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その者 幻想を抱く者  作者: リノる
恋は遊戯よりも奇なり
8/8

その者 幻想を抱く者

ほんと、この作品に関してはちょっと作るのはかなり遅れてしまいそうです。

ほんとすんません

 そして翌日___

「えっと、結局全員来たんだね」

「当たり前だろ、こちとら楽しみにしてたんだからな」

「まぁ、そういうことなんだ今日はよろしくね」

「うん、こっちもありがたいよ」


 結局ゴブリン退治に参加するのは

 ルディ、カイン、シーナの三人。


「じゃあ行こうか」

「「「おう(うん)!!!」」」



 ゴブリンを探している途中でルディが話してきた。


「そういえばノアの【ギフト】って結局どういうものなんだ?俺たちが見たのは魔物も周りで倒れているお前の姿だったんだ」

「あぁ、僕の【ギフト】《幻想》については簡単に言ってしまうと【ギフト】のコピーみたいなものなんだ。だから僕に必要なのは知識、過去に出現した【ギフト】を調べていたんだ」

「兄さん、それってずるくないかな?つまりはあらゆる【ギフト】使うことができて、更にはその〔Skill〕が恒久的に残るんでしょ?」

「確かにシーナの言う通りなんだけど実はこれってかなり劣化しているんだ。だから一つの【ギフト】だけではこの力を十分に発揮することができないんだ」

「要は一発の力としてはいまいち欠けるけど切る手札の数で戦う【ギフト】ってことなのか」

「うん、そういうこと」

「じゃあ、ノアは前衛か後衛のどっちでカウントすればいい?前衛に関しては俺様とカインが、後衛はシーナがやってるぜ」


 どうしようか、僕自体まだそこらへんは決め切れていないし……。


「なら、兄さんは中衛にしてみたら?どちらにも対応できると思うし」

「そうだね!それが一番性に合っているかも」

「なら、決まりだな。ノア、索敵関係の【ギフト】とってなにかないか?あれば使ってほしいのだが」


 なるほど、とりあえずルディに言われた通り索敵関係の【ギフト】を形跡(トレース)しよう。たしか文献に乗っていたのは……


「『幻想の形跡(イマジントレース)』っ!【神の瞳】」


【神の瞳】、このギフトはかの有名な狩人ロビン・フッドが持っていたとの逸話が残されているほど有名なギフトである。

 まぁ僕が今使える効果は半径5m程度の空間的な索敵しかできないんですが、それでも他の索敵系統の【ギフト】より破格の性能を示している。

 何故なら、通常Lv1の索敵なんぞほんの数メートルしか見えないのだ。それも直径でだ。

 それほど広範囲までの索敵ができるのであれば当然


「見えた!ルディから見て前方11時の方向に12mゴブリン五」

「よっしゃ!早速一狩りしますか」

「「「おう(うん)!!」」」



 結果から言おう、圧勝とまではいかなかったがとにかく勝つことができた。

 先にルディが駆け抜け、一体ゴブリンを狩る。その間にシーナが詠唱の態勢を整える。

 カインはというとシーナの護衛、《拳破士》だが防衛に入っていたのは少し驚いた。


 というか、

「僕なんもしてないじゃん」

「あっ.....すまんいつも通りのやり方でやっちまった」

「いやいいんだ、それよりも.....」


 そう、僕が問題に思っていることが一つ浮かんだ。

 それを試すにはルディ達には申し訳ないが、こうさせてもらおう。


「ねぇ、みんな少し悪いんだけどさ。しばらく一人にさせてくれない?」

「「「え!?」」」


 勿論みんなに驚かれた。

 そんなに驚くことかなぁと思っていたら、シーナから


「なんで?!また一人になろうとするの?!そんなに私たちと居たくないの?」

「違うんだ、ただねこればっかりは一人でやっていかないとわからないものなんだ」

「.....この依頼自体は恒久的なクエストだ。分割でやっていたとしていても問われることはない」

「そうだな、ノアがそうしたいならそうしてくれ。ただ俺らも待つなんてことはしないからな」

「あたりまえだろ。そんなことしてくれたらほんとにソロで進めていくことにするよ」


 そんなこんなで僕と三人は別々となってゴブリンを討伐することにした。






 なんで、俺がソロでゴブリンと戦おうと思ったのか、その理由は二つある。

 一つ目はルディ達の戦闘である。正直言ってあれは一つの理想の構成だと思う。速度のある剣士に殲滅力の高い魔導士__いや賢者だったか、護衛と言っては何だけど一個体に対する破壊力の高い武闘家。強いてあげるとすればあそこに索敵可能の弓兵がいると完璧になると思う。そういえば文献で見たけど、《賢者》か《魔導》などの魔術系列のギフトであれば探索系の魔法を手にすることができるかもしれないという。

 ならばなおさら理想的なパーティだと思っている。


 そんな中に自身のスキルの全貌を理解していないやつを構成に組み込んでも下手したらあわよくばで瓦解、全滅の可能性が高い。


 しかも、僕のギフト《幻想》についてもソロを希望した理由の一つである。それが二つ目。

 そもそも、なぜ一週間も図書館に通い詰めていたか__それは発動できる【ギフト】、もっと言えば固有スキルの発動をするためである。

 しかし、その量がとてつもなく多い一度【ウェジーガ】のメモ欄で記入しただけでも数百は簡単に超えているのだ。さらに似たようなギフトも存在するわけで選択に迷ってしまうわけだ。また《錬金》のような素人には想像しにくいようなものではうまく発動することができないのは先日の実験で明らかになっていた。

 結果的に先ほどの戦闘でも何を使うかというのを迷っていた。その間に皆に置いて行かれたという形になっていた。


 後今知ったが、有名になっている偉人のギフトを使用するには相当の魔力を必要とするみたいだ。

 さっきので僕のマナはなくなっていて、生命力も持っていかれていた。


 とにかく、僕はどうやって戦おうか少し考える必要があるようで前途多難であると痛感している。



軽く今、ノアが使える《幻想》、特に幻想の形跡の性質についての解説


・使えるのはノア自身がそのギフト、詳しく言えば固有スキルをしっかり把握(想像)できないといけない

・使うにもマナを使うものもある。(使わなくていいものもある)

・偉人由来のギフトに関してはかなりのマナを使うことになる。

・必ずしもSkillに残るとは限らない


ここで《勇者》をトレースできたかというと今言えることは見たことがあるからということになります。

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