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俺と彼女と牛乳と〜月光戦士ルナ伝〜  作者: 恋住花乃
竹取物語《影ノ巻》
4/52

かぐや姫の生誕。

昔のことだ。とある爺さんがいた。

よくもまぁ、捨てられないと感心するばかりだが、野山で竹を取りつつ、沢山のことに使っていた。

竹でコンピュータを作ったり、竹で車を作ったり、竹でロボットを作ったり。


とにかく色んなことに使っていた。

自称讃岐造というその男は、毎日、うどんを食べていた。

そんなことはどうでも良いな。


ある日のことであった。その日も仕事用に竹を切っていた。

「讃岐造の我が力、まだまだ衰えてはおらん。」

一生懸命に彼は竹を切っていた。何も考えずに、ありのままを見つめて、竹を刈っていた。

すると、節と節の間が光っている竹に当たった。

不思議とそこは切ってはいけないとその男に感じさせた。

「あそこは何かある。切ってはいけないようじゃな。」

彼はそう言うと上の部分に鋸を当て、切り始めた。


そして竹を割ると、そこには10cmくらいの赤ん坊がいた。

そして驚くことは彼女が人語を話していることだ。

「お爺様。どうか私をお救いくださいませ。訳あってこのような身体になってしまいました。」

「まさか、魔法にかけられたのか?」

「まぁ、そんな感じです。今しばらく匿ってもらえませぬか?」

「うちには婆さんしかおらんから勿論じゃ。」

彼女は美しかった。小さくても美しさは大きく感じられた。

彼は顔を赤らめながら、その娘を家まで運んで行った。


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