VS 等々力双磨
「お前達!殺れや。」天翔団首魁の等々力は、鉄パイプを手にしている。手下は五、六人で警棒を持っている。
「行くぞー!おらぁ!」1人が攻撃を仕掛けて来た。思い切り避けて、警棒を奪う。
「こっち来な!アタイが相手してやるよ!」
「こんなアマに負けるわけには行かねぇ。うおおー。」等々力の配下は血の気が盛んなようで、すぐに腹を立てて襲ってきた。隙が多いんだよな。心が乱れている時は。
あっという間に片付けた。残るは等々力だけだ。コイツもすぐに倒してやる。
「やるじゃねぇか。女の癖に!俺は、ずっと女に生き方を否定されてきた。不良なんて生き方時代遅れだとよ。でもそれしか出来ねぇんだよ。俺には。だから、お前らも一緒だろ。同情は無用だ!華々しく散るだけだ。行くぞ!」
等々力は、鉄パイプを振り回して襲ってきた。
ゴツい体型の割には素早い動きだ。流石は、天翔団首魁で『龍剛の狂龍』と呼ばれていた奴だ。
だが、武道の達人級の最強?最凶コンビに適うはずは無かった。
「ハァハァ。やるじゃねぇか。お前ら相手に死ぬのも悪くねぇな。此処が最期だ。お前らに会えて良かったよ。さぁ、俺を斬れ!」
彼は毒牙を射した。体は段々と黒くなっていき、昆虫のような化け物になった。
「ウウォーイ。」何か悲しいな。同情できる部分がある故に斬り難い。俺は皆を守ることが出来ないのかもしれない。
「香澄!ここは任せたよ。私は皆を落ち着かせてくる。」
「分かった。お前の相手はこの私だ!」香澄は、向日葵のカチューシャを手に取ると空高くに投げた。彼女を太陽光に似た光が包み込む。
「太陽戦士!サンライガー参上。さぁ、悪を成敗する!」
月鋼機士ルナ程の重みは感じないものの守りが堅い鎧ではある。
素材は、『ルナメタル改良型サニーメタル』と呼ばれるもので出来ている。内面は防火性に優れていて、外は燃えやすい。
しかし、燃えるとは言っても発火するという表現が正しいのかもしれないが、鎧自体が減る事は無い。
「サンライガー!調子乗りやがって。俺に勝てるわけがねぇだろ。」等々力は剣を召喚すると、香澄に向けた。
「お嬢ちゃん。これ以上逆らうとどうなるか分かってるよね?」
「うるせぇ!このサンスピアーで貫いてやる!」香澄はサンスピアーという武器を召喚した。
一進一退の攻防が始まった。
「おら!行くぞ!」先に攻撃を仕掛けてきたのは等々力であった。体は最早、虫のような状態である。
「はっ!」急いで香澄は攻撃を避けて、反撃する。
「そこだ!」一生懸命、槍を向けるが届かない。
「甘いんだよ!容赦しねぇぜ!うおおお。」再び、等々力は黒い剣を振り回して来た。
香澄も必死に防御する。鍔迫り合いの音が何発もする。
「畜生。当たんない。何処か隙を探さなきゃ!」
「殺されんのは御免だ!俺は天翔団のボスだ!ここで死ぬわけにはいかねぇんだよ。」等々力は必死に香澄を狙う。
「トドメだ!サンライガー!ここで消えてもらうぜ!うおお…」
プスッ…何かが等々力の身体を貫く。
「うおお…なん…だと…俺が…負ける?ぐっ!ぐわああああぁあ。」その黒い体は砂となり儚くも散った。
光莉がルナペンダントを投げたのであった。三日月型なので矢となる。
「光莉!お前もなかなかやるな。私は人情を捨てきれない。あいつを救ってあげたかった。でも、お前が正しいのかもしれないな。」
「香澄ちゃん。何か落ちてるよ。」
そこには宝石のような物があった。二人はその石を拾うと部屋に戻った。




