倒されていく仲間と決意の駄女神
人が倒れ、血だらけの世界た。
六本の腕を持つルミナスフユーゲルは、ミナと戦い…攻防が続いて戦局が動いたのは数分前。
魔力が尽きたミナは、呪いの力で撃ち放ったバレットが見事にルミナスフユーゲルの足を貫いたの同時にミナの右目に針が突き刺さる。
ルミナスフユーゲルはしばらくの間、動けないがミナは立ち上がり呪いの弾丸を放つ。
見事に額に的中したが、ルミナスフユーゲルはまだ動き…ミナの手に持つ銃剣を破壊して左肩に針を突き刺して岩壁に激突させた。
「みんな…!」
リュウカはふらつきながら立上がる、ギリギリだろうか…視野が霞んでいた。
立てるのがやっとである、体が軋んでガチガチである。
「つまらんな、そんな状態で勝てるわけがない」
そこで現れたのが意識が戻らないリリナ、ゆっくりと六本の腕の針を近ずける。
さすがに動く体ではない、倒れてしまう…歯を食いしばりたとうとしたが転がる。
「無様だな、あれだけ俺を殺したがってた奴が…死ぬのか?」
ゆうことをきかない体に、嫌気をさしていた
まぁたしかにむちゃくちゃな事はした、だけどここまで酷いとは思わなかったって言いたい。
「リリナ…目覚めてよ…チャンスよ」
「虚言まで言うのか…楽にしてやろう。生きるのが辛くてしょうがないだろう」
六本の腕の1本が地面に仰向けになる、リュウカを捉えていた。
落とされる針、ピクッと動くリリナ。
リュウカの目の前まで来た針は、彼方まで吹き飛ばされた。
「な…?! 飛ばされた…だと…?」
ルミナスフユーゲルは、真下から僅かに光輝きに気づく。
「ば、馬鹿な…貴様は死んだのでは!?」
突然目覚めたリリナに、ルミナスフユーゲルは驚いてる隙に…刃を突き刺した。
「ぬぐっ!! 貴様…!!」
ルミナスフユーゲルは、リリナに六本の腕をフリ抜くが全て躱されてリュウカの元まで行く。
「あいにく仮死はしてたわ、まんまと騙されたのね」
「リリナ…」
「こんなボロボロになってまで戦ってくれてありがとう」
「え?」
「死亡フラグじゃないからねコレ」
ルミナスフユーゲルは、六本の腕を振り回してリリナに襲いかかるがまたしても躱される。
「危ない危ない…」
「…何故躱せる?」
「あんたに取り込んだ奴って、何かを私に忘れていったのよ」
「なに?」
「例えば…反射神経スキルとかね。いやぁ助かったけど、まだ未余りがあるね」
「……?」
ルミナスフユーゲルは自分の体に、異変を感じ始める。それは、単直的で同じ技の連発を繰り返してる部分である。
まるでループしてるかのように、固定されたスキルしか使ってない。
「今気づいたのかしら? いつの間にか技名すら忘れてる事に」
「あぁ…なるほど…そう言うことか…」
ルミナスフユーゲルは理解したが、動じる気配すらない…むしろ殺気が強まる。
リュウカを抱き抱えたまま、リリナは回避しまくる。六本の腕の攻撃は軌道すら読みずらいのに、そんなの感じさせない軽やかな動きだ。
遠く離れた位置にリュウカを、置きそのままルミナスフユーゲルの元へと向かう。
ダメだ…リリナ…一人で戦っっちゃ…。
リュウカは意識を失う、身体中が痺れていた。
おそらく毒によるものだ、あの六本の腕の針は毒性が強いのだろう。
「リュウカ…!」
「レイナちゃん待ってよ…ってリュウカ!?」
「ユートピア…リュウカが死にそう…」
「まずいわ…早く治癒しないと…!」
遠のく意識に懐かしい声が飛んだ、リュウカは死んでしまったのだ。
懸命に治癒を始めるレイナとユートピア、そこへ赤髪の少女が現れる。
どうやらリュウカの妹はラインハルトだったのに、小柄巨乳…ロリ巨乳ハルとなり転生していた。
当然、ユートピアとレイナは転生場所を知っていてようやくこの戦地となる旧都市のシンボル白いビルの裏側に辿り着いたわけである。
「お兄ちゃん…!!」
「ハル来てのね…でもリュウカは…」
「…ッ!! まだ、諦めないでよ…!」
「でもこれ以上やったって…」
「まだ死んだって認められるわけないよ!! 私を置いていくようなお兄ちゃんじゃない…!!」
ハルの言葉は…虚しくて悲しさを堪えたら訴えである、ユートピアとレイナは互いに顔を見て頷き治癒を開始する。
「可能性はゼロじゃない…私達もハルと同じだよ」
「私を受け止めた恩人が、早死するなんて…認めたくないもん」
「ユートピア…レイナ…ありがとう…!」
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死を悟るルミナスフユーゲル、それをリリナに冷めた口調で伝える。
「あの少女、死んだようだな。あれだけ体に毒を染み込ませて、動けていたのが奇跡的か…。復讐の牙をいつになったら納めるのだ?」
リリナは、力尽きた仲間達を次々高い場所に置いてを繰り返してようやく…リリナがルミナスフユーゲルの前に立つ。
「負けたとか思ってるのかしら?」
「ふん、無駄足掻きを繰り返して俺をここまで追い詰めた…。その根性は岩でも砕けぬだろうが、今更貴様が私に立ち向かうとは…どうゆうつもりだ?」
「全てはあんたが私を狂わせた、ならあんたを狂わせるのが筋って奴ね」
「それが問の答えか、面白い…なら足掻き続けろ」
ルミナスフユーゲルの六本の腕とリリナの剣が激しくぶつかり合う。
全く隙がないルミナスフユーゲルに、リリナは回避しながら腕を切り裂いていく。
だが、再生が早く直ぐに攻撃を仕掛ける。
「そんなもんじゃつまらない。復讐の牙とやらはそんなもんか?」
ルミナスフユーゲルからの煽りに、リリナは異様なほどかなり冷静に剣を振るう。
「挑発になんか乗らない、そんな手は読める」
「だが、ここまでは来れないだろう?」
「それは確かね…」
リリナの冷めた口調に、ルミナスフユーゲルは違和感を感じ始める。
それは、こんな奴だったのかと…思えた。
明らかに何かが違うのは分かるのだが、ハッキリとしたことがよく分からない。
そう、まるで濃い霧を見てるような感覚ーーー。
「……!!?」
「ようやく気付いたね、思考が働かなくなったでしょ?」
「そんな馬鹿な…!? いつそのタイミングがあったって言うんだ、魔術や魔法でさえ効かない体にの俺だ…そんな事まで出来るやつがーーー」
ルミナスフユーゲルはふっと思う、自分の体に入り込んだ異物が居た。
力を貸すと、勝手に言って来た奴…そいつがもし俺を害する事をしたのなら話の筋が通る。
リリナは、嘲笑うような笑みを浮かべていた。
それは、全ては計画通りーーーっと言うばかりに笑みを浮かべる。
「貴様、わざと俺に渡したな…!」
「えぇ、その通り…暴走したあんたなら知性すら吹っ飛んでる魔物状態だったからこそ成功する。まぁ、知性がある状態では失敗するけど…運が良かった」
「全ては…計画通りか。 だが、貴様は何か勘違いしてる」
「勘違い? それはあんたの方でしょ」
「俺の力はまだ半分だ」
「……何となくわかるけど、あんたのその剣。力を解放する武器でしょ?」
「ふん、読み当たりだが…。その考えが勘違いだ」
「なにを言ってるのよ?」
「見せてやる、全力でもって貴様を殺す能力をーーー」
ルミナスフユーゲルは、脇差にある剣を引き抜いた…強い威圧感が飛ばされ地ならしをする。
「回避不可能攻撃」
ルミナスフユーゲルから技を口にした瞬間、リリナの体が切られてしまう。
一振が速すぎて回避すら出来ない、意識の外側の時に切られた訳だ。
無意識の内に、私を切る…!?
さすが…チート能力でもあるわね、一筋縄では行かないか…。
リリナは崩れる足を、改めて踏み込む。
体制を崩れない様に剣を突き刺さして、身体崩れるのを阻止する。
「耐えるか、見えない斬撃で耐え凌ぐのはさぞかし体に響くだろう」
「まだ…よ! 私にだって使いたくないけど、使うしかないわね」
「ここに来て…まだ何かをするのか?」
「全知性覚醒」
この戦いになる前、アカシックレコードの計画を練るリリナ。
『まず僕が君達に敵意を剥き出す、戦うだろうけど…その隙にラグナロクが飛び入りするだろう。その時に僕の絶対精神域は砕かれる、その隙に魔物のルミナスフユーゲルに入り込む』
『待って、私は?』
『操るよ』
『いやらしい』
『なんでそうなるのかな…』
『まぁ、あんた捨て身覚悟なの?』
『うん、それに最初から君といるし困った時は知力を貸して切り抜けてきた。だからこの命とこの戦いに意味をもたらすなら…死ぬ気でやらないとよもやだからね』
『あまりいい話じゃないわね、散る命はこの世界と大地に数しれずに死んでる。その人達の意志を無駄にし無いために…ここまで来た。あんたがいなかったらこの世界は誰が守るのよ』
『君の彼氏がいるじゃないか』
『何でもかんでも背負えるほど強くないわよ? それに、私は散々彼に裏切りを繰り返してきたし利用もした。危険と駄女神ワンセットだけど、彼を支える人は誰よ? 私じゃないの!?』
『いや、迫真に言われてもね…。僕の力を活用するなら、全知性覚醒って言えば僕の力を本気で使えるけど、リミットは五分でそれを超えると命削る事になる』
『また死ぬの私?』
『上手く使えば死にはしない…。ただその五分で倒せるかどうかは厳しいだろうね』
『…でも誰かがやらなきゃダメなんだよね』
『うん、頼む…世界を救う為に一緒に散ってくれない?』
『ヤダ』
『そんな…』
『…まぁ使ったらそれを意味するでいいよ、最後まで負けるつもりは無いからーーー』
リリナは全知能を覚醒して、両目が膜が赤く染る。今までの雰囲気が変わり、強い殺意が剥き出される。
「…なんだそれは?」
「諸刃の剣と言うべきかしら、最後の切り札ね。それだけ…全力よ」
「どこまでも抗うつもりか…」
リリナは、地面を強く蹴飛ばし突進する。
ルミナスフユーゲルは、六本の腕を振り抜くがリリナは飛び上がり回避する。
再び六本の腕動かすルミナスフユーゲルは、振り抜こうとするが…腕全てに剣で杭うたれる。
ルミナスフユーゲルが動けないまま、リリナは剣を振り抜く…。だが、ルミナスフユーゲルもまた剣を持ち振り抜く…技のぶつかり合いである。
「絶対回避不可能」
「記憶爆発」
轟音を馳せ大地を震わせる、強い閃光が解き放たれ…爆発した。
互いにダメージを負う、リリナは腹部を切られ頭から多少血を流す。
ルミナスフユーゲルは、体を無数に切り刻まれただけである…。そんな浅い傷はすぐに修復されてしまう、ルミナスフユーゲルは蹴飛ばされてしまう。
同時に投げ飛ばした、リリナの剣は…ルミナスフユーゲルの左肩に突き刺さる。
「やるなぁ…! そう来なきゃつまんないからなぁ!」
突進してくるルミナスフユーゲルに、リリナは体を拗らせて衝撃を緩和した。
あと2分…決めなきゃ…!!
そのまま手を開きルミナスフユーゲルが、手の平で掴める距離でリリナは魔法を放つ。
「雷炎極磁砲」
雷が火を放つように、飛ばされた魔法光線はルミナスフユーゲルの眼前で放たれた。
「グァァァァァァァァーーー!!」
ルミナスフユーゲルは吹き飛ばされた、岩壁に強くぶつかる。
残り一分…こっからはさすがにやばい解かないと…!
リリナは全知性覚醒を解くと、体の力が一気に抜けて立ってるのがやっとである。
「はぁ…はぁ…さすがにまずーーー」
不意に飛ばされたリリナの剣、回避して背後の岩壁に突き刺さる。
あ、危なかった…あと一歩判断遅れていたら死んでた…。
ルミナスフユーゲルの記憶が呼び覚まされる、かつては共に戦った仲間がいた。
それを守れずに死んで行った仲間、それは転生してまもない頃だ。
第一女王リリカ・レノアーム
この時、恋した少女で…人殺しをしていた当時のルミナスフユーゲルはその業を辞めた。
もちろん元の名前すら忘れていたが、この時思い返された…。
アズマ、それが彼の名前だった。
アズマは名を失う前まで、王国の王家の兵士として働き…国王で認められ。
ようやく結婚まで話が来た時に、ルミナスフユーゲルと名乗る男が現れた。
その男も、リリカが好きで兵士として入隊し…アズマとライバルとして互いに頑張っていた。
そんなある日、第一女王は…アズマと結婚する事になり…ルミナスフユーゲルはそれを認め第二女王ルルナと結婚した。
ここまでは順調、だが…そんな幸せは…突如奪われた。
カオスと呼ばれる、魔王軍すら負けてしまうほどの全知の強さを持つ存在がこの世界に現れた。
王国に危機が訪れ…王家を守る為にで向いたアズマとルミナスフユーゲル。
だが…その戦地は勝ち目がない、命を吸い取る存在でやつは更に強くなる。
それに抗うようにルミナスフユーゲルは、カオスに抗った…ほぼ互角で戦い抜きあと一歩で死んでしまう。
当然俺は泣いた、戦地で死ぬライバルは…辛かった。
俺はその日から狂う様になり、幸せな家庭を自らの手で砕いてしまった。
それはルミナスフユーゲルを失ったからだ、辛すぎてもう何が何だか分からなくなり。
やがてアズマはルミナスフユーゲルとして生きることになっていた。
第一女王リリカは…息子娘を置いて自殺、アズマは逃げるように王国から離れた。
そう全てが壊してしまったからだ…恨まれてもしょうがない。
ルミナスフユーゲルの目の前には、第一女王リリカの姿がそこにあった。
『貴方はまだ苦しんで、足掻きつづけるのですね?』
「……うるさい誰だ?」
『私が貴方の辛さを見てられなかった。後悔していた…止めることすら出来なかった、だから…もうやめてよ。貴方がこれ以上苦しむの見たくないのよ』
「俺の何が分かるってんだ!!」
思わず投げたリリナの剣、リリカに当たるが通り過ぎて行った。
息の根をあげるルミナスフユーゲル、岩壁から降りてゆっくりと歩く。
流れる汗は尋常じゃない、悪夢から目覚めたような顔立ちである。
「ははっ…まだ腕が切れてるな。六本の腕よまだやるぞ…!」




