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自堕落女神の選別で異世界転生した俺はロリにTS転生して滅んだ異世界をスローな探索ライフを始めました  作者: 速水すい
一部三章一節 ギルド管理局動乱篇

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人界戦二日前・Ⅰ

私リリは、機長をしながらリュウカを奪還するべく作戦を立てていた。


一つ目は飛空挺を作る、これがあれば生徒はほとんど戦える状態になる。

二つ目は人界と種族の争いが今回起きるタイミング、ちょうどこの日が奮戦が起きる日とされていた。



三つ目は―――大天使の力を借りる。



ミカエル、ガブリエル、ルミである、この世界を救った聖なる力が必須条件となる。

しかし、相手側も本気だろう要塞の向こう側は軍隊がいくつもあるだろう。



こうなれば、こちらに勝ち目がないだろう。



「そんな不安がるなお嬢ちゃん」


このおっさんは、かつては英雄だったらしい。

見るからに傭兵にしか見えない。

これでも一応、ソラの父親である。

セイント・ツー・バレットと言う名前、歴史書には龍を一太刀で黙らせたとか、凄い話ばかりある。



「あの要塞をぶっ壊せばいい話。むしろ道筋を作ってやらないと…救いたいもん救えないだろうからな」

「上手くやれるか分からなくて」

「大丈夫だ、お前さんならできる。今は指揮をするぐらい偉くなった…ちゃんと成長姿見せてやりな」

「…はい!」



目的地までおよそ2日と言う時間ある、その時間内に私は覚悟を決めなきゃならない。

とゆうわけで、久々の剣の訓練する為に機内にある少し広いスペースで行う。

木刀を握りしめて、無心に振るう。


ただの素振りだ、こうしてるだけでも落ち着ける

序列二位と言われた魔法は、最近頼らなくなっていた。 だが、全く使わないわけじゃない。

威力は倍増したが、射程が定かではない。

より長い距離に飛ばせない、せいぜい十メートルが限界である。

天才が故の伸び悩みと言う奴である。




「リリさん」

「…ソラ」

「やっぱり、鍛えてたんですね」

「うん、魔法だけじゃ勝てないだろうから」

「…手合わせ出来ますか?」

「いいの? 」

「まぁ、時間はありますし…少しなら出来ます」



大剣の木刀を片手に持ち、ソラはゆっくりと構える。

私は思い返す…そう最初の頃、ソラと私は敵対して争っていた。身分の違い、そんなことの理由で私は見下していた存在だった。


「はっ!!」

「…覇気は相変わらず凄いわ」


横からの剛撃、私はひらりと回避。

続けて、遠心力を使いソラは再び回転切りを放つ

リリは、飛び上がり大剣の上に乗っかりソラに向かって木刀を振り抜くが、ソラは頭を下げて躱した。


「それっ!!」


ソラはリリの木刀を蹴り飛ばした、隙を尽かさずに拳を振り抜く。


「……!!」


当たる寸前で止めるソラ、ゆっくりと拳を降ろした。


「リリさん、動きに迷いがありますね。今の場所木刀じゃなくて魔法なら勝ち目無かったのに…」

「……あの人の様にはなれないか」

「無理ですよ、あの人…東方剣技使い。私達からしたら始まりの剣技に値しますしね」



私はゆっくりと、ソラの大剣の木刀から飛び降りて立ち上がる。



あの本の事、私達は調べ尽くした。

どうやら"禁忌目録"と呼ばれている、魔族が所有する本らしい。

禁術や掟などを放つことが出来る、最強書と断言出来る諸物だ。

その中に、記録されていたのは…「東方剣技」

あらゆる剣技の中で、始まりの剣技と呼ばれていて最強の異名を持つ。

その子孫に値するのが「リュウカ」で、伝承とされて記載されていたのが…最大で最強の剣技「花桜吹雪・無絶」



これを扱えるのは、私じゃない。

刀を扱う事が出来る、彼女…いやリュウカしか無理みたい。

ソラに放とうとしたけど、動きが止まったしあの先の連撃は…剣を窮めた人しか行けない。


ゆっくりと、天井にを見上げる。

そうそうこの本の結末は、こう書いてあった。



「絆は永遠に築かれ、時を超え、再び来るべき時に蘇る」―――。




これを意味することはきっと、励ましなんだろう。この字を書いた人は震えていた。

きっと、こうならなきゃならない運命があったに違いない―――。



「ソラ、また強くなったね」

「…リリさん、あの剣技使おうとしてましたか?」

「察しが早いね、そうよ…。あの場面から連撃なんて私にはできない、魔法しか使わなかったから武器の扱いはイマイチだわ」

「剣技を極める物は、まず己に打ち勝つべし」

「……」

「リリさんは、まだ迷いがある。両手に救いたいものあるなら、それを信じてやるしかない。欲張りかもしれないけど…今やれることはやらないと後々後悔する方が嫌じゃないかな?」

「…それは」

「余計なお世話かな、じゃ、私は見回りに行くよ」

「あ、うん…」

「またね」

「うん、また」



駆け抜けていくソラの背中を見て私は思う、あの時の後悔を肯定すればああなるのかなと。

私は―――あの時のリュウカの動揺がいやでも覚えている。


あの女…一体何者よ…?

いかにもリュウカが…失ってた何かがふと現れた…そんな顔してた。


脳内にチラつく力の差に、唇をかみ締めた。


…いや、私はもっと強くならないといけないんだ

あの女を超えるぐらいに…!

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