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その者 幻想を抱く者  作者: リノる
始まりの章:幻想は夢で終わらない
1/8

夢から冷めるとき

更新頻度が遅いのは許してください

この物語は、冒険者に憧れを持ち、いつかは祖父のような冒険者になると夢を抱いていた少年が夢から覚めてもなお夢を追い求める物語……。




「ほら、起きなさい!今日は《あの日》よ!」

「ん、わかった!」

少年は飛び起き、リビングへと向かった。


リビングでは珈琲を飲み、新聞__ではなく、時計型チップシステム【ウェジーガ】のニュースサイトを見て優雅にくつろいでいる父親_ハイン。


料理を作りながら、洗濯を両立(・・)して行う母親_ユニス。


母親ユニスの手伝いをしている、双子の妹_シーナ


そして

「おはようございます。父さん、母さん、シーナ」

この少年_ノア。これがノアの家族である。



「そう言えば、今日か。ノアとシーナに【ギフト】が授けられるのは」

「えぇ、そうよ。だからノア、急いで支度をしなさい」

「わかりました、母さん」

「兄さん、早くしてね~」


そう、16歳になる者全てに等しく神からの恩恵【ギフト】と呼ばれるものが授けられる。

その能力は千差万別、十人十色と言っても過言ではない。

ちなみに母ユニスが両立して作業できているのはそのギフト《分裂》である。


「母さん、相変わらず思うけど【ギフト】を家事に使うのは多分母さんぐらいだと思うんだけど」

「でもねぇノア、この方が効率がいいし、何より便利なのよ」

「それはまぁ、見ればわかるけど」

「まぁまぁ兄さん、母さんのコレはいつもの癖みたいなものだし無視しなよ」

「シーナ、飯抜きにするわよ」

「ごめんなさい~」

「許そうでは無いか、ふふっ」


まぁ、これが彼らの日常


「ふたりはどんな【ギフト】が欲しいのかな?」

父ハインが、そう聞くと


「僕は冒険者向きの【ギフト】が欲しいな」

「また兄さんは飽きないねぇ。私はお金が稼げるような【ギフト】でいいですかね」

「うわぁ、金の盲者になりそうな妹だな」

「父さんとしてはなんでもいいが、とりあえずいいギフトが貰えるといいね」

「「うん!!」」

「ふたりとも、準備は出来た?【ギフト】を受け取ったらちゃんと【ウェジーガ】を貰うんだよ!」

「分かってるよ~いってきまーす」

「いってきます、母さん」


こうして、2人は【ギフト】を貰いに神殿へと向かった。



「ようこそ、神殿へ。おふたりは【ギフト】を授かりに来た者ですかな?」

「はい、よろしくお願いします」

「それでは少々お待ちください」


神殿には僕らと同様に【ギフト】を授かりに来た者、他には祈りに来た者、さらにはお布施に来た者など様々な方がいた。


そしてその中には

「おう、お前らも来たか」

「あっ、カイン!君も貰いに来たんだね」

こいつはカイン。僕とは幼い時からの付き合いでよく遊んでいた、俗に言う幼馴染みってやつだ。

「あぁ、俺はもう貰ったぜ!《拳破士》ってやつだ。お前も戦闘系のやつ貰えよ」

「貰えるかどうかは神のみぞ知るってやつなんだけどね」


そう、何が授かるかそれは神の気まぐれ的なものでどうしようもない【ギフト】が来ることもあるらしい。僕は欲しくないかな。

できれば冒険者向け!戦闘系でお願いします!


「おぉ!《勇者》だ!勇者が出たぞ!」

-おぉ!勇者か。これはもしや[光星の世代]やもしれんな!-

[光星の時代]とは【ギフト】が人族に対して良いものを授けたときに言われる時代。その時は大体のギフトが、良いものだと言われているらしい。


「《勇者》ね。なんとなく誰が貰ったかなんとなく想像できるんだが」

「そうだね、たぶんあいつだろうな」

「あの人しか考えにくいなぁ~」

ノア、シーナ、カインの三人は《勇者》のギフトを手にした奴がどんなやつか何となくだがわかった。


「き、君のは!?」

「この度勇者となったルディだ!よろしく頼む!」


そう、こいつルディである。

ルディの性格を一言で言うなら『英雄願望のヒーロー』とでも言おうか。

本当の英雄になりたくて日々慈善活動をしている。ここだけ聞けばいい人間だと思うだろう。だが、この男はいわゆるナルシスト。そのため相殺してあまりいい人間とは言われない残念な男である。


「まぁ、英雄願望のあいつにとって丁度良い【ギフト】だよな」

「確かにそれは言えてるねぇ」

「あ?なんかいったかお前ら」

「あっ、ルディ。まぁおめでとう!」

「おぉ、ノアか。お前も良いギフトがもらえると良いな。まぁ、俺様の【ギフト】には敵わないがな」

(やっぱ、こいつうざいなぁ)

「おう、相変わらずのナルシだよな」

「やめよ、こいつにいっても直んねぇからね」

「ノア、お前は話し方に対して口調おかしいからな」

「ルディには言われたくない」

「ぐはっ!」


これでもルディとは仲の良い友人でもある。まぁ、辛辣だけどね。


「じゃあ次の方 ノアさん、シーナさんこちらへ」


「はい!じゃあいってくるねー」

「おっ、良いの期待してるぞ」

「いやいや、あいつのことだから金になるやつだろう」

「あぁ、ルディの言う通りだよ。じゃ、僕もいってくるよ」

「「おう、期待してるぞ」」


さて、良い【ギフト】貰えるように祈っておこう。



「っ!シーナさん、貴女の【ギフト】は《賢者》です!」

ーおぉ!またもや高位ギフトとは!この時代はまさに[光星の時代]と言えようか!ー


まさか妹さえも高位のギフトを授かるか。

僕も良いギフトが貰える気がする!


さて僕の番だ!

「ノアさん、貴方の【ギフト】は《幻想》です」


はい?《幻想》?





僕のなかで何かが冷めていくように入ってきた感じがしてきた。





この物語はノアが中心となります。

まだ思い付いたところなので内容が薄いと思いますが許してください

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