幻想
私は夢と同じ野原に私は立っていた、
ここはいったいどこだろう?
彼女は私の前をゆっくり歩きながら話し始めた。
「同じ場所だって気が付いた?
これは夢じゃないのよ。
すべては自分が作り出した幻想なの。
なんで今外に出れたの?
さっきドアが無くなったでしょ?」
「えっ?」
確かに私が逃げようとした時にドアは無くなっていた、
でも今はドアがあった。
「すべてが幻想なのよ、
怖いけど逃げられない世界を自分で作り出したのよ。」
「私が作り出した?」
「この世のすべての人間は自分が作り出した世界の中で生きているの、
それに気が付かないで、自分の人生を悲観したり、
他人を羨んだりするけど、
すべて自分の責任なのよ。
あなたは思い出したんじゃないの?
だから今ここにいるんでしょ?」
そう私は自分の過去を思い出した、
宇宙から来てこの重たい肉体にまだ慣れていない自分、
言葉で話すもどかしさ、
人間は思った以上に進化していないことを思い出した。
でも確信がなかった、
だから話せる人、私を理解してくれる人を求めて、
ここに来た。
でも急に現実を知ることが怖くなった。
それに今の状況を私が自分で作っているなんて!
私は納得出来なかった。
「すべて自分で作っている?
そんな…じゃ今の私の状況も自分で作り出してるの?
そんな訳ない。」
話しながら頭が混乱していく…
そしてなぜか怒りが止まらない。
「私がどれだけ苦しんで、
どうすることも出来なくて、
でも誰も助けてくれなくて、
答えも無い出口もない八方塞がりの中、
どれだけがんばって来たかも知らないでしょ?
辛くて、苦しくて、でもでも…
どこにも逃げ道もなくて…
この苦しみはだれにも理解出来ないよ。」
私は涙が止まらなかった。
自分の気持ちを声に出したのは何十年ぶりかな?




