チート『剣神』

「おおぅ! すごいスゴイすごいぃヒっ! まさかSSS級になれるなんて!」


「なに喜んでるのか知らねーが、慢心したツケを今から支払わせてやる――! 神話級跳躍系SSS級チート『覇門遁行(はもんとんこう)』発動――」


 瞬間、俺の身体がその場から消えたかと思うと、


「きヒ――ッ?」


 即座に《魔神》の真後ろへと現れた――!

 そして、


「おおおおおおぉぉぉぉ―――――っっ!!」


 その無防備な背中へ向かって《天地創造セシ那由他ノ(クサナギノ)武御雷神剣(ツルギ)》を振り下ろす――!


 黒雲に稲妻光(いなびか)る雷鳴の如き豪撃を、


「ギヒッ!!」


 しかし《魔神》は俺に背を向けたまま、《絶望ニ染メヌカレシ(グリム)闇紅ノ魔神剣(ヴェル)》を頭上斜め後ろに持ち上げると、それをなんなく受け止めてみせた。


「なになに、消えた!? 今、消えたよね!」


 さらに《魔神》ははしゃぐように声を上げると、《天地創造セシ那由他ノ(クサナギの)武御雷神剣(ツルギ)》を受け止めたままで身体を器用にくるりと反転させて、その勢いを利用しての横薙ぎを一閃撃ち放ってくる――!


「ギひッ?」


 ――しかし俺はそこにはもういなかった。


 SSS級チート『覇門遁行(はもんとんこう)』――世界の揺らぎを利用してワープするグレンの奥義を昇華した神話級のSSS級チートによって、瞬間移動をしていたからだ。


「それ、どうも普通に移動しているわけじゃないみたいだね? いひひヒっッ、空間を跳躍したのかな? すごい、すごいね!!」


 大きな声で(わめ)きたてながら、《魔神》は更なる攻撃を仕掛けてくる。

 溢れんばかりの力を惜しげもなく振り回し、SSS級に相応しい攻撃のギアをさらに上げた猛攻につぐ猛攻が、俺を幾度となく襲いくる――!


「チィッ! 『覇門遁行(はもんとんこう)』なら簡単に回避できるけど、それじゃあ追いかけっこになるだけで、こっちも決定打を入れられないからな……最初の瞬間移動(不意打ち)で決められたら楽だったんだけど。ま、相手もSSS級だもんな。そうはうまくいかないか」


 なら――、


「神話級戦闘系SSS級チート『剣神』発動――!」


 力ある言葉とともに、最強のS級チート『剣聖』が《真覚醒・神滅覇王(しんめつはおう)》のSSS級の力に引き上げられて、同じくSSS級の『剣神』へと昇華されてゆく――!


 《神滅覇王(しんめつはおう)》は最強のS級チート『剣聖』をベースに昇華・顕現させたSS級チートだ。

 そしてさらに《神滅覇王(しんめつはおう)》はSSS級チート《真覚醒・神滅覇王(しんめつはおう)》へと至った。


 しかしだ――、


「完全格上の《神焉竜(しんえんりゅう)》を相手にしても最後まで戦い続けた最強の『剣聖(おまえ)』が、異世界(こっち)に来てからずっと一緒に戦ってきた『剣聖(おまえ)』が――」


 俺は《真覚醒・神滅覇王(しんめつはおう)》を通して、今はそのコアとなっている相棒に率直な思いを伝えてゆく。


 13万5千あるチートの中で、お前だけは特別の特別なんだ――!


「――いいところでいつも裏方ばっかりやっていたらつまらないだろ? 今度は一緒に戦おうぜ相棒!」


 俺の言葉とともに、SSS級チート《真覚醒・神滅覇王(しんめつはおう)》と並び立つようにして、剣による近接戦闘に極限特化した神話級戦闘系SSS級チート『剣神』が顕現する――!!


「これで準備は完全に整った――さぁ行くぞ《魔神》」



 俺はSSS級チート『覇門遁行(はもんとんこう)』で《魔神(まじん)》の眼前に空間跳躍すると、同じくSSS級チート『剣神』の超絶技でもって《天地創造セシ那由他ノ(クサナギノ)武御雷神剣(ツルギ)》を《魔神(まじん)》へと振りかざした――!

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