クロを発見
僕たちの部隊はそれから森の中へ進み続けた。森へ進んでいると何か黒い部品が落ちていた。僕は落ちていた部品を拾って調べてみた
「僕の部品の色違いだ…クロの部品かも!」
山田「お前を連れて来て正解だったな。センサーもここから数キロで反応している。」
僕たちは車で進み続けた。するとクロらしきロボットと周りに魔獣を発見した。
「クロの周りに魔獣がいます‥」
山田「どういう事だ?」
魔獣はクロの周りについていた。
マイケル「あれじゃ、クロが魔獣を操ってんのか魔獣がクロを捕まえてるのか見当も付かん。」
その途端、背後の車が爆発した。魔獣が車を壊していた。
マイケル「こりゃ、帰る手段がねえな。それに囲まれている。」
周りを見渡すと車内の隊員は喰われ、残りは山田隊長、マイケル、田中、僕だけになってしまった。
山田「背中を合わせろ。クロに近付こう」
クロ「おや?もうこちらは気づいていたんだけどね。」
クロは手を後ろで握りながら木の上を歩いていた。僕は銃をクロに向けた。
「何をしてるんですか?」
クロ「見て分からないかい?魔獣は僕の仲間さ。」
クロは指でこちらを指した。すると周りの魔獣達が飛び掛かってきた。
山田「避けろ!!」
「無理です!」
僕の目の前に魔獣が飛び掛かってきた。その時、
マイケル「早く逃げろ!森から出ろ!!」
マイケルは自慢の怪力で魔獣を抑えていた。
僕達が走って逃げているとマイケルさんが魔獣に纏わり付かれてボロボロに壊れていた。マイケルさんは死ぬ直前に頭上に腕を上げてガッツポーズをした。
クロ「逃げたか…それはちと不味いなぁ」
山田「田中?どうした?」
田中が急に首を抑えて苦しみ始めた。
田中「グアアアアア!」
シロ「おんぎゃあ!」
山田「田中…すまん。シロ!早く俺たちだけでも逃げるぞ!」
僕は田中を踏み台にして走った。
「どうするんですか!?」
山田「森の中は電波が通じない。森から出て本部へ救難信号を送」
その時、山田隊長の首が飛んだ。
「えええええ?おんぎゃあー!」
クロの姿を見ると、クロは姿形が少し前とは全く異なり、下半身は蛇のような部品に、腕はゴリラのような部品に、体はカバのようになっていた。
クロ「逃しはしないよ」
その時、クロの腕から生えてきた触手が僕の体を貫通した。
「アイタタタ」
僕はロボットだから何とか走って逃げた。
(おんぎゃあ)
走り続けていると少し向こうにMTSの部隊が到着していた。恐らく、僕たちの通信が途絶えたので見に来たのだろう。
マルコスキー中将「山田の部隊と通信が取れない…彼は優秀だし通信ミスなどはしない。やはり何かあったのかもしれん」
そこへ僕が駆けつけた。
「ちゅ、中将!あ,あっちからクロが!」
マルコスキー「そうか。クロが見つかったんだな?他の隊員は?」
「全員死にました!クロに殺されました!えっと、クロが魔獣を操っていて!」
僕は今あった事をありのままに話した。
マルコスキー「そうか。全隊、撤退しろ。」
僕たちは熊タウンへ帰還した。
すると早速MTSの上層部から呼び出しをくらった。
上層部の部屋へ僕が着くと…
総大将サムライ「良く来たね」
力将軍ドスコイ「よろしくでゴワス」
忍侍シノビ「よろしくですわよ」
知将佐藤「よろ〜」
怠将ナムナム「ムー」
おんぎゃあ!変な奴しか居なかった。まあ、サムライさんは侍の見た目しててかっこいいけど…半裸の力士に忍者に佐藤にムーミン…。こりゃあ…。
「あー…どうもー…」
サムライ「全員帰っとれ!!」
すると他の大将達はどこかへ機械で飛んで行った。
サムライ「…やあ。君を呼んだのはこれから任務を言い渡すためだ。」
ほう?つまりそれは僕がとうとう評価されたって事か?
「何ですか?」
サムライ「君はクロを排除するために重要だ。君は今から忙しくなるからね。最初の任務はクロがいた森の捜索だ。あの森は大雪山の麓だったね?君も今から行くよー!」