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3話 可愛い義妹

そう言えば、あらすじの方でR15は保険だと書きましたが、タイトルに「誘惑が半端ない」と書いてあるのに矛盾してますよね。

と言うことで、R15は保険なんかじゃありません。

 紗奈の入浴乱入事件のあった翌日。

 この日も両親は仕事に向かう。

 紗奈は受験生となるため、三年生の内容を予習していた。

 颯太はすることがないので、紗奈の勉強を見ていた。


「お兄ちゃん、ここ教えてください」

 そう言いながら、紗奈がワークを見せてくる。

「あぁ、ここは──」


 そんなこんなで、兄妹仲睦まじく勉強をしていると、気付けば時刻は午前十一時を回っていた。

「よし、じゃあ昼飯作るか」

「お兄ちゃんの手料理、楽しみです♪」

 気付けば、紗奈は颯太のことを「お兄ちゃん」とすんなり言えるようになっていた。

「俺としては紗奈ちゃんの手料理を食べてみたいな」

 颯太がそう言うと、紗奈は咄嗟に視線を反らす。

「紗奈ちゃん?」

 その動きに、颯太は戸惑いながら声を掛ける。

「な、なんでしょう?」

 やや震えている声を聞いて、颯太は一つの仮説を立てた。

「もしかして、紗奈ちゃんって料理苦手?」

「ぎくっ」 

 この子、今口でぎくって言ったよ。口に出す人初めて見た。

 そんなことを思いながら、颯太は悪戯な笑みを浮かべる。


「俺、料理ができる子が好きだなぁ」

「!?」

 颯太の発言に、紗奈は驚き目を見開く。

「えっ、あ、あっ」

 オロオロと動揺する姿を見て、颯太は込み上げてくる笑いを必死に抑える。

「りょ、料理の勉強をっ!?」

 悩んだ挙げ句、紗奈の出した答えに、遂に颯太は抑えていた笑いを声に出す。

「あははははははっ!」

「えっ、うぇ?ど、どうしたんですか先輩?」

 颯太の笑い声に驚き、紗奈は〝先輩〟と口にする。。

「いや、ごめん。冗談だよ。少しからかってみただけ」

 未だに笑いながらも、颯太はそう言う。

「そんなぁ」

 紗奈は目尻に涙を溜めながらも、安堵の息を漏らす。

 そんな紗奈の姿を尻目に、颯太は台所に向かった。



 台所に着いた颯太は、すぐさま冷蔵庫から食材を取り出す。

「さて、今日はなににしようかな」

 食材は沢山あるから、大抵のものは作れるんだよな。

 

「お兄ちゃん、今日のお昼は何ですか~?」

 丁度そのところに、部屋から下りてきた紗奈が訊ねてくる。

「紗奈ちゃんはなにがいい?」

「強いて言うならお兄ちゃんが食べたいです」

 そうドヤ顔で答える紗奈に呆れながらも、颯太は少し暖かい気持ちなる。

「それじゃあスパゲッティにしようか。ミートソースで」

「いいですね!」

 紗奈の了承を聞き、颯太はすぐに料理に取り掛かる。

 

 麺を湯がくのと同時に、手際よくミートソースを作っていき、ものの数十分程で作り終わる。

「紗奈ちゃん、取り皿並べてくれる?」

「はーい」

 颯太は取り皿に均等に麺を盛り、その上からミートソースをかける。

「はい、これテーブルに持ってって」

「らじゃ!」

 中身の無くなったフライパンを水に浸け、手を洗ってからテーブルに向かう。


「「いただきます」」

 颯太と紗奈は声を合わせて挨拶をする。

 

 雑談しながらスパゲッティを食べ、二人とも二十分程で完食する。

「さて、なにかしたいことある?」

 食器を洗い終わり、タオルで手を拭き終えると、颯太はそう紗奈に訊ねる。

「うーん、私はお兄ちゃんとイチャイチャしたいです」

 少し頬を朱色に染めながら、紗奈はそう言う。

 颯太は少し悩み、やがて答えを出す。

「まぁ、ある程度ならいいよ」

「えっ」

 颯太の言葉に、紗奈は顔を真っ赤に染める。

「え、えっと、じゃあ、お願いします……」

 颯太は紗奈が腰掛けているソファーまで行き、紗奈の隣に腰掛ける。

「えっと、どうしようか?」

「そ、それじゃあ、膝枕してください」

「分かった。どうぞ」

 そう言い、颯太は自分の太股をポンポンと叩く。

 正直、男がやっても全然可愛くないのだが、その場に突っ込む者は居なかった。

 紗奈はゆっくりと颯太の太股に頭を乗せ、徐々に体重を掛ける。

「あの、頭を撫でてください……」

 恥ずかしそうに視線を逸らしながらも、紗奈はそうおねだりをする。

「うん」

 颯太は頷き、右手でゆっくりと、優しく頭を撫でる。

「んっ……」

 紗奈は気持ち良さそうに目を細め、声を上げる。

 そのまま颯太は、力を入れすぎないように、紗奈の頭を撫で続ける。

 この度に紗奈は気持ち良さそうに声を上げ、より一層颯太の太股に体重を掛ける。


 

 それからどのくらい時間が経っただろうか。

 足が痺れてきて、颯太は一旦紗奈を退けようと声を掛けるが、


「すぅ……すぅ……」

 紗奈は可愛らしい寝息を発てながら、幸せそうに寝ていた。

 まぁ、いいかな。

 颯太は足の痺れを誤魔化すように、紗奈の頬を軽く突っつく。

「紗奈ちゃんの頬っぺたって、柔らかいなぁ」

 そう呟きながら、颯太は目を閉じた。


 ふと、颯太は聞こえてきた声に目を覚ます。

 一瞬、紗奈が起きたのかと思ったが、どうやらその声は紗奈の寝言だったらしい。

「ふわぁ……」

 颯太はまだ眠気が抜けず、欠伸をする。


「せんぱぁぃ……」

 寝ている紗奈が、そんなことを呟く。

 どんな夢を見てるのかな。

 颯太はそんな疑問を抱く。

「せんぱぁぃ、しゅきれすぅ……」

「ッ!?」

 颯太は、紗奈の寝言の内容に、顔を一気に赤く染める。

 か、可愛い……っ!

 颯太は今の紗奈に告白されたら、断れる自信ないな。

 そう思いながら、照れ隠しに紗奈の頬を撫でる。


「んむぅ………………あれぇ?……あっ、おはようございます……」

 目が覚めた紗奈は、今の現状に恥ずかしくなり、リンゴの様に真っ赤に顔を染める。そのうち湯気でも出てきそうなくらいに。

「あっ、ごめん」

 そう言い、颯太は頬を撫でていた手を退ける。

「あぅ、その、もっとやってください……」

 紗奈は未だに顔を赤く染めながらも、再び颯太におねだりする。

 颯太も照れながら、紗奈の願いに答える。

「んっ」

 颯太が指の腹で紗奈の頬を撫でる度に、紗奈はどこか艶かしくも聞こえる声を上げる。

「お兄ちゃん、気持ち良いです♪」

「なら良かった」

 そのまま、二人は胸焼けするくらい甘い時間を過ごした。



 □ □ □ □ □



「うへへぇ~、せぇんぱぁい♡」

 そう言いながら、紗奈は颯太に馬乗りになり、自分の顔を颯太の顔に近付けていた。

 さて、何故俺はこんな状況になっているのでしょうか。

 うん、俺は誰に対して訊いているんだ。

 それはさておき、こうなった経緯を話そう。

 あの後、俺たちは一度自分たちの部屋に戻った。それから三十分後くらいに、紗奈ちゃんに部屋に呼ばれた。

 最初は勉強でもするのかと思ったのだが、紗奈ちゃんは「ゲームをしましょう」と言ってきた。

 しかも、紗奈ちゃんが提案してきたのは、テレビゲームやアプリではなく、カードゲーム──ポーカーだった。

 勿論、ただの遊びだと思っていたのだが、〝負けた方は何でも一つ命令を聞く〟と言う罰ゲームも付けたのだ。

 そして一回目、俺はツーカード、紗奈ちゃんはフルハウス、紗奈ちゃんの勝ち。

 二回目、俺はノーペア、紗奈ちゃんはスリーカード、再び紗奈ちゃんの勝ち。

 三回目、俺はフルハウス、紗奈ちゃんはなんとストレート、またまた紗奈ちゃんの勝ち。

 最終結果は、俺は0勝、紗奈ちゃんの5勝。

 つまり、俺は五つ紗奈ちゃんの命令を聞かなければならなくなった。

 紗奈ちゃんが俺に下した命令は以下の通りだ。

 一つ、ベッドに横になる。

 二つ、五分間は無抵抗でいる。

 三つ、絶対に目を閉じない。

 四つ目と五つ目はまだ下されていない。 

 そして、ここでさっきに繋がる。


「先輩の初めて、私が貰いますね?」

 息を荒らげながら、紗奈はそう言う。

 そう、俺は紗奈ちゃんに初めて(のキス)を奪われそうになっていた。

「大丈夫ですよ、私も初めてなので……」

 どうやら紗奈ちゃんも初めて(のキス)のようだ。

 と言うか、紗奈ちゃんの言い回しが少し卑猥に聞こえるのは俺の思考が腐ってるだけですか?


「……」

 颯太は命令通り、無抵抗で紗奈のキスを受け入れようとしていた。

「……むぅ」

 颯太がじっと待っていると、紗奈が不満の声を上げる。

「どうしたの?」

「やっぱり、初めてはせ──お兄ちゃんからしてほしいです」

 そう言うと、紗奈は颯太の上から退く。

 颯太は助かったと思う反面、少し残念にも思った。

「じゃあ、四つ目の命令で、私をぎゅーって抱き締めてください」

 そう言うと、紗奈は手を広げ、目を閉じる。

「へいへい」

 颯太はそう返事をすると、正面から紗奈を抱き締める。

「えへへ、お兄ちゃん逞しいです。それに暖かい」

「満足いただけれうれしゅーございますよ」

 そのまま颯太は、二分程紗奈を抱き締めると、体を離す。

 その時、紗奈は少し名残惜しそうな顔をする。

 仕方ないな。

 颯太は心の中で言い訳をして、覚悟を決める。

「ありがとうございました。私は勉強をしますので──」

 颯太は、紗奈の唇に自らの唇を押し当てることで、紗奈の言葉を遮った。

「───」

 紗奈は顔を真っ赤に染めながら、大きく目を見開く。

 やがて、紗奈の見開かれていた目は、徐々に閉じていき、蕩けていく。

 颯太は唇を離し、紗奈を見詰める。

 紗奈の表情は、一言で言えば発情していた。

 頬は朱色に染まっており、垂れた目は少し艶かしさを醸し出しており、半開きになった口から、唾液が少し垂れ、とても淫らに見えた。


「ハァハァ、せぇんぱぁい♡」

 理性があまり効いていないのか、呼び方が再び「先輩」に戻っている。

「先輩からキスしてくれるなんて……先輩から初めてを奪ってくれるなんて、すごい嬉しいです」

「まぁ、な」

「この先もして良いんですよ?」

 そう言いながら、紗奈はチラリとスカートを捲る。

「それは無しな」

 颯太は、紗奈の提案をバッサリと切り捨てる。

「えへへぇ、まだ唇に先輩の感触が残ってます……」

 そう言いながら、紗奈は自らの唇を指先でそぉっと撫でる。

 うん、エロい。

 颯太の頭の中には、そんな感想しかなかった。

「ありがとうございます、お兄ちゃん。最後の命令です」

 そう言うと、紗奈は大きく息を吸い、ゆっくりと吐く。

 そして、紗奈は颯太を見詰め、口を開く。


「好きって言ってみてください」

 その命令、否お願いを、颯太は頷くことで了解の意を伝える。

「紗奈ちゃん、好きだ。大好きだ。世界で一番愛してる」

 颯太は悪戯半分で、どんどん規模を大きくしていく。

「ふぇ?」

 そんな気が抜ける声を上げた次の瞬間、紗奈の顔は、ボンッと音が聞こえてきそうな程に急に赤く染まる。

「ふぇぇぇぇ……」

 再び気の抜けるような声を上げると、紗奈はベッドに倒れる。

「あれ?紗奈ちゃん、紗奈ちゃん!」

 紗奈は恥ずかしさのあまり、気絶してしまった。

 少しやり過ぎたかな?

 そう思いながら、颯太は気絶した紗奈の頬にキスをして、部屋を出た。

 

 

この作品を読んで頂きありがとうございます!

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