年明け前の年末年始
年の暮れ、向こうの世界では年末年始を意味する
異世界での年末年始は、モンスター狩りという討伐数を競うイベントがギルド管理局主催の奴だが…競う意味があるのかどうかである。
ぶっちゃけギルド対抗って話になるけどなぁ
個人参加は募集されてない為、リュウカは年末年始という事で家でゆっくり過ごすつもりなのだが…。
「さてさて、今日こそはクエストやろ」
「ダメよ、私と過ごすの」
ラグナロクとルミの意見が真っ向対立、クエストをして生活を立て直すルミ
ラグナロクはフリーな為、特に何もしてないがリュウカの布団の中にいたり、風呂入る時に屋根からこそりと監視してる。
まぁ容赦なく蹴飛ばしたり、湯かけ桶を投げ飛ばしたりしてる。
その度に身体をくぬらせて、嬉しそうな顔していて…呆れちゃう
「とりあえず、リュウカ!」
「はい?」
「クエスト手伝ってよ! ラグナロクも来なさい」
「えー、私面倒臭い」
「ならリュウカが住む家から離れてもらう」
「鬼畜女め」
「自堕落の終焉者め」
「ま、まぁまぁ…行こう…ね」
ルミはクエストを大量受注していたらしく、モンスター討伐と採取系のわけである。
それで…モンスター狩りはラグナロクが一撃で倒しまくって、殆ど終わったのだがーーー。
「空き瓶百本、薬草百個、蜂の巣一個…。まぁ、ここまでは基本的な採取系だけど…幻のキノコって?」
「モンスターの背中に生えてるキノコ、しかも出てる個体はレアだから中々姿を表さない」
「…何に使えるの?」
「さぁ?」
「分からないのね…。それで生えてるモンスターってどんな感じよ?」
「トロル系」
「わぉ…。トロル系ってあの巨体ね」
「うん、大丈夫そんなに強くないはず」
トロル系はだいたい木製片手棍を使う単純で馬鹿なモンスターだろう。
そんなモンスターにキノコ生えてるとは…って一周回って気持ち悪い。
「……トロル」
「うんうん」
「…それワシだ」
「いや、リュウカそんな冗談はよして…よ?」
リュウカ汚い絶叫で逃げていた、そんな背中をルミは死んだような目で眺めていた。
「背中にキノコか…へへっ。ワシには生えてるがな…股に」
「いやぁぁぁぁぁぁぁーーーー(甲高い絶叫)」
ルミは思わずトロルの股間を強く蹴り上げた。
「あああああああああああぁぁぁーーー!!(絶叫)」
トロルは股を抑えて地面を転がる。
トロルの背中に生えてる小さなキノコに目に止まり、ルミは剣で切り持ち帰る。
「え? 種類違う?」
「はい、これはエロタケです」
「何その気持ち悪い名前…」
「サッキュパスなら欲しがるに違いないですが…この依頼は普通のトロルに生えるキノコですよ」
ルミはギルドカウンターから離れて、外に出るとリュウカとラグナロクが待っていた。
ルミの沈んだ表情みて、察したリュウカはこういう。
「ま、探しに行こう」
「うん…」
「大丈夫、私達にできないは無いはず」
「年明けちゃうよ?」
「うん、しょうがないよ」
「早く終わらせればいいのよ」
「見つかればね。とりあえず探索開始ね」
森の中を探索して数時間、目標は見つからないまま夜になってしまう。
都市広場は賑わいの声が聞こえ、街明かりが灯る
そう遠くない森の中だが、ギルド対抗は集計に入るーーー。
「凄いなぁギルドの人達…数千体倒してるじゃん。でさ、優勝商品なんだろう」
「確か、幻のキノコ」
「は?」
「今やってんの詰んだ…」
「強奪案件?」
「いやそれはまずいでしょ」
「とゆうわけで、強奪してくる」
「ラグナロクダメだ」
「そればかりはいとしい人の命令でも…むりよ」
「あの目はガチだわ…」
こうして年明けまでラグナロクを抑えるのにルミとリュウカは時間を費やしたのだった




