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30 白と黒の希望


「どういうことだ? スキルが使えないって……まさか、スキル封じ?」

「それなら大丈夫よ、備えてあるわ」


 アリアは手慣れた様子で巾着袋から薬瓶を取り出し、シィナに差し出す。彼女もすぐに受け取り、蓋を開けて一気に呷る。

 しかし。


「……ダメ、です。使えません!」


 内気でも取り乱すことは無かったシィナは激しく狼狽していた。パニックに近い状態とも言えた。


「クソ! お前らの仕業だな!? 【衝け焼き刃レッドスミス】!」

「冗談じゃないわよ! さっさと元に戻しなさい! 【氷・Ⅵパゴス・ヘクス】!!」


 それぞれ武器を向け、スキルを放とうとする二人。

 だが、シィナと同じ結果に終わった。


「どうしてだ!? 俺たちも使えなくなって……」

「貴方たちだけじゃない。私も……私たち全員のスキルが、封じられた。魔眼も例外は無い」


 ゴーレムの扉が開かれ、顔を覗かせたマルタはかつてないほど苦い顔つきでマスターピースたちを睨んでいた。


「全スキル停滞領域……スキル殺しのスキル【魔滅場ジ・エンド】。自らの肉体を触媒に陣を敷くことで、発動の手間とコスト、リスクを回避したのね。兄の考えそうなこと」

「ご明察。その通り、私たちの肉体そのものが陣であり、スキルなのです。でもそれだけではありません。カハル、見せて上げなさい。絶望を」

「おうよ! ――【衝け焼き刃レッドスミス】」


 ゴッ! とカハルの腕が爆炎に覆われ、人外さながらの長さとなってカイルの肩口を強打する。


「ぐあッ!? ば、バカな! その技は俺の!!」

「おー、これがチェリーボーイの得意技か。意外と使いやすいじゃねぇか」


 右肩を押さえ蹲るカイルだが、痛みよりも驚愕の方が大きかった。得意げな笑みで自らの腕を眺めるカハルが使ったのは紛れもなく、自分自身が長年ずっと使ってきたスキルだった。


「ふざけんな! それは俺のだ! なんでお前が……!!」

「フフフ、これがこのスキルの真骨頂です。巨大マミーで実験中だった【レベルドレイン】をさらに昇華し、【スキルドレイン】へ。そしてそれを【魔滅場ジ・エンド】の領域に組み込んだんですよ。そうすることで我らは奪ったスキルを互いに共有可能にしただけでなく、この手のスキルは相手への接触を必須とし、しかも一人にしかかけられない弱点がありましたが……完璧ですよ、我らが主よ」


 饒舌に語るファヤダーンに、マルタの血相は変わる。


「そこまで研究が……やはり、お前たちはこの場で滅ぼさなければならない!」


 扉を閉め、ゴーレムが駆動する。

 キツク閉じた拳をファヤダーンへ振り下ろそうとする。


「あら、あなたの相手はアタシよ? 【錬成開始アルケミー・ブート雷雲生成イン・ヴィトロ・サンダラス・クラウズ】!」


 かつてマルタが行ったように、イアサールは試験管を投擲する。


「ッッッ!!」


 鋭い稲光がゴーレムの頭部を打ち据え、激しく吹き飛ばされる。岩壁に叩きつけられ、ズルズルと背中から落ちて尻餅をついてしまう。

 雷撃で頭の部分は完全に破壊され、バチバチと不穏な音を発していた。マルタは迷うことなく扉を蹴破って外に飛び出す。次の瞬間、ゴーレムは内側から膨れ上がるように大爆発を起こして炎上。見る間に消し炭になっていった。


「マルタさん!」


 額から血を流すマルタにシィナが駆け寄るが、出来る事は手持ちのハンカチで傷口を覆い、緊急用のポーションを手渡すことだけだった。


「……苦い」

「すみません、スキルが使えれば……」


 ポーションを嚥下したマルタは愚痴るが、すぐに自嘲する。

 これが当たり前なのだ、と。あの小さな盾使いが見せるのは全て奇跡なのだ。少しでもそれを当然と感じてしまった自分を恥じる。


「あなたのせいじゃない。私がもっと調査出来ていたら……」

「さて、では……今度はこちらの番と致しましょうか」


 ファヤダーンは勝ち誇ったように宣告した。




 ガラフの斧を余裕で躱したカハルがその腕を絡み取り、逆関節へと容赦なく捻じ曲げる。

 カイルが必死で振るう狼光丸を余裕で見切り、水と炎が混じった腕で薙ぎ払う。

 負傷したマルタを守ろうとするシィナとアリアはイアサールとカルカアの猛攻に晒され、防戦一方となっていた。


「みんなが……僕が、何とかしなければ……!!」


 唯一、攻撃用スキルが使えない故に、範囲外にいたユリウスは震える手で杖を握り締めていた。

 だが何が出来ようか。簡易な占いしか行えない占星術師にこの戦況をひっくり返す可能性はゼロだった。


「僕が……僕がやらなきゃ!」


 だがユリウスの目は決意に染まっていた。

 確かに攻撃用スキルは使えない。彼は占うだけだ。


 それは、みなに黙っていたから。

 本当は使えるのだ。

 たった一ツだけ。たった一ツだけでも、扱える宇宙魔法が。


 言えば反対されただろう。絶対に使うなと約束させられただろう。

 あまりにも強すぎて、あまりにも危険すぎて、ユリウスの命を脅かしかねないから。

 ユリウス自身、使うつもりは毛頭なかった。何よりも危険性を一番理解しているのは自分だ。


 でも、今は迷わない。

 愛する友のために。彼は、杖を掲げる。


「後は十分な魔力さえあれば……」


 もう一つの懸念点は莫大な魔力を必要とすることだろう。それはユリウスが現在保有する魔力の何十倍もの量だ。

 魔力不足で高度な魔法を発動したいのなら――代用となるのは己の命だけだろう。前はそれで命を落としかけた。


「迷うな。僕はカイルたちに恩返しをしたかったんだろ。なら、今がその時だ」


 ユリウスの周囲に魔力が収束し始める。マスターピースたちが気づく前に終わらせなければならない。


「おい、平民……」

「! 貴女は」


 ボロボロになった有様で這いずりながら近寄ってくるのはザシャだった。豪奢なドレスは血と泥で汚れ、派手な化粧も汗で台無しになっていた。


「何をするのか知らんが、そんな矮小な魔力では止めとけ。命を削るぞ」

「……構いません。友のためです」


 ザシャから視線を逸らし、再び集中し始める。無礼になるが彼女に構っている暇はない。


「友のため? 下らんな。そんなことをして何になる? さっさと逃げるぞ。あの妙なスキルの影響下から避けられたのは私たちだけだ」


 早々にカハルに倒されたザシャも奇跡的に四人が生み出した【魔滅場ジ・エンド】の範囲から外れていたのだ。


「私は転移魔法が使える。だが、少々難点があってな。最後に地上にいた場所……つまり、第一階層のど真ん中に放り出されるのだ。普段なら一層の魔物など取るに足らんが、このザマだ。一人では帰れん」

「つまり、お守をしろという事ですか?」

「そうだ。悪い話じゃない。協力すれば、何でも望みをかなえてやる。お前を口添えして、エーデルヴァインの魔導書庫にも入れてやるぞ? 宇宙魔法が、使えるようになりたいんだろう?」


 ザシャの甘言に一瞬だけ、確かに決意が揺らいだ。

 しかしユリウスはそんな情けない自分に怒りが湧きあがり、自らの頬を渾身の力で殴りつける。


「な、何を」

「お断りします。僕は逃げません。逃げるなら、一人で逃げてください。一層の魔物たちはラウラさんのパーティが蹴散らしたので殆どいないはずです」

 

 これ以上、言葉を交わす必要はないと言わんばかりに彼は背を向ける。平時なら不敬罪で斬り捨てられてもおかしくないくらいの行為だった。


「貴様ァ、正気か!? 何故、何故そこまで他人のために命をかけられる!? 所詮他人だぞ! お前がここで命をかけて守れたとしても、今度はお前が窮地に陥った時、果たしてその仲間とやらは助けてくれるかのう!?」


 ザシャの濁声が響き渡る。


「他人じゃありません。友です。僕がそう思うように、カイルたちも同じことをするでしょう」


 一拍おいて大きく息を吸う。


「だから、カイルたちは僕を助けに来てくれる。第三者のアンタが、偉そうに僕の親友たちを推し量るな!!」


 空気が震えるほどの怒声。

 ザシャは絶句した。


「……そう、か。友とはそういうもの、なのだな」


 そして小さく呟く。その様子に今度こそ、とユリウスは魔法に神経を傾注させていくが。

 杖を掴む手に、そっと別の手が置かれた。驚いて振り向くと、ザシャがユリウスの手の上に己の手を添えていた。


「そんなチンケな魔力で何が出来ようか。我が魔力を貸してやる。私は腐ってもエーデルヴァイン。初代……シャルロットの慈愛の精神にはウンザリするが……嫌いではなかった」

 

 ユリウスの身体に膨大な魔力が注ぎ込まれていく。

 齢二十四にして賢者にまで上り詰めたエーデルヴァインの正統後継者。正確に難はあれど、その名に間違いはなかった。


「ありがとうございます」

「なに、私もあの人形共がムカつくだけだ。錬金術だかマスターピースだか知らんが……遠慮なくぶっ飛ばしてやれ」

「はい」


 ただ一つの懸念点も消えた。

 後は――やるだけだった。


「【――昏き淵、終焉の黒よ。原始の光を呑み・食み・万物を鏖殺する涅槃の色彩よ】」


 ユリウスの足元に魔法陣が描き出される。途端にザシャから受け取り、満身に溢れていた魔力が根こそぎ奪われていく。ぐらりと倒れそうになるがザシャが横から支える。


「く、なんだこの消費量は! 私の魔法の何倍……何十倍に相当する!?」


 彼女も懸命に魔力を送り続けた。

 少しでも途切れてしまったら、途端に占星術師の少年はやられてしまうだろう。


「【黒々炯々、我招く囘星かいせいに震えよ。神のそのは虚に消えゆ。現に希なく、閒を破り、遍く脈動は黄泉へ渡る】」


 魔力が高ぶり、魔法陣の輝きが強まった。ようやくカハルたちも異変を察するが、既に詠唱は終盤を迎えていた。


「【身罷る児らよ、せめて安穏の微睡みの中で――】」

「ユリウス……ダメだ、それだけは、やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 カイルの絶叫と同時。

 無二の親友にユリウスは微笑みかけて。


「宇宙魔法、【涅槃天涯クーゲルブリッツ】」


 魔法を解き放った。



 暗闇の洞窟の中に生み出されたのは、闇よりも深くどす黒い巨大な渦だった。垂れ下がる鍾乳石が次々と引力に引き寄せられ、粉々になりながら闇の中へ吸い込まれていく。


「うぉおおおお!? なんだコイツはぁ!?」


 至近距離で生み出されたカハルたちは、咄嗟に踏み止まるがなおも引き寄せられていく。


「し、信じらせません! あんなガキが、宇宙魔法を、しかも第一等位!? こんなバカな事が!!」

「ちょ、カルカア! もっと踏ん張りなさい! 何してんの!?」

「無理、おでの力でも、耐えられない!」


 周囲のもの全てが悉く吸われていくが、カイルたちだけはその影響は受けていなかった。ユリウスが巻き込まないように最大限の力を使って制御していたのだ。


「例え、一人だけでも良い! 一人さえ吸えれば、あのスキル封じは破れるはずだ!!」


 最上級の宇宙魔法を放ったユリウスも無事ではなかった。ザシャの力添えが有っても魔力は凄まじい速度で失われ、高度な魔法の行使は精神と脳を苛む。

 到底、処理し切れない圧倒的な力だがカイルたちだけは巻き添えにしないように、懸命に暴れ回る魔力を操る。


「が、うぐ……」


 目から流れる血が視界を赤く染め、歯が砕けんばかりに食い縛った口から零れ出る鮮血は衣服を生々しく染め上げる。


「まだだ! まだまだぁあああああああ!!」


 ゴッ!! と渦は吸い込む力を強める。カハルたちは抗う術がなく、どんどん闇の大穴へと引き摺られていった。


「ファヤダーン!! 何とかしやがれ!! スキル封じをあのガキにぶつけろ!!」

「こんな状況で出来るわけないでしょう!!」


 今やユリウスは血まみれだった。それを隣で庇うザシャも一気に魔力を与えたことで、別人のような様相を呈していた。過剰な魔力の譲渡により、生命力までもが奪われてしまい、急速な衰えが発生してしまったのだ。

 だが彼女は逃げなかった。骨と皮だけの見た目になっても、ユリウスの傍に居続けた。


「吸われろ!! 吸われちまってくれ!!」


 カイルたちも祈るように戦況を見守る。下手に動けば吸い寄せられる可能性があった。


「うおおおお!? ヤベェ!!」


 そしてついにカハルが捉えられる。手足をばたつかせるが意味はなく、炎の巨人は渦の中へと――。


「ガハッ」


 ユリウスがひときわ大きく血を吐き、倒れた。ザシャもそれに釣られ、倒れ込む。

 プツンと糸が切れたように。


「……ユリウス?」


 渦も消えてなくなる。カハルは尻餅をついて、乾いた笑みを浮かべていた。


「……嘘」


 アリアは両手で口を覆い、シィナは泣き崩れる。


「感じ、ません。ユリウスの、命の灯火が……そんな、どうして、こんな事に」

「嘘だ……いつもの冗談だろ? なあ、おい」


 カイルはふらつきながらユリウスに近づく。


「ほら、起きろよ。冗談きついぜ? いつもみたいにさ、占えよ。お前の占い、本当に当たらないよな。でもさ、俺信じてんだぜ。お前ならぜってースゲエ占星術師になれるってさ。なあ、だから起きろよ。頼むから……」


 ぽつぽつ、と瞳を閉じた彼の顔にカイルの涙が落ちる。

 

「ハ、ハハハ、ハハハハハハハ!! ビビったぜぇチェリーボーイ共ォ!!」


 カハルは立ち上がって哄笑を発する。


「でも残念だったなぁ!! まあ、中々楽しめたぜぇえええ!!」

「カハル、もうお遊びはおしまいです。これ以上、リスクを背負うのは宜しくありません。さっさと目的を果たしますよ」


 ファヤダーンはそう言うと、アリアとマルタに向かって歩き出す。


「ぐ、させるか!!」


 ガラフがその前に立ちはだかるが、水の怪人は鬱陶しそうに顰める。


「貴方に用はありません。邪魔です。【大激破】」


 片手で跳ね飛ばし、二人の前まで歩み寄った。アリアは庇うように両手を広げ、マルタの前に立つがファヤダーンは意に介さず、カルカアに振り返る。


「魔眼持ちは貴重ですからね。連れていきなさい」

「わかった」


 カルカアも二人に向かってくる。危険を察したアリアは腰から短刀を抜き放ち、飛び掛かる。


「おっと、おで、そんなの通じない。【マイア・ラスター】」

「くっ!?」


 アッサリ突き立てられた短刀の刃を砕き、カルカアはアリアを指差す。地面から粘性の高い泥が湧き上がり、彼女の身体を顔だけを残して包み込んでしまう。

 どさっと地面に投げ出されたアリアは藻掻くが、虫のように蠢くだけで立つことすら出来なかった。


「くぅ、動けない! この、この!!」

「……やめて。兄の狙いは私のはず。関係のない子は巻き込まないで」


 両手を上げてファヤダーンに近づくマルタ。

 その声に彼も得心がいったように頷く。


「そうですねぇ。確かに【大紅蓮の淼眼】より【賢帝眼マグナム・オプス】の方が役立ちますね。分かりました、カルカア、彼女だけで良いです。そっちはほっときなさい」


 ファヤダーンが告げると、カルカアはアリアから目を離し、マルタにも同様の拘束を施して担ぎ上げる。


「さて、では最後のゴミ掃除と行きましょうか。カハル、残りは全員殺しなさい。しっかり燃やすんですよ」

「……! 約束が、違う! 手を出さないって!」


 目を見開き、暴れるマルタにファヤダーンは顔を至近まで近づけ、ニンマリと相好を崩す。


「別に生かすなんて一言も言ってませんが?」

「――ッ!! この、外道!!」

「何とでも言いなさい、ああ、でも五月蠅いので口も塞ぎなさい。窒息はさせないようにしてくださいよ」

「やめ――!」


 そのやり取りを見ていたカハルはやれやれ、と肩を竦めた。


「お前ホント、エゲツねーわ。そこまでするか?」

「五月蠅いですね。貴方もふん縛って口を塞いで黙らせましょうか? 早くやりなさい」

「へいへいっと。あー怖い怖い」


 そう言って倒れ伏すガラフや暴れるアリア、涙を流したまま茫然自失するシィナ、ユリウスを抱き抱えたカイル、同じく動かないザシャを睥睨する。


「ま、そう悲観的になるなよ。チェリーボーイ。らくーに殺してやっからさ?」


 轟々と両手に火球が形成される。あまりの熱で空気が揺らぎ、火球の表面の色がせわしなく変色する。


「みんな、ゴメン……俺がみんなを冒険に巻き込んだから、こんな事になった……ユリウスの言う通り、村の中で過ごしていれば、良かったのに……ゴメン、ごめんなさい……」


 流れ出る涙すら、蒸発する灼熱に晒されつつもカイルはユリウスを抱き締めた。


「いい勉強になったじゃねぇか。来世では、仲良くお家でお友達ごっこしてなぁ!! 【爆旋空破】ァッ!!」


 真っ赤に煮え滾る爆炎がカイルたちを包み込んで――、




「――【ガンマ】」


 その時、炎を阻むように別の爆発が巻き起こった。


「何ッ!?」


 攻撃を防がれた事に目を剥くカハル。

 真っ赤な火炎が中空で混ざり合い、相殺されていく中、炎の怪人は吠える。


「テメェ!! 何モンだぁ!! 俺の炎を完璧に防ぎやがって!!」


 炎は白煙に変わり、徐々に晴れていく光景。

 その中に大剣と杖を構えた二人の姿が浮かび上がっていく。


「……ラウラ・ヘルブスト。ノイスガルドの、冒険者だ」

「聞かれてないけど、名乗ってあげるね。ボクはトリシャ・エアラッハ。同じくノイスガルドの冒険者だよ」


 ぶおん、と振られたヴェルトヴァイパーが煙を吹き飛ばし、白き髪を靡かせる騎士と黒き魔導士がそこにいた。

 

 

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