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第218話 ぱわー回復プログラム

 というわけで、パワー回復プログラムなるものを施してもらうことにした俺。


 ハヅキとトワの幼女2人を、エプロンが似合いすぎる保母エルフさん(この人もすっごく可愛い&とっても巨乳&見っせ見せの薄着だった!)に預けると、


「まなしー、がんばって」

「無事に回復されますように」


「ま、ぼちぼち気楽にやるさ」

 巫女エルフちゃんと二人で個室へと入っていった。


 軽い運動くらいなら余裕でできそうな広めの部屋には、勉強机とベッド、そして大きめの収納ボックスが置いてある。


 そして俺は上半身裸だった。

 日が昇るにつれて暑さが増してきたからってのもあるんだけれど、


「はおーさまは、上は脱いではだかになるのがしきたりなんだよー」

 と巫女エルフちゃんに言われたからだ。


 郷に入れば郷に従え。

 古き良き日本の伝統的教えではあるんだけど、


「下もボクサーパンツ1枚ってのは、女の子の前ではちょっと気後れしなくもないな……」


 もちろん女の子とベッドのある個室でパンツ一丁になったからと言って、別にそこでなにかやましいことするわけでもなんでもない。


「言ってみれば治療なんだし、なんでもかんでもエロい視点で考えてしまうこと自体が、童貞の童貞たるゆえんということか……」


 自分で言うと悲しくなるな……。


 ――ってなことをとりとめもなく考えていたところで、


「じゃーはじめるよー。まずはベッドにすわってねー」


 巫女エルフちゃんから指示があって、俺は特に何を思うでもなく言われるがままにベッドに腰かけた。

 続いて巫女エルフちゃんもベッドの上にぴょこんとのると、俺の背後へと回る。


 そして――、


「だき――っ!」


 いきなり巫女エルフちゃんのビッグバンおっぱいが、俺の背中にむぎゅりと押し付けられたのだ……!


「――――!!??」


 しかも巫女エルフちゃんときたら、両のおててで俺の胸元やお腹、脇腹、二の腕、時には太ももなんかをさわさわーって触れるか触れないかくらいのソフトタッチでさすりはじめたのである……!


 ぞくぞく、ふああぁ――って感じの未知の快感の前に、


「んぁ――ッ」


 俺は思わず情けない声を漏らしてしまった。


 さらに巫女エルフちゃんはというと――、


「ちゅ、ちゅ、ちゅ――ちゅっちゅ」


 なんか首元にちゅっちゅしはじめたんですけど!?


「な、ななななにを――んっ」


 突如として不意打ち的に押し寄せた快感の嵐の前に、思わずビクンビクンしちゃう俺。


「はおーさまは、ぎゅーってされて、ちゅっちゅされるとパワー(ぱわー)が回復するんだってー」


「そんなアホなことがあるかい!」


 ――などと俺が突っ込むことは、もちろんなかった。


 なぜか?


 それはもちろん、このパワー回復プログラムというものが偉大な先達の残した遺産(レガシー)であるからだ。


 であれば。

 新米覇王たる若輩者の俺の理解が及ばなくても、これは当然ではないだろうか?


 つまり――、


「お、なんとなく回復してきた気がしなくもない、ようなきがするようなしないような?」


「あ、ほんとー? やったねー」


 だからこれは決して、薄着のおっぱい巫女エルフちゃんに抱き着かれて、裸をさわさわ触られちゃって、さらにはちゅっちゅまでしてもらって「むふー!」というわけではないのだ……!


 決してないのだ!!


「うんうん、効果(こーか)もあるみたいだし、ご奉仕(ほーし)続けるねー」


 巫女エルフちゃんの繰り出すそれはもう献身的なパワー回復プログラムを、俺は心ゆくまで堪能したのだった。

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