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インテリ・メガーネ~神の肉体を持つ叡智の化身~   作者: 前歯隼三
堕落せし天使長編(プロローグ)
30/42

ソロモン王は「月」を思った。

前のお話のソロモン視点。


漫画ネタとして設定はあったのですが

書き起こしていくと世界が色づいていく感覚で素敵


ソロモンは「月」を思った。



世界の創造主たる神は、箱庭として「地上」を作り

管理者として“天使”を

作る者として“人間”を

壊す者として“悪魔”を作った。

…そう言われている。


本当の所は解らない。

この世の真実など…真実とは事象であり、結果であり、数字だ。


馬鹿な天使と悪魔には解るまい…いや

多くの人間には解らない事だ。


ソロモンは父から王位を継

持ち得る全ての知恵を絞り、地上を統治した。

そして、それを果たしもなお

考えつづける。


天使や悪魔のように「力」や「万物の知識」など与えられなかった人のみで出来る事は

「考える事」だけである。



ソロモンは「月」を考えた。


地上が神の作った「箱庭」にすぎぬならば

天上の月は何なのだろう。

太陽が神そのものとすれば。

月と星は…一体何のためにそこにある?



愛する妻が死んだ。

いや…愛していたのだろう。

国の統治に

科学の発展に

様々な物に追われつづけて。

…気づけば一人

妻の躯の前で泣いていた。


ソロモンは「月」の神話を思い出した。


人は死ぬと、魂が地上から解き放たれて…空へと昇り

星となるとか。

「月」とは一番近い星だ。

妻の魂は…地上を離れ…そして月に付いただろうか?



ソロモンは「月」を考える。


愛する妻は…

一人娘を残していった。


愛しきその子の名は“リトル=ディア”(小さな愛)

しかしその子は体が弱く…

王宮から外へ出る事すらも叶わない


ありとあらゆる手を尽くし!

ありとあらゆる知恵を絞り!


天使から知識を!

悪魔から力を!


奪い!

奪い!

奪い!

あぁ!それでも叶わなかった!!



知識も知恵も力も

何を以ても“運命”は変えられない!


運命を司る者は誰だ?

天使か?

悪魔か?

人か?

否!


それは“神”だ!


ソロモンは「月」を思った。

ソロモンは「月」を考える。

ソロモンは「月」の神話を思い出した。

そして悟った


何せ彼には全てがあった


彼は空に「月」を作った。

“愛する娘の魂”のため


彼は地上を捨て「月」に降りた。

“愛する妻を見つけ出す”ため



「私は神となる、世界をもう一度作り直そう」



パスタ歴 0年


ソロモン王は世界から姿を消した。

ほほい

この続きは先におっぱいとおでんの連載書き切ってから

ちょっと更新止まるかもです。(気まぐれ

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