敵対勢力
リリの放った一撃で大半は削ったのだが、まだ機体は後方から現れる…。このままではこちらが先に壊滅してしまう、リュウカは手を開きある魔法を空に向かって放つ。
赤い煙のような弾幕を飛ばした、空の風に流される。
「あれは確か…」
「いくらんでも数が多すぎる、私達を潰す気ならギルド管理局と戦うのと一緒よ」
「くっ、クソの手駒か…!」
しばらくして、周りから戦闘音がひびき出す。
そうこの魔法は、救援を用いる魔法である。
ギルド管理局の前衛部隊が、ここに集まる…だが六百万に対してこちらは千人。
戦力差はあるが、切って切り開けない訳では無い。
「ギルド管理局に気づかれたからには、引く訳には行かぬ…。ならば、いっそ掃除。そう、汚物は掃除しかないのだ!!あはっはっはーーーー!!」
中年層の高笑いは狂いを感じた。
機体は戦局を押し返す事態になるようなことはない、ただたんの殺戮兵器だ。
都市の地下すら、まだ未知な存在がこの戦いの場に出たらハチャメチャだ。
それこそ…破壊か都市崩壊の二種類になる。
やまない銃声、人の悲鳴と怒声が馳せる。
金属音は高鳴り、走る大地は重低音をならし人の存在を知らしめるかのように響く。
あぁ…また平和じゃない音だなぁ…。
二年間はほんと平和で、争いなんてなかったのに
ようやく世界が救われたのに。
噛み締めた想い、それはリリナの願いだったのを思い返す。
リュウカは、歯を擦らせた。
怒るのでは無い悔しいのだ。
何故こうなるのか、それだけがただただ…許せない自分がいた。
「……何がおかしい?」
「は?」
「この地下によく分からないのが目覚めた。それとぶつけるように襲撃…自分の命よりも狩る命を最優先にした。伯爵位を手にしたあんたはこのまま自滅する気か?」
「愚問だな?! 俺は貴様のようには死なない! ふはははーーーー!!」
中年層の男は、両手を広げて狂気な顔で狂いながら言い吐く。
「人が死ぬのは俺は怖くはない。俺よりも優れた選択肢を持たないからだ。そんや虫けら共にこの機体…ソルジャーの数と戦力に勝てるわけがなかろう??? 一あれば千ある選択肢に未知なる遭遇は、嫌でもあるだろう、いや、あったらあったらで最高。ふひひひ…ふははははははーーーーー!!」
中年層の高笑いに、リュウカは睨みつける。
だが、その高笑いは数分間のうちに止まる。
「……?」
中年層の男の右胸に、剣が貫かれていた。
ゆっくりと引き抜かれ、そのまま地面に倒れた。
その剣持つ存在はルックス、少しばかり雰囲気が険しく強い殺意がその目から伝わる。
「……要は済んだ、機体達。今から機密機関であるギルド管理局を破壊する」
この言葉により、ルックスは敵対となることを意味する。
それはどうゆう意味なのか、リュウカはともかくルミが激しく同様していた。
教え子の裏切りみたいな発言は、そりゃそうなるわよね…。
ルックスにリュウカはこう訊ねた。
「なぁ、君は…何故そうなるんだ?」
「……俺は、姉上を探す。今まで隠された真実から逃げていた。この機体…機体の記録を共有するリストを身に付けて理解したよ、この世界を…このままにしたら終わる」
「何を言ってるのよ? あんた正気?」
ルックスは無言になり、手首にあるリストに指をそっと押すと「ピッ」と言う機械音がなり姿が変わる。
学生服ではなく、裾桁が長い上着と上下黒一色の服で長いブーツと額にバンダナをする。
髪の色は変わらず灰色と赤い瞳だ。
「今この場に名を告げよう、俺はルックス。コードネームは《R》、技術化学局長。これより部外者は都市から出ていってもらうぞ」
「……正気かしら?」
「我々は人類を保護するのが優先だ、ギルド管理局…いや別の名をあげるなら機密機関法局。どんな理由だろうと奴らを止めなければならない」
ルックスの口調がやや強めである、仮にギルド管理局がそうだとしても…あそこには仲間が所属している。
敵対する理由なんて当然見当たらないのだ。
「ルックス!! ふざけてるんじゃないわよ!!」
唐突に怒り叫びでルックスを名指ししたルミ。
何でキレてるのか、それはルックスの発言である
ギルド管理局の人々は全員敵っと遠回しだがそう言ってるようなものである。
教え子としてその発言は、許せないからである。
「先生、いくら怒ってもこの世界は変えられない。永劫回帰って分かる? 1回終わってもまた繰り返されるんだよ、それが誰の手でもなければ人類が引き起こす…それが起点に過ぎない。あのギルド管理局だってそのひとつさ、何かを引き起こす起点さ」
周りの爆発音と轟音がただただ響く。
ルミはもはや言葉を無くして、ゆっくりとしたを向き剣を抜きとる。
思いっきり地面を踏み込み、大きく振り抜く。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ルミは感情的になり過ぎていた、リュウカでさえ初めて見るその光景に寒気を感じた。
だが、ルックスはルミの斬撃を指で押えた。
「先生、あんたは弱過ぎるんだ」
「ルックス!! 何を言ってるのか分かってるわよね!! 」
「あぁ…分かってるつもりさ」
ルックスが一言ぽつりと吐いて数秒で、ルミの腹部から強い光の筋が空に向かって飛んだ。
ルミは、ゆっくりと背中から地面に落ちた。
「やれやれ、ビームサーベルとかいう光剣。まだ微補正が必要だが、ふん…使えなくはないか」
「ルックス…! 何故なんだ? 何故そうなるんだ」
「同じ質問を繰り返すなよ、頭の弱さがわかるだろ。理解とは物理的に得られない。なら、君ら底辺の理解不能者…そうだろ? 違うか」
「バカにするのもた大概にしな。 私が剣抜いたら…肉塊が外側に削がれるわよ?」
「つくづく馬鹿だな物理脳筋、では排除の前に手合わせか…」
ソラをリリに託すリュウカ、その際にこう告げた
「逃げて強くなるんだ、それが次への託しになる」
まるで死亡フラグみたいなことを言ったリュウカだが、その笑みに疑いを持たなかったリリはソラを背負い戦前離脱をした。
「さて、戦うか」
「…底辺よ、何処までやれるか。楽しませーーー」
リュウカ右手でルックスの顔を殴った、めり込んで勢いよく瓦礫を転がった。
「ぶはっ!? な、なんだ今の速さ…!」
「私にも力がない馬鹿だと思った?」
「…ぐっ、暗算以上の速さ。オイオイまじかよ、なんなんだあの女。馬鹿だ強い方ーーーぐふっ」
リュウカは隙を与えない感じに、腹の上に乗っかりルックスをマウントとる感じで顔を殴り始める。
「とりあえず頭が高い」
「ちょっ!? まじなんなんだよ!?あっは 」
「え? 底辺だからってバカにするんだへー」
「確かにしたけど、はや過ぎない!? それになんでそんなバカ怪力あるっーーごはっ!!」
「バカとはなんだ? バカとは???」
「ちょっ…痛い!! 痛いってばぁぁぁ!!」
「敵役にしては弱い三下セリフ」
「それはいい過ぎだろ!! 俺に謝れよ!!」
「ご飯炊けたよお母さん? 誰がお母さんだコノヤロー!!」
「日本語通じてねぇ!! 誰か通訳読んできて!!」
「ってお前、ルックスじゃないね」
「今気づいたの!!?」
ルックスの姿をした気弱な男性である、周りを見渡す限りその姿はなく…リュウカはゆっくりと立ち上がり気弱な男性の顔を足で踏みつけた。
「逃げたか、この都市真面目にやばくなるわね」
「お姉さん痛い、踏みつけてる!!」
「さてどうしよっかな」
「ねぇ!!聞いてる!!?」
「仕方がない、ルミを連れて帰るか。機体もいなくなってるしね」
「スルーはいやァァァァァァ!! 既読スルー見たくて寂しいぃぃぃぃぃ!!」
「騒ぐと土葬埋葬するぞ?」
「あ、すみません…」
ルミを連れて帰ったリュウカ、家には数人の仲間が待機していた…いや待っていた。
ラグナロクは、窓辺で空を眺めている…かなり珍しいがそれよりもだ。
「お前なんでいるの?」
「は、初めてまして!! 三下雑魚みたいな訳ですが!! こんな素敵な場所にいる皆さんに僕は生涯くいありません!!」
「えっと?」
「ハルよ、こいつ馬鹿だから放置プレー大好きだからついてきたんだって」
「ちょっと!!? それはないよ!!」




