表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/52

部屋

「行くか。日野。」俺は彼にそう言うと、指定された階の部屋に向かった。

「おっ!ここか。結構いい所じゃん。パソコンもある。金かかってんなぁ。」日野は騒いでいる。

「何かあるって決まってるでしょ。ただでパソコンがあるなんて旨い話無いわよ。」俺はそう言うと電源をつけてみた。EQSON(エクソン)製のコンピュータであった。

『ようこそ月野光莉さん。』これは俺のコンピュータなのか。

enterを押す。すると顔認証が開いた。


『画像認証完了。ホーム画面を開きます。』

相変わらず、光莉の顔は可愛いよ…と妄想するのも束の間、ホーム画面が開いた。メールが一件届いていた。

『From Getsuhou_official@diana.com

For 30G1@diana.com

月朋会から【お知らせ】本日、3時より中央館にお集まり下さい。機密打ち合わせを行います。』


その前に見てみるか。月朋会公式サイトを。

あるのかどうか分からなかったが、検索でヒットした。

役員紹介。『月朋会理事長 月島雄雅』から下の役員を見ていった。驚いたことがあった。『月朋会新破流剣術師範 月野洸』と書いてあった。剣術師範という立場に俺が置かれていたことは知らなかった。きっと光莉は困っているだろうな。


それだけでは無かった。もう一つ驚いたことがあった。これは心臓を鷲掴みにされたような衝撃であった。

『月朋会新破流槍術師範 日野蓮司』…日野が、一度手を交えたかった相手なのか?俺の親友が槍術の師範なのか?

まだ見ぬライバルが、俺の友人なのか。


「お前が、新破流槍術の師範なのか?日野。」俺は訊いた。

まさかそんな事はある訳ないと思っていた。

しかし予想外にも日野はこう言った。

「あぁ、そうだよ。やはりそのページに行き着くか。俺が新破流槍術の使い手だ。そして、お前が剣術師範なのか?」

「そうだよ。まさか、お前が槍術の使い手だったのか。」

「どうだ洸。どっちが強いか勝負してみないか?」

突然の言葉に戸惑った。心を読まれていると思った。やはり、武術を究めている者は、他の武器とも闘いたいと思うのだろうか。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ