解放
「おら!やんのかテメェ。」光莉(と思しき奴)は木刀を手にした。
「安心しろ。お前を解放してやる。」俺は木槍を手に立ち向かう。
先に攻撃を仕掛けてきたのは光莉の方だ。
「うおぉーりゃ。」
「ふん。えぇい。」必死に槍でガードする。当たったら痛いぞこいつの攻撃は。光莉(と思しき奴)は闇雲に木刀を振り回す。
「クソッ…隙がない。どうすればいいんだ。」俺は敵の隙を窺っていた。しかし、その時だった。
「そこだァ!」強力な一撃が俺の身体を切り裂く。
「グッ…痛いわね。流石はその太刀筋じゃ。」痛みに負けそうになりながら、立ち上がった。
「おう。さっきまでの威厳はどうした?香澄。俺を抜こうと思っているんだろ?」挑発してくる。許せねぇ。
「うるせぇ。お前の好きにさせてたまるか!」
「何度来ようが同じ事だ。」ヤツに向かっても向かっても同じ事だ。木刀で蹂躙される。畜生、隙がねぇ。
「お前!コイツをどうするつもりだ!」
「どうするって?お前に言う必要は無い。死んでもらおう。」
ヤツは木刀で目を潰そうとした。
思いっきり、転がって回避した。
「何!どこにそんな力が!大人しく死ね!」
「こんな所で死ねるか。」俺は木刀を掴むと、思いっ切り引っ張り、奴から木刀を取り上げた。
そして馬乗りになって、ひたすら顔を殴りつける。
「光莉!目を覚ませ!うおおお。」
奴の気も段々引いていった。
「ぐぅう。貴様、どんな力が…うわあぁあ。」
奴の気配は完全に消えた。除霊は成功したようだ。
「光莉!おい!」
「香澄、お前どうしたんだ?こんな所で。俺は何故ここにいるんだ。死んだはずなのに。」
「死んでなんかいない。俺が蘇生した。お前は、これからも生きるべきなんだよ。」
「そうか。香澄、ありがとう。」
「まずは、風呂でも入ってゆっくり話そうや。」
「あぁ。そうだな。今日で二日目か。香澄の顔も色っぽいもんだな。」
「何が言いたい!」
「いや、何でもない。行こうか。」
二人は女湯に向かった。




