幻想 それは一時の夢
何?《幻想》?
ノアは困惑していた。それはもう昔馴染みの友人すら驚く程であった。
「お、おい。そんな顔すんなって。まだ戦闘系のスキルじゃないって決まった訳では無いって」
「そ、そうだな。もし幻惑系統なら充分戦闘に役立つだろう」
「だよね……。とりあえず【ウェジーガ】をもらって【ステータス】を確認しないとね」
彼らの言葉の通り戦闘系でなくても、幻惑系なら充分戦闘に役立てるそう信じて【ウェジーガ】を受け取りにいった。
話は変わるが前回から何回か出てきていた【ウェジーガ】とは、時計型チップシステムという大昔の《賢者》と《魔導》の【ギフト】を持っていた人達が、ありとあらゆる技術を結集して、【ウェジーガ】を完成させ、それを後世に残すべく量産機を作った。
これが《賢者》、《魔導》が有名になったきっかけとなるのだが。
この【ウェジーガ】とてつもなく高性能すぎる逸品。まず時計が付いている。え?普通だって?それより前の冒険者は体内時計が必須事項で脱落する者達が多かったのだが、これにより一気に解決した。
さらに、《ROM》と呼ばれる擬似アイテムボックスが《魔導》の技術により、【ウェジーガ】に搭載させることに成功!これにより冒険者は大きな荷物を持つことなく、冒険することができ、より戦闘可能範囲を増加させることに貢献した。
また、《SNW》と呼ばれるメッセージ機能。名前がダサいと呼ばれるかもしれないがこれがまた優秀でSocialNetWorkingが正式名称で、登録されたNVR同士で話し合うことができ、通話も可能。更にはグループ通信も可能で冒険者の中では、よく使われている。
追加して、父さんが見ていたニュースサイトなどの追加して行くサイトについては別の時代の《魔導》により開発され、現在【ウェジーガ】の本体とも呼ばれる【コア・ウェジーガ】は各国で厳重に管理されている。
最後に先程言っていた【ステータス】とは、本人の全ての情報を載っており、ギルドや、クラン、更には『迷宮』での証明書としても利用される。
さて、皆さんお気づきだろうか。この【ウェジーガ】は付ける物だが、どうやってそのステータスや、SNWについてはどうやって個人の物として判断しているだろうか。また、どうやって充電しているのか。
それはマナと呼ばれる、俗に言う「魔力」である。【ウェジーガ】の開発者の《賢者》と《魔導》の人が言うには
「コレは【ウェジーガ】と人肌に接触する所にマナ感知装置を取り付けており、人肌から零れ出ているマナの一部を継続的に吸収している。それにより、ステータスを反映させることができる。さらにこの【ウェジーガ】は、マナにより充電することができ、半永久的に稼働することが出来る。えっ?壊れる事があるのでは?そんなことはねぇよ。コレは《魔導》のやつが奮発して『絶対不壊』を付与していて、『絶対破壊』の効果をもつ攻撃に何回も耐えた代物だ」
この話を聞いて皆はどう思っただろうか。
当時の民衆は喜びと共に
『才能の無駄遣いだろ!』
と口々に叫んだそうな。
ところ変わってノアたち御一行
「さて、【ウェジーガ】に個別認証も済ませた事だし、早速見てみるか!」
「そうだな」
僕は一抹の不安と共に皆と一斉にこう叫んだ。
「「「「【ステータス】ッ!」」」」
そして、出てきた僕のステータスはこちら
Name:ノア(16,人族)Lv1
Class:未定
HP :100
MP :5000
PWR:150
MOM:200
EDR:100
AGL:200
SKF:100
MPP:???
BLG:《幻想》
Skill
Ability
TTL
幻想を見る者
うん、色々言いたいことがあるけど………。
まず、【ギフト】について詳細は…………っと。
《幻想》
夢は夢で終わ____。
___________る。
は?夢は夢で終わる?
主に【ウェジーガ】についての説明になりました。
【ウェジーガ】には
1:時計や、色々なサイト(毎日更新される)
2:ROMの擬似アイテムボックス
3:SNWによるメッセージ機能
4:ステータスの表示及び身分証明書
といった機能を持ち合わせており、ウェジーガ自体には不正が出来ないそうなので相当な代物です。
ノアの《幻想》のギフトにより私の生活は知識を深めることが多くなりました。
ちなみにステータスのフリガナに関しては次回以降表示しないつもりです。