滅び異世界の再探索 III
リリナが異世界転移されるまで、あと2週間。
壊れた旧大都市は…ごく一部ながら復旧作業は進んでいた。
亀裂が入ったアスファルトに、積んできた瓦礫を置いて、俺はスキルを発動させる。
スキルで溶けだしたコンクリートは、地面に流して補強して修復。
この繰り返しである、まぁ疲れはしないが体力消費疲れるがまぁいい…復旧作業なのだから。
ジャングリラとルミは、崩れてる民家を解体して、瓦礫を街の外に運び積上げる。
これである程度は、更地が確保できて、錆びたスコップを手に持ち土を掘り起こして、畑を作り出す。
こうなると、見通しが良くなれば都市全体の古民家を解体すれば、ラストバトルにふさわしい場所になるが、メインが畑である為…潰した分だけ畑増えるのでいいのかもしれない。
この戦いが終われば、作物だって育つし新緑も宿る…生命がある異世界になる。
その前提作業にしか過ぎないが、それでもいい。これが「世界レベル」に直結してるならば、尚更やるべきだろう。
こんな作業を、四人でこなして一週間が過ぎた。異世界転生…いや、異世界リスタートから三週間目を迎えた。
旧大都市は、崩れてない古民家とビル構造物だけが建ち並び、用水路は陥没して水道管から流れ出た水を引いたりした。
完成して数日経つが、やはり草は生えない。
冬に見る土手並の殺風景がある土肌である。
街を解体したりすると必ず掘り起こされる一リリナが来るまで、あと2週間後、壊れた大都市の修復は…ごく一部ながら進んでいた。
亀裂が入ったアスファルトに、積んできた瓦礫を置いて、俺はスキルを発動させる。
溶けだしたコンクリートは、アスファルトに流れ込んでいく。
ジャングリラとルミは、崩れてる民家を解体して、瓦礫を街の外に運び積上げる。
これである程度は、更地が確保できて、錆びたスコップを手に持ち土を掘り起こして、畑を作り出す。
こうしてさらに一週間が過ぎて、異世界転生から三週間目を迎えた。
大都市は、崩れてない古民家とビル構造物だけが建ち並び、用水路は元々道路だった場所に流れたり、その水を引いたりした。
旧都市の古民家など解体や土を掘り起こすと何故かある一つの鉄缶ケース。
「タイムカプセル的な奴だなこれ」
今日はあの吹上がある水道管近くで発掘的な復旧作業である。
「きゃっ!?」
「ほらほら、ルミ冷たいでしょ?」
「むむっ!? 確かにそうだけどね…不意打ちは良くない!!」
「冷たっ!?」
「ふふん」
「ぬぐっ…お返しだ!!」
ルミとラグナロクはあの浅い水道管からの吹き出た水ではしゃいで遊んでいる。
それもそうである、まだ夏前の気候…暑さで遊びたくなるのも無理がない。
たまにはいいか、無邪気さってのがほんといいよな…なんか楽しそうだしな。
さて、鉄缶を道路に三つほど手に持ち起き、ジャングリラの足元に置きリュウカは発する。
「んでさ、誰がどうやってこれを開けるればいいんだよ」
「さぁ? 僕は人界のものはよく知らない」
「ふーん、中身気にならない?」
「多少あるが、アレがあれだよ」
「あれがアレってなんだよ、語彙力の詰め合わせなんて聞いてない」
「なんでそうなったんだよ?」
「だってさこれがアレなら、これだろ?」
「いや知らないよ。これがアレならアレだろ」
「いやいや、これこそがアレだ」
「いやわかんないし…この会話のこれがアレ」
「「………」」
ジャングリラとこんなやり取りで一時間、リュウカが早く開ければいいのに、開けたくないのがよく分かる。から来た変な言い争いになっていた。
「マジぴえんだな」
「ぴえん?」
「悲しい的な?」
「そもそも、それ意味わかんないよ。感情を表してるより…顔文字スタンプだろ」
「なんで分かるんだよ、ぴえんさん」
「誰がぴえんさんだ! ぴえんより火焔の方がかっこいいだろ」
「かっこいいとか、どうでもよくない?」
「あぁ、いえば、こう返す…現代人めが。僕をなんだと思ってる」
「自転車マニア」
「そこしか覚えないとか、このクソが!」
「いや、あんなチャリで冒険する普通」
「錆びてかっこいいだろ」
「あぁ、お前の脳細胞も錆びてやがる」
「どうゆう理屈だ」
「滅んだ世界を自転車で、かっ飛ばす人なんてそうそういないからな」
確かにジャングリラを発見時は、自転車で漕いでいたわけだ、殺風景に、自転車乗るとか悲しみしか生まれない。
まぁそれは置いといてだ、この…鉄箱には何があるのか…少しばかり気になる。
まずリュウカは、1つ目の鉄缶を開けたらノートがあった、約五冊ぐらいある。
手に取れば、何となく適当なタイトルのノートこれを「黒歴史ノート」って呼んでいるリュウカである。
「また黒歴史ノートかよ…」
「なんだそれは?」
「バレたらいけないことが書いてある」
「なんだと!?」
「ジャングリラ…なんが埋めたのか?」
「なんもないから…うん! なんもない!」
「怪しさ100%」
「うるさい! ほら、早く開きたまえ!」
「はいはいっと…」
俺は一番上のノートを手に取り、ゆっくりと開いてみると、何かしらの分が書いてある。
『これを読んだという事は、私は既に息絶えている。この研究成果が身に結ぶかわからないが、記載しておく。
星界三百二十年、私の研究施設は封鎖された、理由は未知なる存在がこの地をはってもはや五十年あまり…神と神の抗いは決して勝者を決まらなかった。故に、魔導機械なんてものを…そいつらに乗っ取られたらおしまいだ。さて、私はパンツを最強装備品としてゴミ箱を最強に強化しよう』
やはり最後は意味不である、ゴミ箱を最強、バンツを最強って意味がわかんない。
履くものと、ゴミを受け取る以外使い道がない。
俺は呆れ返ったが、そのノートには続きがあり、パンツの強化やゴミ箱を最強にする方法の論文である。
最強のパンツ
脱ぎたてパンツ+女性の下着=???
最強のゴミ箱
生臭いゴミ箱+生ゴミ+強化魔法=???
そんな風には書かれていた錬金術ぽいレシピ。
思わずリュウカは、内心的に突っ込む。
いや、身を結ばねぇよこれ!!
錬金術ぽいレシピって、なんかのパクリじゃないのこれ?!
どっかで見たよこれ!!
リュウカはそうしてると、ジャングリラは何故か興味ある顔、まじまじとしてノートを眺めてこう発した。
「パンツ防御力…ふっふっ…」
「お巡りさんこっちです」
「はっ!? い、いや別になんも考えてないから」
「ジャングリラは変質者っと、ママチャリを愛用者らしい」
「ママチャリはな、ママチャリは便利なんだよ」
「荷物台があるからだろ?」
「淡い青春運ぶのもあるだろ」
「先生〜規則違反者いました」
「規則違反なんて、滅んでる世界だからありません〜残念でした」
「この話はさ、剣聖のイメージ崩れるよ雪崩崩れだな」
「ぬぐっ…次のやつを見ろよ」
二冊目のノートを鉄缶から取り出す、「東方剣技書」と書かれている、これはまともなやつとよく分かる、文体がきっちりである。
技の放ち方が、こと細かく書かれており、もしかしたらこれ使えるかもしれないっと思える。
「東方剣技か、剣聖の僕からしたら…少し物足りないけど、刃の鋭さを生かしたものだから、切れないものがないとおもう」
「へぇ〜でもさこの剣で、この剣技扱えんの?」
「扱えるはずさ、切れ味は下回るが、まぁ物は試しで扱える様になるんだね」
「なるほどね」
三冊目を手に取る「魔術聖書」っと書かれた物だ、開いてみると、「魔術式」という魔法に匹敵する魔術が書かれている。
魔術錬金は、馴染みがあるんだけど…魔術式か、意外と使えそうだが、俺にはよく分からないなこれ。
この世界の文字が沢山書かれている、リュウカからしたら最早落書きレベルの字である。
ジャングリラはリュウカが、手に持つノートを取り返して眺めながら発する。
「魔術式か、五十年前に存在していたな。確か、魔法の一つ前の姿で威力がバラバラらしいが…」
「威力バラバラって…えぐいなそれ」
「今の異世界だと、魔術式は主流だから、これは旧型。扱える人がいるとすれば…不老不死の吸血鬼の子か」
吸血鬼、よく知っている人もいると思う、人間の血を吸うって、寿命を延命する。
血の力、ブラット能力は異世界でも有数だが、長く生きてるので当然魔法や魔術などはお手の物だろう。
しかし、吸血鬼とか…血だけに、限るのかと半分思う。
まぁ、生体のどこが舐めれば生き延びる的な?
変態思考力が働く前にリュウカは、4冊目を手に取る。
研究成果パート2。
見なくても良い奴だろう、ここはスルーで次の本を手に取る。
最後の5冊目は…私からの愛というタイトル。
見なくてもわかるが、5冊目は…ヤンデレ書いただろうって思えた。
「…読む?」
「…僕にはユートピアがいる」
「私には、リリナがいる」
「禁断の恋か…」
「違うから! 元々そうだからな!」
「わかってますよ〜応援してます〜」
「ぜてぇわかってねぇだろ…」
鉄缶ケースを三つほど発掘したわけだが、その1つ開けただけでなかなかである。
残りのふたつは、また見る機会あれば開けようと思ったリュウカだった。




