幻想の真相
「……んっ。知らない天井……でもないか」
「なにいってんの?兄さん」
ノアはあのあとルディたちに自宅に送ってもらい、こうして目を覚ましたのであった。
ちなみにここにいるのはノアとシーナだけである。
「で、結局僕はどうなったの?」
「それはこっちが聞きたいよ!よくわからない【ギフト】で、何であそこにいたの!?それにあのゴブリン達はなに?!あれ数えたら30体だったんだよ!私達でさえ10体できつかったのに………。どうやったのさ!あっ、死骸とか素材は一応私が持ってるからあとで渡しておくよ」
「うん、とりあえず言いたいことがたくさんあるのはわかったよ。僕もわからないことあるからちょっと待っててね。あと、素材等はあとで貰うね」
なんとも絞まりの悪い兄妹です。
「まずはステータス確認すれば?私も確認しておきたいし」
「そうだね、じゃあ『ステータス』!」
Name:ノア(16,人族)Lv9
Class:未定
HP :250/300
MP :4000/6500
PWR :210
MOM :450
EDR :300
AGL :450
SKF :120
MPP:???
BLG:《幻想》
Skill
限界突破/Lv 1
並列思考/Lv 1
Ability
魔法:光/Lv 1
剣術/Lv 2
物理耐性/Lv 3
TTL
幻想を見る者
「兄さんどうだった?私はLv 6だったよ?」
「うん、色々言いたいけどとりあえず見てよ」
「うわっ、なにこれ……。レベルの上がりかたが私より低いけど他のフリがかなり高いよね。」
「そうなの?ちょっとシーナの見せてくれない?」
「うん、いいよ~『ステータス』!」
Name:シーナ(16,人族)Lv6
Class:キャスター
HP :550/550
MP :200/2500
PWR:100
MOM:450
EDR:200
AGL:250
SKF:300
MPP:火、水、風、土
BLG :《賢者》
Skill
マナ使用率減少/Lv 2
黙示録/Lv 1
高速思考/Lv 2
錬金術/Lv 1
Ability
魔法:火/Lv 2
TTL
賢なる者
うん、やっぱり色々言いたい。
そう思っていると
「確かにマナの量おかしいね。それに兄さんのスキルにあり得ないのが2つあるね」
「えっ?そうなの?」
「そうだよ《限界突破》はルディの【ギフト】によるスキルだし、《並列思考》は母さんの【ギフト】によるスキルなんだよ?それなのに何で兄さんが持ってるの?」
「わからないよ。とりあえず《幻想》の内容をもう一度確認してみよう」
そして、《幻想》の内容をみたら前とはかなり変わっていた。
《幻想》
夢は夢で終わらせない力。
#幻想__ゆめ__#を現実に変える。
代償としてレベル上昇度が低いがその実績はスキルとして残る
Lv1:幻想の形跡
Lv2:幻想召喚
Lv3:幻想憑依
etc
「うゎお……」
これって、よくわからないんだけれども……。
「兄さん、黙示録で調べてみたけどレベルが足りないのか《幻想》について載っていなかったよ」
そう黙示録には過去の事象や、ありとあらゆる魔法、事柄を知ることができる。ただし、レベルにより検索に制限がかけられている。
そのため、今回の事については調べることができなかったみたいだ。
「でも、たぶんなんだけれども兄さんの能力は他人の力を使えるってことじゃないの?で、使った実績はスキルとして残る、という意味なのでは?」
さすが妹の考察力には敵わないや。
でも、この力は___
「いや、違う気がする」
そう、自分が使ってみて感じたのはこの使い方が正解ではないそんな感じ。
「ふーん、まぁ使ってる本人しかわからないようなことだし。私もある程度の考察はしておくよ」
「ありがとう、よろしく頼むよ」
「はーい」
そして彼らは眠りについた。
こうしてノアの《幻想》の物語が始まる。
幻想を現実に変える力が
彼とその仲間にどのような影響をおよぼすのか。
そしてそこ力をもったノアは一体どのような運命をたどるのか。
それは神のみぞ知る。
「いや、私はみえているけどね」
[始まりの章:幻想は夢で終わらない] 完
これにて始まりの章が終了です。
ノアとシーナは双子の兄妹です。
《幻想》の能力はコピーするようなもので終わらせませんので、コピーだと思った方は残念でした。
また、一般的(魔法使いですが)なステ振りはシーナを参考にしてください。
次章の間にキャラクターとそのステータスを書けるように頑張りたいと思います
こんな感じで物語を進めていきます。
次章はもう少しあとになって書く予定なのでしばしの間待っていてください。