人界戦二日前・II
大天使の力を無くして、もう二年ほど前だ。
また天使界へと行く事になるなんて。
ここは、異界…そう空高く存在していて普通の人々には見えない場所にある天使界。
ここに来たのは他でもない、ルミ、ミカエル、ガブリエルの三名の大天使の力を再び取りに来たからだ。
「天使界は相変わらずね、働き者ばかりだね」
「ガブリエル…あんたはサボってたでしょ?」
「あはは…私まだ幼かったから…」
「言い訳はいいわよ、大天使の力が戻れば後々弄るから」
「ひぇぇ…」
ガブリエルとミカエルのやり取りは相変わらずである、ガブリエルはまだ幼かった理由は…天使界と人界の時の流れである。
天使界はゆっくり進み、人界の半分の時の遅さで下が冬なら上は夏って位の違い。
半年位時の流れが遅いとか思うが、実質百年近く時差がある。
「よくぞ戻りになりましたお姉様方」
「久々の天使界の空気はどうでしょう?」
「ウリエル、ラファエル…。成長…してないな」
ミカエルは胸をじーと見つめた。
「あの…胸を見て決めないでください…」
「そうよ、なんでお姉ちゃん方は胸から見るんですか?」
「成長過程は胸にあり」
「迷言だわ!?」
四大天使、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルが揃ったわけである。
こうしてみると、ルミは大天使の力あるにこの枠じゃない感が否めない。
ルミ涙目になる所で、空中でふわふわ浮かぶ存在が目に止まる。
水着姿のラグナロクである、マンガ本を片手に伸び伸びしていた。
「ラグナロク…あんた何してんの?」
「ん? 私は天使界を救ったから養ってもらってる」
「いや見たらわかるけど、地上何起きてるかわかるかしら?」
「知らない」
ルミはマンガ本を取上げて、殺意ある眼差しで言う。
「大戦が起きるのよバカ!! 人界と種族の争い、あんたそれ知らずにこんな場所で呑気にしてたの!?」
耳に小指を当ててウザそうな顔でラグナロクは口を開き話す。
「うるさいなぁ、今私は休養中。 地上が何起きてるかなをて知りません。私は、ダラダラしてたいだけよ」
「…リュウカ捕まってるのに?」
「ん?」
「貴方は呑気なこと言うのかしら?」
「んん?」
「あら、なら私が彼と百合咲かせますわ」
「待てい! 認めないわそんなこと!!」
「あら? 自堕落卒業?」
「そうするわよ、ポテチより大事だわ」
さて、四大天使の力が保管されている場所へと向かう。
中央階段を登り、天の窓と呼ばれる空の雲だけが流れてる特殊空間がありそこに行くと大天使の力が戻る。
辞めたら人間だが戻れる力もある、流石天使界常識外れな場所である。
「女神が居た時に作ったらしい。ってのは聞いていたけどね…自堕落のあの子がねぇ」
ラグナロクが顎に手を添えてそう呟くと、ラファエルがこう切り出す。
「リリナ様はお亡くなりになりましたが、妙なのですよ」
「ラファエル?」
「…天使界にとって脅威だったルミナスフューゲル。それと、対等に並ぶ…存在がこちらの力を使ってます」
「それってどうゆう事ーーー?」
「分かりやすくいえば…女神の力です」
その言葉を聞いた瞬間、ミカエル、ガブリエル、ルミは空いた口を閉じた。
それは、ソラから聞いた話を思い出す。
容姿その物が死んだはずのリリナである。
もし、そうだとしたら…私達は仲間と戦わなきゃならなくなるのだ。
大切な物二つとして、両方奪われた感がある。
「…ふーん、どうやら問題が2つあるのね。 それで、大天使の力が必要…これは人界の貴族? とかの部類は何を隠してるんだろうね」
ラグナロクは相変わらず察しが鋭い、だが…この戦いは明らかにおかしな物もある。
人界と種族の争いで何故…リュウカとリリナが人質見たくなるのか。
謎めく話はあるが、今はそれじゃない。
「奪還しなきゃならない、それが私達の希望だから」
その言葉を吐いたのはルミ、ミカエルとガブリエルは互いに顔を見合わせて頷いた。
「私も戦うわ」
ラグナロクの言葉に、ルミは冷静な返し
「ラグナロク…服着てよ」
「これが私服よ」
「布の面積とその糸取れたらどうするのよ」
「大丈夫、強い光が消すから」
「自慢げに言っちゃダメなやつよそれ!!?」
「私には恥ずかしいなんてないのだ! ふはは」
「ハレンチな魔王だね」
「魔王じゃないわよ!!」
「ハレンチ否定しなよ!」
「嫌よ!」
この二人のやり取りは相変わらずである
大天使の力を取り戻すには二日ほどかかる、取り戻したら頃には争いが起きている。
その前に何とかしたいのだが、大天使力は制御が効かなくなるのでそのぐらい日にちが必要。
ルミ、ミカエル、ガブリエルは、天の窓の向こう側へと飛び込んだ。
「…止めなくてよかったのかしら?」
「…お姉様達なら大丈夫、きっと倒しますよ」
「ならいいけど、少なくても神に等しい私でさえ勝てない存在…。 ラファエル、何を企んでるの?」
「………」




