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第278話 俺は可愛い女の子とえっちしたいんだぁぁぁぁーーーーっ!!!!

 エルフ村と「座標が重なっている(何を言っているか正直よく分からない)」精霊殿の入り口までやってきた俺たち一行(精霊さんもいるよ!)は、


「べんとらー、べんとらー、物質世界へcome(かむ)ー、べんとらー、べんとらー、物質世界へcome(かむ)ー」


 巫女エルフちゃんのSS級転移術によって、アストラル界から物質世界――いわゆる普通の日常世界へと無事に戻ってくることができていた。


「何度見てもアンタのソレ凄いわね! エルフは種族的にアストラル界への交信力が高いもんだけど、それでもこんな凄い技は見たことがないわ!」

「巫女エルフですからー」


 諸手(もろて)をあげて素直に賞賛する精霊さんと、ほんわかほわーんといつものフレーズで答える巫女エルフちゃん。


「巫女エルフはすごい、アタシ覚えた!」

「ありがとーございますー。精霊(せーれー)さんもすごかったですよー」


「あ、そう? だよね~~? 分かっちゃうよね~~? 圧倒的なオーラが違うってゆーか~~?」

「はいー」


 ここまで特にこれって接点はなかったはずなんだけど、


「気が合うのかな……?」

 すっかり仲良くなっている2人だった。


 と――ふと、周囲がまだ明るいことに気付いた。


「そういやアストラル界にかなりの時間いたと思うんだけどさ、こっちでは時間が経ってないのかな?」


 周囲の景色は夕方のちょっと手前くらい。

 アストラル界に行く前とほぼ同じだったんで、あれっと思ってそう言ったんだけど――、


「なに言ってんのよ? 時間的に丸1日近く経ってるわよ?」

 返ってきた精霊さんの言葉に、


「……は?」

 思わず俺はぽかーんとしてしまったのだった。


 いやだって――、

「まる……? いちにち……? いやそれにしては全然眠くないんだけど?」


 俺だけじゃない、みんなも特に眠そうな様子は見受けられなかった。


 俺と巫女エルフちゃんがえっちな――こほん、パワー回復プログラムに勤しんでいた間に昼寝をしていたとはいえ、睡眠時間が長めのハヅキとトワの幼女コンビだって、いたって普通の様子なのだ。


「つまりね、アストラル界はエネルギーとか精神の世界なわけよ。物質世界と違って、肉体的な疲労はほとんど感じなくなるわけ!」


 そんなことも知らないの?

 ――みたいな顔をされたんだけど、そんなことは知るわけもなく。


「あれ? ってことはもしかして、アストラル界だと疲れないから夜に寝る必要がないってこと?」

「まぁそういうことね!」


「え、それめっちゃお得じゃない!?」


 だって睡眠時間を別のことに当てられるんだよ?

 1日6時間の睡眠時間がまるまる浮いちゃうんだよ!?


 1日24時間だから、そのうちの6時間=割合1/4=25%も人生が増えるってことだよ!?


「まー時間的にはお得だけどねー、人間は身体と精神のバランスが保たれてこその人間だから? ずっとアストラル界で生活してると、精神の方にバランスが傾きすぎちゃって、最終的には肉体を失ってエネルギー生命体に――精霊になっちゃう的な?」


「それは駄目だな、絶対に許容できない(キリッ」

 精霊さんの説明に、俺は真顔で即答した。


 それもそのはず。


 だってそんな、肉体的なアレコレがない精神的なプラトニックコミュニケーションオンリーな繋がりだけとかさ?


 せっかく何もない人生から、モテモテハーレム異世界転生っていう代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームランを打ったのに、ビデオ判定でファールにされて三振で終わったみたいなもんじゃない!


 心の中だけでぶっちゃけよう!


 俺は可愛い女の子とえっちしたいんだぁぁぁぁーーーーっ!!!!

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