研究施設(プロジェクト・レギア)
セナはセキュリティーが施された鉄扉の前に立つ。
「中に入るには番号必要なんです。私しか知らないので…見ててください」
そういいセナは素早くボタンを押した。
その姿をリュウカはただ、じーっと見ていた。
「さてと、入りますよ」
鉄扉のノブを押し開けたセナ、リュウカは中に入り歩く。
内部は構造的に現代を思わせる通路を歩く。
クローンすら作られてるこの研究所出身ならセナがパスワードを知っていても当然か。
広場に出ると床には古びた配線や、朽ちたコンテナが多数至る所にあり、積み上げられてる。
臭い匂いなわけでもなく、錆びた鉄と薬品の匂いが多少するぐらいである。
上に繋がる近くにエレベーターは、ドアが開いた状態で空洞、下も上も暗くて見えない。
「上には行けないのか…?」
「この施設内で、最上階への行き方はないのです。階段は老朽化で崩落してますので、未開拓な場所っていえば分かります。エレベーター朽ちましたね」
「んで、ここに連れてきた理由ってなんだっけ?」
「…眠りについてる少女です」
「話は聞いていたけど、なんかのおとぎ話か?」
イメージからしてそれは童話の「眠れる森の美女」で、眠姫の少女といえば良いのだろう。
ロリ吸血鬼が言うには「呪い」による眠りらしいが、半信半疑なんだよなこれ…。
まず有り得ないだろ、この異世界で…普通は死ぬ世界だから余計に生きてるのが不思議だ。
セナがリュウカを見ながらこう発した。
「セキュリティー的には、色々とこの世界を研究していまして。その一つの鍵が、この施設で眠ってる少女なんですよ」
「どう関係がるんだ?」
「これを」
セナから手渡されたのは、一冊の黒歴史ノートである。
やはりかって顔をしながらリュウカは、手に取りノートを開く。
『これを書く頃には、俺はこの世界で生きていないだろう。滅びゆく五十年、俺はカオス討伐計画を立ち上げて、この研究所を作った。理由は幼なじみのミナを呪いから解く方法、それをありとあらゆる研究して、この世界の一部レベル解除まではたどりついた。だが、ミナだけは、この呪いはあまりにも強く目覚めるまでおよそ千年後っと推測された、さすがに俺は生きてない。なら、生きてない時代にミナを託すしかないっと結論が出た…これを読んでくれる人へ、カオス討伐は失敗したが、封じ込めるのは成功した。だが、封印も約千年後に緩んで解かれるだろう…。勝手だが、これを見てる人に俺は頼もう、カオスを倒してくれ。そして、ミナを助―――』
その先の字が掠れて読めない、古い写真が一枚、微笑ましく楽しい顔の少年少女映された写真はページ最後に貼ってあった。
「……ミナって言う幼なじみを、助けたい為に研究所を作ったのか?」
「はい、私の記憶に保存されてる映像ですと…滅びゆく世界は見てました。逃げ惑う人々、悲鳴、轟音…。このビルから見た景色は残酷で、地に帰るように人々は地面に無残務像に倒れてました。その頃、このノートの所有者ロンギヌス様は、封印の魔法を独自に編み出してカオスがいる戦地に1人で向かいました。私はここに待機するように命じられ、「来るべき時に外に出て助けを求めなさい」と言われました。ロンギヌス様とカオス様は互いに相打ち、意識が消える僅かで、封印したと言われてます」
「うん? その口調だと、実際には見てないのか? それに、この黒歴史ノートの所有者ロンギヌスと会ってんの?!」
「いえ、私が目覚めたのは…この研究所に来た吸血鬼…ミリュアーム様の力により目覚めました。
今のはわすがながら残った記憶です」
「ふむ、ロンギヌスとセナの関係は?」
「愛人らしいです」
「まぁそうなるか…」
異世界崩壊、それに耐えたこの研究所は耐久的に全て計算されていたのだろう。
リュウカが、異世界に来た時…このビルだけ被害がなかった感じで佇んでるかのように、その場所にただ聳えつ建造物。
不思議と違和感があった、その謎が解消された、ロンギヌスが残した財産と言うべきだろうこの…研究所。
「地下に向かう階段は、残ってますので…向かいましょう」
「了解」
廊下は崩れた壁などがあるが、その上を歩き廊下の奥まで歩くと一つの扉があった。
扉を開けた先には西日が強く光り、空を赤く染めてる。
黄昏時でというものだろう、夕陽が錆びている外回路を照らした。
ほんと、滅んだ異世界だからこその景色だな。
更地もあるが、ボロボロの建造物が聳え立つ街並みは一望出来る高さ。
沈みゆく夕陽をただただ眺めて、山並みに消えていく夕日を眺めた。
「世界の終わりに見た最後の夕陽ってのは、どう見えていたんだろうな」
「…分かりません、ですがーーー」
セナは髪の毛を靡かせながら、夕焼け空を見ながら言った。
「終わりの始まり…それがこの夕日なら、私達は再び命宿るこの世界でこの夕日を眺めよう」
「…そうだな。終わった話してもどうしょうもないもんな、なら倒さなきゃね…奴を」
「えぇ、だから頑張りましょう」
「だな」
セナとリュウカは階段を降った「世界レベル装置」とミナが保管されて水槽菅がある場所向かった。
F13階っと書かれた白い字、壁にそう記されて降り矢印の下を向いているのはF14階である。
「ここですね」
「13と14の間?」
「はい、こっから入らないとダメです」
その先を見たリュウカ、階段が朽ちてボロボロ。
足場がないところもあり、先に進めない。
「先に進めないのもありますが、14は入れないのですよ」
「そうなのか?」
「えぇ、施錠という訳でもなくて…封印ですね」
「封印?」
「はい、理由は不明ですが…私の知らない術式なんですよ」
「なるほど…」
セナは一枚の扉に立ちどまり扉を開いた。
沢山のクローンがいる水槽、不気味に青緑色の光を放っていた。
そんな場所を歩くリュウカとセナ、中に人影が複数程ある。
「なんだこれ…生きてんのか…?」
「生命が発する微弱な電波は、私に感じとれません。なので、取り出してもその身は滅びます」
「この実験はなんのために?」
「人類が滅ぶなら作れないかっと、ロンギヌス様は考えましたが…世界的に禁止されてるので。
違反に触れますので、そうなる前にこのクローン実験は停止しました。バレる前に完成した個体は私とほか三体が成功したのです」
「成功したとしても、セナが最後の目覚めた1人だとすれば…あとの二人は?」
「牢獄ですね、二名ほど生体反応を感じ出ましたので…。恐らく幽閉されたままかと」
「生きてんのか…」
「はい」
セナは水槽がある通路を淡々と歩き、先にある扉に手を伸ばして開けた。
「どうぞ、ここが制御システムです」
リュウカは制御システムに入ると、巨大なモニターがいくつもあり、通路の左右には段々に一つづつ下がって行く階段のような作りで、人が座れるような場所である。
「司令本部みたいだなここ…」
「その通りです、さて、世界レベル装置は…リュウカ様の目の前にある、あの地球の形をした機械に、手を触れてみてください」
リュウカは、階段を降りて言われた通りに、世界レベル装置に手を触れた。
地球の機械は、中に浮かび文字を何も映らないモニター画面に写す。
<世界レベルを解除しますか?>
浮かび上がった文字を見上げて、リュウカはこう発した。
「文字打ち物がないから、音声か…「はい」だ」
機械は、リュウカの声を聞き取り起動を始めた。
<……―――受理中―――>
ガタガタと、床が揺れ始める。
外の音が騒がしい、ピシピシと司令本部の場所に砂埃を落とす。
「な、なんだ!?」
「リュウカさん、体!!」
「え?!」
リュウカの体は淡い光を放っていた、その淡い光が強まり強い光を放った。
「眩しいっ!」
わずか数十秒後だが、強い光はゆっくりと消えた。
リュウカは自分の手を眺めた、ゆっくりと周りを見渡すと見てる世界が格段と高く一味違う。
前髪は変わらず長いが、ツインテールではなくてサイドチェンジの髪型になっていた。
着てる服も、ゴスロリではなくてセーラ服に衣装チェンジまでされていた。
「へ? な、なんじゃこりゃ―――!?」
急成長もしないで、普通の女子高校生の身長になっていた。




