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インテリ・メガーネ~神の肉体を持つ叡智の化身~   作者: 前歯隼三
地上に舞い降りたラファウェイ(天使長)編
3/42

家庭教師メガーネ

メガーネのすばらしさを描けているか逆に不安になる事この上なす

 国境の街サカナールの魔王軍襲撃、伝説に残るゴーレム戦から一月が過ぎた!否…まだ一月、人々は伝説と共に、神話の時代に生きている…その事実に、誰しも熱を感じていた。…うねる時代の熱だ、何かが起きている!まだ…伝説は終わっていない!

 気を抜いては行けないのだ!目を見開け!伝説を見逃すな!!


……

……………


「では君はこの事件で、戦争がどう動くとおもいますのん!?」

「ふぇぇ?は…ばばば…えぇ~っと…」


「…もうよろしい!」


 帝都

 高級住宅街で一層尖がった屋根のお屋敷、エリートトンガリハナ家のお屋敷である。


「ワケオぼっちゃま!そんな事では週末の社交界には出れませんわよ?」

「うぅ…」


 貴族の一員たるもの最低限の見聞は持っていなければ恥をかく、貧乏人はヘラヘラと己の無学を笑えば良いかも知れないが、「家」を背負う我々は違う!その責任を感じ、常に知的にエレガントにとマダム トンガリバナは息子を叱った。


「最近は学校の勉強にも、付いて行けて無いようですわね!」

「うぅ…ごめんよママン」

「ママンじゃありません!こんな事では町ではやりのカードゲームとやらもお預けで!誕生日プレゼントに百科事典を選びますよ!」

「びぇええ!?悪かったよ マ…お母さま!」


 平 和

 魔王国との戦争は決して終わったわけではない。魔王ラグナの魔王国全国ライブツアーの始まりに合わせ両者の衝突が無くなっただけだ。


 これからの不安定な厳しい時代、愛する息子はもっと強く賢く育って欲しいものだ。

 マダム=トンガリバナはため息をつき手に持った新聞を机に置いた。


「レッスンは一旦休んで、夕食にしましょう。銀の鐘のあと家庭教師を呼んでいますからね」

「はーい!」


 素直!庶民なら地団駄を踏んで、勉強の日々に反発をするでしょうに…うちのぼっちゃまは本当に素直!いい子!


(この子は素直で努力家よ、この子の成績が伸びないのは…そう、私を含め、教師が不甲斐ないからだわ)


 食事と入浴を済ませ、まもなく銀の鐘がなる。


(今回の家庭教師は、優秀な方だと良いのだけれど)




……

…………


「はじめましてマダム、インテリ=メガーネです」

「ふえぇええええええ!?」


 眩しいぃいい!

 なんて高身長!なんて肩幅!なんてサラサラヘア!なんてハスキーボイス!なんて… まるで…!


「…ラファウェル!?(天使長」

「…フフ、面白い方ですね」


 どうしてこうなったか解らない!けれども現実だ、あ、現実ザます…あばば、もう混乱しすぎてキャラが解らなくなってきたざますわね、あれやりすぎ?

 眩しすぎる光の前では、逆に何も見えない!もう解らない!私はだれ!?ここはどこ!?5W1H?天上天下過去未来!?


「わー!本物のメガーネさんだ!サイン下さい!」


 うぉおおん!ぼっちゃますごぉおおい!平常運転んんんん!すごいわ!

 救国の英雄!人類の最後の希望!帝国1の頭脳!帝国中に数万人のファンを持つ現人神を前にして平常運転!

「あぁ…この子は、大物になるわ」

ほろり…涙が一滴


 そうこうしている間にメガーネはマイ羽ペンでサラサラとサインを書き上げ、子供に渡しながら微笑みかけている。

「知っていてくれてありがとう…君の名前を教えてくれるかい?」


素敵!


「では、さっそく授業をはじめましょうか、もう鐘も過ぎ、街は眠る時間。あまり夜更かしは子供の成長に悪いですからね」

「あっはい!よろしくお願いします!」


 メガーネはぼっちゃまに幾つかの小テストをし、学力を図った。“何が出来て、何が出来ないのか”子供の成長、教育方針を決める上でとても重要な事だ。


(帝国1の頭脳を誇る、メガーネさん!一体…一体どんな画期的、革新的な方向で教育をして下さるのかしら!?)


 メガーネの一挙手一投足から目が離せない!それは息子も同じようだった。


「メガーネ先生!勉強できるようになるには、どんなコツがあるんですか?」


 息子の質問に、メガーネ先生は微笑み…美しくも逞しい指を、細い顎に当てて逡巡、そしてゆっくりと口を開いた。


「…108個」


「え!?」

(そんなに!?そんなにあるの!すごい!すごすぎるわ!やっぱり凄いひとなんだわ!)


「凄いやメガーネ先生!教えてくださああい!」


 素直に喜ぶ息子と、感動で涙が止まらない私に、メガーネ先生はしかしこうおっしゃいました。


「テクニックや、上手いやり方なんて気にしてはいけないですよ?大切なのは努力、いいですか?努力です!」


 私はコーヒーを入れました!息子も素直に狂ったように100マス計算を繰り返し…三日三晩による徹夜の強行の果てついに学年で1番の成績を収めました。

 今でもメガーネ先生の熱い言葉の数々が脳裏を過ると

無性に漢字の書き取りをノート一冊やりきりたくなるくらいです。


「…さてと、では私はこれで」


 3日間の徹夜の後に、メガーネ先生はそうおっしゃり館から出て行かれました。

 私達と同じように、一睡もせずにおられたのに一切の疲れを感じさせない、しっかりとした足取りと、さわやかな笑顔でした。


「メガーネ先生!ありがとうございました!」


 先生はこの後、そのまま前線に飛び、新しい砦の設営指示、そしてファンクラブのサイン会と多忙極まるご様子でした。


「こんなハードな予定の中で、どうしてうちに起こし頂けたのですか?」


「……不器用でしてね、私は」


 彼の前では、王も奴隷も、ファンクラブも戦争も、勉強で苦しむ親子もすべて等しく“助けを求める民の声”


「あまねく全てを救ってくださる。本当に…神様みたいなお方でしたわ。」



マダム トンガリはファンクラブのインタビューにそう答えた。

今無職なのでめっさ書いてる

今しか書けないしねぇ


漫画家を目指そうかと思ったけど

案外絵じゃなくて妄想、設定弄りが好きだと気がついて

文がすこぶる楽しいれす

ぬぬん

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