世界の崩壊を阻止したい少年と長い年月の眠り呪からの目覚める少女
あぁ――――。
また一人、戦地から死ぬのを、見なければいけないのか―――。
どうして空はこうも赤いのか、まるで世界の怒りを表すように、燃えさかるようなその赤みに言葉をなくしていた。
「行きますよ―――?」
「来るぞ! 魔導兵器で止めるんだ!!」
あぁ、まただ…人類生存と世界を壊すカオスとの戦い―――。
「防げるわけない、私から出てるのは…そう、闇の混沌。触れたものに対して、意図もない狂いを発症する。そう「ダークマター」とはまさにこの事―――」
「機械が…!? うぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は何度、《《この世界の終わり》》を見なければならないのか―――。
ビルの高い所から、俺は混沌カオスを見ていた、人型で紳士な口調が特徴だ。
この世界の建造物は、ビルなどがある言わば大都市だが、今や見る影もない。
近代化が進んで、技術も発展して、大都市と呼ばれるまで、都市発展をしていた。
大破した車は燃えて、近くの民家は火炎を吹き荒れ、逃げる人々は悲鳴と共に、カオスが放つダークマターに丸呑みされ絶命。
俺は時を遡り未来を変えるために、この世界が滅ぶ瞬間に時空を飛んできた。
俺が住む世界は、時空飛びと呼ばれる魔法があって、時空の裂け目から飛び込んで好きな未来に行けるという…言わば遊びである。
この未来は《《俺達が住む世界》》でも、知られていた、「未来予知」と呼ばれる時読みの子が一人いて知らせていたわけだ。
当然大パニックになり、世界が滅ぶまで《《五十年》》あるのに、自分たちが先に生きようと、自分勝手なことが起きて…まぁ、そうゆうやつらは先に死ぬんだ。
もちろん、五十年間の猶予はあったのに、「魔導計画」という、機械仕掛けで対抗して人類滅亡を回避しようとしていた。
だが、これを見る限りこの作戦は《《失敗》》で、未知の存在カオスと謎の物質ダークマターで対抗なんて出来るわけない。
五十年前の名残はない…、魔法扱う人が誰一人いない、退化したのか? 対策として魔導マシンが大量に配置されてるが、なんの役にたつのか分からないな。
ラグナロクの終焉とは言うものの、実際ラグナログは俺達の時代で目覚めた、が。
結婚したから、結局は終焉なんてなかった。
五十年後の世界は…カオスか。
「私に敵うものはいないのですよ!」
その発言を撤回させるなら、俺が持ってる…この双剣型の槍で、貫きたいが、未来を改変は出来ない…。そうゆうルールだからだ。
この双剣型の槍は、トランスフォーム出来て鞘に矛がある、剣を鞘に戻して、傘を開くようにトリガーを外すと、普通の槍よりは少し短い槍になる。
この武器を扱う人を「武器変形」って俺が住む時代の人はそう呼ぶ。
扱える人は、世界で数人程度って言われている、扱うのが難しく、双剣と槍を交互に扱うので難易度は恐らく高いだろう。
俺達の時代には、馴染みがある武器っと、話が逸れたな…。ただリスクがある、それは…時読みの子は未来が変われば、死ぬ運命だ。
先の未来を見ても、死ぬ訳じゃないが、《《変わって》》しまえば話は別だった。
だから、その為に未来へ飛ぶ場合は変えちゃいけないルールと定められてる。
「これで四度目だ、それで俺は阻止できなかった。何が足りないって言うんだ…?」
避けられない定めというのか…?っと思わせるぐらい、大都市は赤く燃えていた。
時を戻そう、五十年前に―――。
五十年前、この時代…俺たちが住む世界は大都市は発展最中で魔導マシン等が実用的だった。
なので町並みは、半分都市化で半分はファンタジーを思い浮かぶ古民家の様なのが沢山ある。
勿論、ギルドがあればラグナログ連合や聖騎士団や暗黒騎士など、組織的なのはまだ存在してる反面、勢力は「反乱軍」より劣っていた。
反乱軍は、なんでも異人…異世界人の力で制圧したとか言う。
異人なら異人の力を使い、反乱軍を結成して勝利を収めた、が―――。
「反乱軍の通りだ、邪魔すんなよ」
「きゃっ!?」
「ガハハハ、場をわきまえるんだな」
こうゆうのが、頻繁に目に止まる、異人だから偉いって考えだろうか? そのうち神に粛清されるだろうが…。
まぁ、よくある出来事の一つ、組織的なのは一切関与しない、無法地帯だ。
見ても見過ごすだけ、何が組織かわかんないが、形としてあるだけだ。
五十年後を見ると、あの大都市の真ん中付近にある建設、先の未来では巨大なビルは完成している。
なんの目的に作られた、それは魔導マシンを扱う技術が結集して作るのが目的とされてる。あとは、組織絡みだから分からない。
因みにここの街は、大都市から少し離れた小さな街である、捨子や親をなさた子が集う、言わば、チルドレンタウンって所だ。
親がいないから、年上の子が下の子の面倒を見る、そして、《《ここに住む彼らは家族同然》》なのだ。
五十年前と五十年後の地図を広げれば、大きな島で、自然豊だったのが、大規模な都市発展で五十年後には、今の面影がない。
さすが後々、大都市と言われるだけあるが、千年前は、五つの島と結ぶ大橋があったと言われている。
それで、時読みの子は近い将来世界は滅ぶって、まさかと思って言って見ればマジだったのさ。
「また、時空飛んでたのかしら?」
「げっ、ミナ…」
「あれほど、飛び込むなって言ったでしょ?」
「世界が滅ぶとか言うからさ…」
「その言い訳、もう百回目よ」
茶髪の目がクリっとした民族衣装の少女、ミナ。俺の幼なじみで、この路地裏で遊んでいた、街の裏側って言えばわかりやすい、人気はあまり感じられない、この街に住んでれば嫌でも覚える。
「たまには私の相手もしなさいよ、ローくん」
ローくんって呼ばれてるけど、その由来はロンギヌスって名前から来ている。
「ミナの相手って言われてもなぁ」
「デートとか?」
「いつもそればっかじゃん」
「うぐっ…もう、女心分からないのね…」
「まぁ、分からなくてもミナがいればいい」
「も、もう…そうやってからかうのやめてよ〜」
「痛い痛いっ! 背中を叩くなよ」
俺達は両親はいない、なぜなら「王国反乱」っと言う戦が数十年前にあって、その時に両親は戦死した。
今や、巨大な勢力はないものの、あの南空に貫くような一つの大灯台に反乱軍が住んでいる、今や国家すらないこの街に、税金などとかいい巻き上げている。
「それで、未来はどうなってるの?」
「滅びが回避できないかな」
「ん〜、なんなんだろうね原因」
「ラグナロクは、結婚してこの世界を滅ぼすのは《《私じゃない》》って言ってたしね」
「うやむやだよね、この時代にヒントがあるとしたら…なんだろう」
「それが分かれば苦労しない、分かれば気楽なんだけどなぁ」
そんな時、街がザワザワとやたら人が集まる
人の壁で先が見えない二人は、少し離れた場所から階段を上がる。
反乱軍と、その反対側に…この世界の着てる服じゃない異人がいる。
なにやら揉めてると、反乱軍が武器を抜き取り限かかろうとするが、手首を握られて、地面に叩きつけられた。
一連動作に、違和感を感じさせない異人、何事も無かった様にその場を去り、人混みに紛れて消えた。
「ねぇ…」
「あぁ、異人だ…」
「リリナ様じゃないわよね…?」
「違うな、あんな乱暴じゃない」
英雄リリナ、今から二十年前に信者王国的なのを作り上げて、すじこ教なんてものまで作っていた。
支持者と信者は圧倒的に多くて、その時代は町や村は活気だったという。
もちろん、魔王を倒して魔王の子を引き取り、王国に働かせては自由にしてやってた、そのおかげで魔族も人も境界なんてなかった。
演説があれば、喜びの声が飛んでいた、が、そんなある日、リリナ様はその姿を消したしたらしい。
次期王国を務めた人は…ルミナスフユーゲル
卑劣で、卑猥な発言や奴隷などを、自分の欲望のままに国家を動かしていた。
反感でれば、処刑…そんな話があったもんじゃないと言う事で反乱軍が出来たのが――。
「王国反乱」である―――。
王国は滅んで、人は誰もいない…。
だからこそ、探索しない訳には行かなかった、なにかヒントかあるかもしれないって俺は個人的には思っていた。
「ミナ、デートの意味でちょっと付き合ってくれない?」
「ふぇ!? こ、告白…!」
「違う…ちょっと行きたい場所あるんだよ」
ぽっかりと空いた門と、焼け焦げた残骸が辺りに落ちてる、背の桁よりも長い草が至る所に生えている。
そう、ここが旧王国跡地である。
チルドレンタウンからそんな遠くない、裏道があるので、ルート的に数十分が数分程度に着く。
「確かに、反乱軍はここを片付けなかったよね。なんでだろう」
「さぁな、興味が無いね」
「あ、ちょっと…もー、置いてかないでよ!」
茂みをかき分けて、旧王国の内部に潜入する
朽ちた扉を蹴飛ばして、丸い円状の床と見上げると螺旋のような階段があった。
「正面門だけど、変だなここ…」
「…」
「ミナ?」
すると、ミナはスタスタと上の螺旋階段を登り始めた。
俺も登ろうとしたら、バチッ!と音が出て電流が体に流れた気がした。
「いって…! 待てよミナ!」
聞く耳持たないミナ、俺は背中にある剣を引き抜き投げ飛ばした、すると魔法陣の結界が浮かび上がり投げた剣が弾かれて、スピンしながら突き刺さる。
「この特徴的物理弾きは…障壁魔法か…! なんでミナだけ通れるんだ?」
障壁魔法、過去によく進行妨害で使われていた《《魔法》》、通れるのはその術者。
だが、ミナはこんな魔法は知らない、なぜなら小さい頃から《《魔法》》には、触れてないからだ。
魔法扱うには、術式と呼ばれる基礎呪文を覚える必要があった、魔法学園はその為に存在していたが、今や…その学園はない。
時代遅れと、異人の力に頼る様になったこの世界の人々により、「魔法」は無かった事にされたのだった。
だから、ミナは魔法の《《術者》》ではない、となれば《《ミナの知り合い》》がこんな事したって…事か?
術者の知り合いであれば通れるのだ、つまりこれは何かしらの理由で、障壁魔法を施されていたとなる。
突き刺さる剣を手に持ち、背中にある鞘と一体化剣に収める。
今考えてもダメだ、ミナを追いかけなきゃ…
物理がダメなら、物理で脳筋プランでゴリ押し…!
俺は意をけして、走って障壁魔法にぶつか
る。
「ぬぐぁぁぁぁぁぁぁぁ――――!!」
バリバリと音を鳴らす、体の隅々まで電気が走るが…耐えしのいで打ち破る。
ぐっ…さすがに少し無理があったか…。だけど―――先に行けるな。
俺は螺旋階段を上った、先いくミナを追いつく為に…。
次第に外の天候は、荒れ始める…嵐が来たように雨風が吹き付ける、壁に手をつけながらゆっくりと足を進ませた。
一歩、また一歩…強い風を体で受けながらも、たどり着いた頂き…屋上である。
ゴロゴロと雷がなり、雨足はさらに強く降りつける―――。
「ミナ…?」
ミナは背中をこちらに向けたままである、綺麗な銀髪が雨で濡れて、少しばかりボリュームが落ちる。
「ねぇ、なんでこの世界が《《五十年後》》に滅ぶか知らないんだよね?」
「…それを調べるためにここに来たんだよ」
「カオスの目覚め、それをしたのは…私」
「は? お前、こんな時に笑えない冗談を…」
ミナがようやくこちらを向くと、後ろにある一つの黒い墓石、かなり古い物だろう、コケが生えている。
ミナの表情は、悲しくて今にも泣き崩れそうな顔だった。
「私の両親の名前が…刻まれてるの。この墓石は「魔族」を呼び覚ますもので、死者の肉体が《《この王国の真下》》埋められてる。そして、起動条件は…「人間の鮮血」。つまり「王国反乱」はこれを起動するために起こしたのよ」
「ミナの両親…? それと、どうゆう関係があるんだよ…?」
「私のフルネーム覚えてる?」
「確か…ルイス・ミナだっけ」
「そうだけど、違う…私の名は《《エルゲード・ミナ》》よ。これで分かるわよね?」
エルゲード家、貴族連合の男爵位エルゲード・ミルナス三世と呼ばれてる、この世界では知らない人はいない有名な人だ。
この時代では、貴族連合は…解体状態で貴族なんて既にいないと言われていた。
ミナがそのエルゲード家だとすれば、生き残りの貴族の令嬢となるが、もうチルドレンタウンにいる地点で…貴族ではない。
エルゲード家は、悪魔崇めている信者とも言われていて、呪系の魔法が効くって噂されていたが…ここまで計画的に練られて、実行しようとしたやつは、どこの誰だ…?
「ミナ」
「…ローくん」
「貴族でも、今は《《違う》》だろ? 俺達は家族だろ」
「…ローくんの言う通りだね。でも、《《この巨大な力は防げないかも》》ね」
「なに?」
「これを見る限り、《《何十年》》も下準備したんだと思う。その代償に、私に呪いをかけたみたいに…ね」
「呪い…? まさか――?」
「察してると思うけど、エルゲード家の血筋を引いて、《《最後の一人は眠りにつく》》っていう呪いよ」
そんな事実は知らなかった、エルゲード家はあくまでも呪い系の術者が代々って話は聞いていた。
だが、それが異なるとなると…ミナは…何かに引かれる様に最上階、来て悟るように俺に語ってるところを見ると。嘘のような気がしない…。
「時間が無い…ローくん私を…抱きしめて」
「…分かった」
ミナを力強く抱きしめると、ミナは照れ笑いして抱き返す、こうしてるだけで可愛さがわかる。
しばらくして、ミナはゆっくりと離れて、軽く笑みを浮かべた瞬間だった古い墓石から、黒い霧が発生する―――。
「ミナ!?」
「ローくん…また会おう―――」
俺は慌てて、ミナの腕を掴んで黒い霧から引き離した、が。
ミナは…力なく床に倒れた…。
息の確認すると、ちゃんとしてるが…目を覚まさない。
「嘘だろ…ミナ! くそっ…!」
ミナは、分かっていたのかもしれない、ここに来れば…俺と別れることを。
あの時、少しばかり戸惑っていたような顔、俺は…今の行動をしてなければ、こんな風にはならなかったに違いない。
黒い霧は、一つに固まり…やがてロン毛の髪を伸ばしたカオスが姿を現す。
「久しいな…人間共。我が呪いを解くために利用された…褒めてやろう」
俺は自分の無力さ故に、カオスに剣を振り抜いてしまう。怒りが、別な方に牙を向いてしまったかのように。
「貴様ァァァァァァァ―――ッ!!」
「ふん!」
「ぐあっ―――!!」
壁まで吹き飛ばされ、ズルズルと落ちる。
カオスはただ平然と俺を見る。
挑発的な眼差し、明らかに舐めている顔。
俺は鞘に剣を戻して、トリガーを引き、槍に変えた。
「力が足りぬな…。その女子は私からのプライス。眠りにつく少女、殺さなかった事に、感謝して欲しいなぁ? 少年よ」
「ぐっ…だとしても…! 今あんたを止めなきゃ…誰がこの世界を救うんだ――!!」
俺は思いを込めて、力いっぱい槍を投げた、カオスは避けもせずに突き刺さる。
「な、なんで…避けないんだよ…?」
「これは復活させてくれた「対価」だ」
「対価…だと?」
「ある一族は、私を《《神》》だと思い崇め、復活させる儀式をしていた。もちろん、私の思念体でね」
「ふ、ふざけるな!! こうなる事を《《想定》》でお前が動いてたとでもいうのか!」
「あぁ、だからこそ彼女をここに招き入れて、この墓石を見ることにより、儀式が完了する様になってる。もちろん、これは《《避けられない定め》》だ」
俺は奥歯を擦らせた、そして静かな怒りが込み上げてくる。
五十年後は滅ぶのが《《前提》》で、その前に復活する事で…《《力を貯える》》。
つまりこれは――《《カオスの計算》》でもあれば《《計画》》っと言う事になる。
「例えそうなっていたとしても、俺は…ミナを救う。 世界がどうなろうが、止められやしないだろうけど―――お前を倒せば即終わりだ!!」
鋭い睨みを、カオスに向けた俺に対して
黒い血を流しながらも、平然と笑みを浮かべるカオスは発する。
「勇者みたいな戯言を、だがまぁ…この一撃は受け止めてやる。ありがたく思え、直々に私から人間共を滅びを加えてやろう―――」
俺の槍を引き抜いて、床に落とすカオスはゴミを見るような目で俺を見つめた。
「ま、まてぇ…あぐっ!?」
脇腹の激痛に、耐えながら消えゆくカオスの姿をただ眺めることしか出来なかった。
俺は何度もやり直しても、時戻ってめ、全て同じ結果だった。
そう、この失敗は…受け入れるしかない。ミナを呪いにかけられて、この世界もまた《《人類滅亡》》から回避できない呪いにかけられた。
《《これが世界レベルと呪いと人類が滅んだ異世界の―――起点である》》
次に託そう…俺は…いや、《《俺には》》この世界も彼女も救えそうにもない、この結果が変えられることを願う―――。
…
……
………
それから私は長い年月が過ぎたて眠っていた、彼が死んでからの世界は想像できなかった、だけど、呪を消されてから目を覚ましてみる世界は…幼いロリと金髪少女だった。
このお話は、近代化する前と中世の異世界の話になります。
リュウカ達からすると約数百年前の話で、彼らからすると約五十年前で滅ぶ異世界前が舞台の話でして、呪いの家系が関係する感じの話です。
少年は、五十年先の未来に転移できる次元の狭間と呼ばれる異空間を行き来する事で、先の未来と自分が生きる時代を歩ける感じです。
異空間は時空の歪みで出来たもので、この時には既に歪んでいた証拠となります。
この話に出てくる主人公は、ロンギヌス。
遠い未来を変えるために、色々と試すけど結果としては防げない。
それと引き換えに彼女の死を止めることも出来ないまま五十年の時が過ぎて、滅ぶ異世界と共に死にました。
遠い未来の人に、幼なじみが目覚めるきっかけを作り託しました、それがリュウカ達になります
呪いや旧都市の話は後々明かされますので、長く見てくれれば幸いです
何かに惹き付けられるように、彼女の記憶が蘇り…呪いの眠りについてしまってカオスが目覚めた。
動き出す歯車と言っていい話でしょう。




