表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

260/438

第253話 必滅最強精霊術奥義!! 銀河殲滅爆砕黒粒子砲!!!!

「くうっ! 10倍なんてそんなのハッタリよ! ここでアタシが絶対エースなのはファクト&エヴィデンス! 確定的に明らかなんだから! 負けるなアタシ!」


 ここまで手も足も出ずに完膚なきまでにこてんぱんに凹されながらも、しかし精霊さん(《精霊神竜》)はまだ不屈のポジティブシンキングを失ってはいなかった。


「そうね、アタシもちょっと小細工を弄しすぎてた気がするかな。ってことでもう小細工はなしよ! どっちが上か白黒はっきりつけてあげるわ!」


 そう宣言した精霊さん(《精霊神竜》)は、両の拳をグッと握って腰だめに構えると――、


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――っっっっ!!!!」


 なんかバトルマンガみたいにパワーを溜めはじめた。


 そんな精霊さん(《精霊神竜》)の周囲に、光すらも閉じ込める漆黒の粒子が渦巻いてゆく――!


 これは――!

「ほぅ、黒粒子か」


「アンタの得意技は、実はアタシの得意技でもあったってわけ! これならどっちが上か、一目で分かるでしょ!」


「確かにこれならば、どちらが上かはっきりするのじゃ?」


「それに黒粒子は精霊粒子(マナ)の中でも一番干渉を受けにくい粒子! さっきみたいにせこく無効化したりはできないかんね!」


「せこく……じゃと……?」

 だからなぜ!

 そこでナチュラルに煽りを入れ、またイージーに煽られてしまうのか!?


「アンタ、細かい操作は得意みたいだけど、黒粒子は最も扱いが難しいんだから。センスが必要ってやつ? つまり精霊こそが最強の使い手ってわけ!」


「やれやれ……ならば一つ、力比べといこうかのう?」


 凶悪な笑みを浮かべた《神焉竜(しんえんりゅう)》(何度も言うがドラゴンモードである)が、ドンと巨大な両足を踏ん張った。


 同時に首をズイッと前方へと伸ばし、逆に尻尾はピンと真後ろに。

 鼻先から尻尾の先までが地面と一直線になる――!


 間髪をいれずに《神焉竜(しんえんりゅう)》の周囲に、禍々しい黒い渦が巻きはじめた――!


 これは――、

「見せてやろう小精霊。神話を終焉()わらせし最強の王竜の、神をも喰らう破滅の息吹というものを……!」


「オーマイガー!? なんてケタ違いのチャージ量なの!? でもでも、溜めた黒粒子を破壊エネルギーへとロス無く変換して打ち出すテクニックがあるとは限らない――!」


 いやほんと。

 どこまでもポジティブだね精霊さん(《精霊神竜》)……悩みとか一切なさそうで羨ましいよ……。


「ってわけで、アタシもガチのフルチャージだから。これマジの本気だから」


「さっさとかかってくるのじゃ。なんなら(わらわ)から仕掛けてやっても良いのじゃぞ?」


「ふん、いい度胸だわ! では括目して見なさい……!」


 精霊さん(《精霊神竜》)が「ほわちゃー!」って感じでカッコイイポーズを決める――、


「喰らいやがれ、アタシの怒りの黒粒子砲を――!」


 その言葉とともに、精霊さん(《精霊神竜》)が右拳を前に突き出した。

 空手の正拳突きによく似たその動きは、練習に練習を重ねたことが一目でわかるキレのある動きで――、


「必滅最強精霊術奥義!! 『銀河殲滅爆砕黒粒子砲ギャラクティカ・ブラッディ・ナイトメア』!!!!」


 突きだした拳から、破滅の黒粒子が巨大なビームとなって発射された――!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ