狂鉄竜(リスクド・ドラゴン)
前回のあらすじ
ロリ吸血鬼に先に行けと罵倒されて、クローンとママチャリでトンネルを抜けた。
しかし、そこに待ち受けていたのは…機械仕掛けのドラゴンだった!
果たして、彼女らの運命やいかに!!
「いや待てよ!!」
「なによ?」
「確かにあらすじ的にはこうだけどさ、なんか違くない?! なんつーか、こう…ラスボスのドラゴンに立ち向かう感じじゃんこれ!」
「実際にそうよ」
「切実感半端ない顔すんなよ!! いいか、あらすじってのはこうなんだよーーー」
3倍速で修行して手に入れた仙人の力を使い果たした先にあった洞窟に、豪華な金の宝山を見つけたのだが…。
行く手を阻む闇の将軍ロリ吸血鬼の手下クローンが、機械仕掛けのドラゴンに乗っかり奇襲してきた。
財宝を担いで逃げ惑うのにリスクあるが、大したことは無い…俺にはチートがあるのだから。
「なにこれ? 別の作品じゃん」
「いいだろこれ」
「うん(回想を破く)」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!」
「真面目に始めよう」
「力作…が…」
黒歴史ノートを開いてみてみれば、そう書かれていた文字なる小説だった。
忠実に出来るわけないだろう感が、リュウカからにじみでていた。
そしてさらに続きが書いてある。
だって「世界を半分くれてやるから、その剣を渡せって言われて「はい」って選択したのに、どうして…不満そうにしてんだよ勇者あああああああよ! その為に俺が、今まで冒険してたんだよチクショー!! ちょっとハーレム期待してたのによ…ぐふふ…。
おっと、これ誰か見たらただの変態だ、いや、変態だけどね、これ見た人は、みんな変態だからね」っと書かれた文章、あぁ、魔王討伐よりも世界的ハーレムしたかったのか…って納得、納得。
リュウカは、静かに頷いた…。
そして、目をギラッと光らせてこう発した。
「書いてる内容は大いに賛成―――だ。勇者ああああああってまずテンションダダ下がり、勇者はハーレム希望なら、最初の街で一気に口説き落とせばいい話をッ!!そう、俺はその選択肢が正しいんだッ!!」
「え?」
「ただの欲望スロット回し放題! そんな本だからこそ、黒歴史ノートは爆書きしてしまう。それの何が悪いのかは知らんが。結論から言おう、こんな恥ずかしいものを書くなら…「穴があれば入りたい」だ!!」
「…えーと?」
戸惑うクローンをさておき、誰に対しての反論だが分からないが、リュウカはコントローラーを手に持つ。
そして、映し出されるゲーム画面眺める、セーブデータはああああの冒険の書。
リュウカは躊躇わずに、セーブデータを押すと…色んなカラーラインと、BGMがハチャメチャな音声を出す。
「セーブデータってなんだっけ!? ここどこ?! どこの冒険の書なんだ!!」
「……なんかすごいね。 レトゲーの壮大なバグですね」
「クローン様にもわかるか、てか、名前なんて言うんだ?」
「セラがオリジナル、私はセナです」
「ん? 前違う名前が出てたような? ま、いっか…双子みたいな名前だな。セナ…この状況みてどう思う?」
「ゲーム画面じゃないゲームかと」
「だよな、BGMがもうゆれゆれブレブレだからな」
とりあえず、Aボタン押せば…っと、リュウカは押すとドラゴンが反応した。
<システムがエラーしました。制限時間内にハーレムを実行してください>
そのドラゴンの発言に、リュウカは驚き言う。
「時限式爆弾で無理やり難題だなおい!?」
「ハーレムってなんですか?」
「男一人に対して、女の子が複数人いる状態を表すんだ…。俺も異世界ライフを考えたら、味わいたかったが、この体にこの世界だ異世界…優雅に過ごすしたりしたいけど、せいぜい水切りが限界だな」
「なるほど、では、私は貴方の彼女で」
「どう理解したんだ?!」
「貴方にこの体を捧げるみたいな?」
「なんでそーなるかな!? ラグナロクといい、セナと言い…うぁぁぁぁん―――!! 理不尽だよこの女子化はぉぁぁぁ――!!」
っと言いつつ、リュウカはBボタンを押した。
ドラゴンは口を開き、何かを唖然としていた。
「……?」
<キャンセル…? ハーレムをあなたはキャンセルバックするんですか!?>
「アクセルすればいいんじゃ?」
<アクセルしちゃダメ!エラーがエラーじゃないじゃん!!>
「てか、ドラゴン…普通に話せてない?」
<はっ!? 私は…なんで話せるんですか!?>
「知らないよ、スタートボタンとセレクトボタン同時に押せばよくない?」
<それは…! セーブデータが飛んで、プレイ中に誤って押してしまいやすい奴!! それ押しちゃダメ!! >
「うんそだね。(スタートボタンとセレクトボタンを同時に押すリュウカ)」
<ああぁぁぁぁぁぁん――――!!>
ドラゴンは喘ぎ声して、全てをリセットされた。
しばらくしてドラゴンは体を起こして、リュウカ達を見て言う。
「…私は長い間、ああああああに囚われていたのだ、ああああああ。ああああああからああああああにあああしてああああああでああああああでした」
リュウカとセナは、互いに顔を見て目をつぶり前を向いてこう思った。
「「私、し〜らない〜」」
リュウカとセナは左右からドラゴンを、通り抜けた。
逃げるなら今と俺的感が騒いでる。
リュウカとセナは走り出した、今の瞬間に逃げなければならないと言う危機感である。
「今のうちに逃げなきゃなんかやべぇよ!!」
「ですよね! 私達セーフモードにしただけですもんね! 再起動したらやばいです!!」
「そうそう! もう色んな意味でやば――」
ドラゴンが背後から、騒音を起てて走って来る、リュウカは舌を噛むように「いっ!?」っと発してしまう。
<しんにゅぅぅぅぅしゃぁぁぁ↑まてぇぃぃぃぃ―――!!>
ドッドッドッと重低音、橋は軋み音を鳴らして視界のブレブレな状態に。
足場が踏み外しそうになるが、走らなきゃならない。
「くっ!? あと少しだけど…」
「……」
セナの足がピタッと止まり、リュウカは振り向き立ち止まる。
「セナ?」
「飛び降りる選択を実行」
「はぁっ!? お前、ちょっ―――!!」
「行くわよ」
「待て待て早まるなぁぁぁぁぁぁーーーー!!」
リュウカの腕をつかみ、セナと一緒に橋から飛び降りる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!」
吹き付ける風、飛び降りる感覚とは…実に気分的に悪い、浮遊感と言うのを味わう。
「静かにね」
セナは冷静である、なんで絶叫しないかと思うぐらい不思議である。
人って…こんな果てしないんだな…。
人生に二度と味わいたくないこれ…。
セナは、着地地点である地面に何かをなげつけた、破裂すると1つの緑色のドーム状のものが出現する。
「あんま騒ぐと、舌噛みますよ?」
「だって、これ、おまっ、なんなんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――!!」
ドラゴンもまた、リュウカ達をおって飛び降りたのだが…魔導マシンなので、重力が半端地上に引き寄せられるので…速いし加速する。
「……あと少しです!」
「うはぁっ…ドラゴンさんのお口でけぇ」
「悟らないでください!」
「はうっ…」
セナとリュウカはドーム状の場所に着地すると、浮遊力が働きリュウカとセナにかかる重力を相殺した。
「着地成功です…」
「あぁ…生きてるぅ…」
その数秒程で、滑落してきたドラゴンはものすごい重低音を鳴らして、地表にめり込み、顔だけを地上に置くような形になった。
「……おぉ」
「では、行きましょうか…《《研究本社ビル》》に」
「へ? あのビルってそうなのか…?」
「えぇ、表は大都市の象徴、裏では極秘研究所…魔導マシンや魔法、クローンなどを手掛けていましたね」
「過去にそんなもんまで…」
「まぁ、私が長い間眠っていたのを起こしたのがマスターですからね」
「なるほど…」
リュウカと、セナは荒れ果てた道を歩きだした。




