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No.1933.ナミダ アフレル
キラキラ 光る 砂浜 一人眺めて ため息一つ
半分になった月に照らされて
吹き抜ける秋風は 少し肌寒い
後悔と失望に丸め込まれ
軽くはない体で 膝を抱えて 座り込んだ
波打ち際 舞い散る いくつもの滴
そっと手で 触れてみたら すぐに消えてしまった
手の届かないとこに いってしまった あの人
なすすべもないままに 立ち尽くしてしまった 私
枯れる事のない 涙だけ 溢れる
バチバチ 弾ける 稲妻 降り始めた とても冷たい雨
びしょ濡れのまま 凍ってしまいたい
失ったものはもう戻らないから
失言が招いた最悪の結末
知らない間に傷つけて 追い詰めてしまった
ゆっくりと歩きながら じゃれあったこの場所
今はもう ただの想い出でしかない二人
手の届かないとこに いってしまった あの人
なすすべもないままに 立ち尽くしてしまった 私
枯れる事のない 涙だけ 溢れる