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自堕落女神の選別で異世界転生した俺はロリにTS転生して滅んだ異世界をスローな探索ライフを始めました  作者: 速水すい
一章第四節駄女神復讐篇

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仲間に託されて

ラグナロクとリュウカは、少女の目覚めを待つその頃―――。



先を進むリリナ、レイナ、ユートピア、ヒナの四人は、大天使から送り込まれた兵士に、追いかけられていた。



「まて! 侵入者!!」

「うるさいわね、そんなんだからモテないのよ!」

「んだとこのクソアマ!!」



通路をぬけて、女神の大広間通路に辿り着いて…兵士に囲まれたので、強行突破したリリナ達は、グルグル回る階段をひたすら登っていた。



「それにしても、リリナちゃん」

「うん?」

「その剣…どっから取り出したの?」

そんなレイナの訊ねにリリナはこう答える

「元女神だから、異空間保管場所ってのがあるのよ。手を開けば一瞬光って出てくる」

「すごい…」



大広間通路の中心部にある階段は、大天使の住む異界エリアへと通じている。

リリナはそれは把握していたが…、この大天使の兵士の数にド肝を抜かされる。



「首を討ち取れ!!」


ヒナが焦りながらもリリナに言った。

「強行突破はダメって、あれほどお姉ちゃん言ったよね!?」

その言葉に、反論する様に口開く。

「私は、貴方のお姉ちゃんじゃないわ! てか、ヒナちゃんってそうゆう人!?」

「私は全人類の保護者でお姉ちゃん!!」

「スケールデカすぎて、何が何だか分からないわよ!!」

「要するに、妹立ちを助けるのは―――

私よ――――!!」



ヒナは、目の前からくる兵士に向かって拳を振り抜き、どんどん階段から転げさせる。



「くふぉっ」

「お姉ちゃんの一撃は痛いのよ!」

「がはっ!!」

「さ、次来なさい!」

「ひ、怯むな! 押せ押せ!!」



兵士の攻撃を、回避しながら、拳をふりぬくヒナは確かに頼りがいがある。



「すごい、無茶苦茶だけど目の前の敵が階段を転がってるわ…。後ろの兵士達はボーリングのピンみたいなんだけど」

「うん、なんか凄いよね」



ヒナは前から来る敵を叩いて、後ろから来る敵は、レイナの「コケ」で何とか…。


「ねっこが…転がってくる!」

「喰らえ回転攻撃(サイクロンアタック)

「技名が地味だけど…やべぇ!? あっは!!」



ドジっ子レイナは、階段から滑り転けて、何回も後ろから追ってくる兵士に激突。


「なんだよ!? 俺達は…ボーリングのピンかよ!」

「まぁ不利だからね、階段から転がるものに対して」

「なんで納得してんだよ!!」

「いやだって、俺はなんでピンに憧れたかよくわかったし」

「とんでもねぇこと暴露しやがった!!」

「では…ボールよ私っーーー」

「ボールじゃない、私だ」



レイナのバック体当たりに兵士は階段を転がる、何故か幸せな笑みをして。


「オィィィィィーーー!! 自らやれに行くっ―――あぁぁぁぁぁぁーーー!!」



こんな叫びでのおかげで、後ろから追ってくる兵士の数はかなり減った。


「な、なんか戦わずにすみそうね…」


ゆっくり歩き、ちょうど階段に中間地点、そんな時―――



「逆賊リリナ、覚悟!!」


地がない場所からの、奇襲…つまり階段の外側からである。

振り落とされる剣、体が石見たく固くなるリリナは、目を点とさせていた。

想像もつかない場所からの奇襲で、驚かない話はない。



う、動かない体が!!? やば…!


伸びてくるかげに、ユートピアがリリナを体当たりして、押し飛ばした。

ユートピアは右手に小さな鉄の棒を持ち、素早く振り抜くと、直槍(すやり)と言う刃に枝がない武器が姿を現す。

別名はスピアとも言われており、相手を突き刺すのが目的で作られた槍だ。



「―――いくよ!!」


振り落とされた剣を、ユートピアは槍で受け止める。


「理想郷…。いや、ユートピア、なぜ貴方が?」

「それはこちらのセリフよ、四大天使ミカエル」



孔雀のような翼で、白銀の甲冑を身に纏う姿、右手に持つ剣は神々しく光っている。

ユートピアは槍で押し返して、リリナ達にこう告げる。



「ここは私が引き受けるわ、リリナ達、先に行って!」

「で、でも」



その声は、どことなく緊張感を過ぎらせる

だが、リリナは躊躇う、その判断が正しいのかと悩んでしまう。

だが、ユートピアはミカエルを眺めたまま、背中越しで言う。



「ミカエルは、警備と兵士のまとめ役。ここで足止めすれば、雑魚は行かないはず。それに、左手に持つ(はかり)は、少なくても神に等しくない人では戦えない。大丈夫、遅れて必ず行くから」



その言葉を聞いて、リリナはゆっくりと頷いてこう言った。


「生きてまた会うわよ」

「うん」


リリナ達は、階段を勢いよく駆け上がる。

だが、ミカエルは進行を邪魔しようと何かを唱えた瞬間、ユートピアから放たれた短剣が、回転しながらミカエルに向かって飛んだ。


「くっ!」っと言って、ミカエルは右手の剣て弾いた。

左手から魔法を放つが、ユートピアは魔法が発動する際に出る「魔法陣」を槍で砕く。



「行かせはさせない、私が相手よ大天使さん―――!」

「ふん、その挑発に乗ってやる。見事に耐えしのいでみよ――――」



挑発的発言で、ミカエルの注意を引くユートピア。

リリナ達は、階段を駆け上がる―――。



「いいの?」

「なにを?」

「ユートピアに任せても」

「うん、じゃないと前に進めない」



レイナはそう言って、リリナはそう答えた。


迷いなんて、今には不要だった、その場を任せて頼る…それが最前。そう思うしか今はなかった。

















女神世界の階段を私はひたすら登る。

仲間が次々に、戦いを初めて、私の背中を押すように、現れた敵と戦う。

そんな状態、いやだからこそ、私は歩みを止められないのだ。


階段はやがて、終わりを意味する様に、先に行く階段は消えた。

辿り着いた大きな、一枚の鉄扉、その先には「転移装置」と呼ばれる魔道器具の一種。

特定の場所に転移ができる優れもの。

すると、レイナとヒナは階段の方を向く。


「「(ここ)は私達が引き受ける」」



そう発した声に私は後ろを振り返る。


「レイナ、ヒナ…」

「私達は、追っ手をここで食い止める」

「リリナちゃんは、果たすべき場所へ…行って」

「で、でも…!」

「もう決めてるの、ここで死ぬか、生きるかなんてわかんないけど」

「誰かを守れるならそれでいい、だから、リリナちゃんは、前を向いて走って」


そう発した彼女ら、私は静かに前を向く。

二人は階段の方を向いたまま、私を見ようともしない。

それだけ、決意が硬いって事だろう、なら、私もそれに答えなくてはならない。



「……頼んだわ」



苦し紛れの決断だが、私にはそれしかできない。

寂しければ、虚しい、だけど、立ち止まる訳にも行かない。

私は鉄扉を手で力いっぱい押した、一人が通れる隙間となり、そこから中へと入った。



白い通路一色、天と地が分からなくなる

これは錯覚には違いないが、私でさえ見極めるのが難しい。

だからこそ、この背中に隠した木刀がある、どう使うかというと、壁を殴って壊すしかない。

私が手に持つ剣は、壊せないだろう。



「はぁぁぁぁぁ――――!!」


木刀を振り抜きながら、私は走る。

壁を破壊して、ガラスが砕けた音が鳴り響く。

周りの背景が暗くなり、通れる進行通路を見極めた、「よしっ、行くわよ」っと思いながら通路を駆ける私―――。



……変ねここ、さっきから進んでる気配がしないような? 気のせいかな


カツーン、カツーンっと走ると鳴る音、反響音

感覚がおかしくなりそう、とか思うけど

一箇所だけ強い光を放つ場所を見つけて、その場所へに目掛けて走り辿り着く。



ここは…?


周りを見渡すと、どっかの廃炉された様な空間…鉄くずが床に落ちてたりする。

上を見上げれば、外の光だろうか?ってぐらい眩しい。


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