再生命
「啓優殿。残念だが、意識は元に戻った。しかし、特殊技術で蘇らせることで、別な人の人格が埋め込まれている。」流理はそう言った。
「そんな…分かりました。美優は元の性格には戻りませんが、生きていることには変わりは無いんですよね?」啓優は半分涙ぐんでいた。妹であって妹ではないその姿を見て。
「美優。これからもワシの事を頼んだで。大事な妹よ。」彼は、必死に受け入れようとしていた。
「さて、ワシは帰ります。美優が無理して帰って来んでもええんです。ワシをホンマの兄ちゃんと理解してからでも遅くはありません。ほな失礼いたしやす。」啓優は帰っていった。
「光莉、私は誑かした森下悠政を倒しに行く。天翔団も味方に組み入れる。アイツらが信じてくれればいいが。」
等々力は、光莉にそう伝えた。
「分かった。だが、無理するなよ。女の身体はあまり強くはない。」
「分かっている。でも、心の持ちようで何とでもなるだろう。」
等々力は、大変やる気に満ちていた。
「無理はするなよ。精神論で何とかなるようなものでもないわ。」
絶対、あいつには悪になる毒牙が仕組まれている。そう睨んでいた。
数日後、ある武器を持って歩き回っていた。
その時、「森下悠政!見つけたぞ。」
彼は、薬局にいた。どうやら、男性用性欲促進剤を買い求めていた。
「森下悠政!私と勝負してもらう。」林田美優の肉体で森下と対峙する。
「何を言っているんですか?お嬢ちゃん。失礼じゃない?」森下は言った。そりゃそうである。見たこともない人がいきなり勝負を仕掛けるのだから。
「等々力双磨を知っているか?」
「何故その名を?…あの犬死した嘗ての大不良。社会のゴミだろ?」
「何の罪もない人々を、殺す貴様らの方がゴミだろ?」
「言いやがったな?うおおおー。」ゴキブリと龍を掛け合せたような恐ろしい化け物が姿を現した。
「恐くない。私には、アレがある。ブレイク」
『Killer!type α』腕時計型のボタンを押す。
「そんなものに俺が倒せるのか?」
「実戦の無いものに負けるかって!忌々しき化け物め。」
『α hyper launcher! 』銃弾が容赦無く撃ち込まれる。
「だああああああ。畜生!」森下悠政は遂にその身を滅ぼした。
「さて、アイツらの様子でも見に行くとしよう。」
彼女は、龍剛高校に向けて出発した。




