ルミとリリナの関係性
それからというもの、追尾体験を体感する映像を見続けて月日的に一年が経っていた。
予定通りに、リリナは異世界では名を知らない人なんていない英雄を手にしていた。
当然職業的にはリリナは「勇者」である。
ルミは「旅人」となり、職業的には最弱の位置だが、「勇者リリナ」の付き人なので、誰も逆らう事や「最弱職業」を変えて「最強職業」に変わっていた。
ここまでは、テンプレ的計算内でリリナの思惑通りに…郵便ポストに一枚の白い封筒に、異世界女神への招待券が入っていた。
それを手に取り、リリナはルミが座るソファーの目の前にある、木製テーブルの上に置いて口開く。
『さて、ルミちゃんこの意味は?』
『な、長かった旅路に終わりが…。女神の世界に行ける招待状ね』
『行くには?』
『転移的なもので行くのよ』
『この位置を手にした代償を引き換えに、女神世界へと行ける…なんて普通からしたら、妙過ぎるわよね』
『目立つ異世界転生者は、そうやって大天使から引っこ抜いていく。女神職業なんて、使い捨て並に扱われてるのよ』
『ルミ、その口調からしたら相当溜まってるね…』
『そりゃそうよ、チート並の強い人や異世界最強異能はしゃーないけど「俺TUEEE」ってどうなのよ? ほぼほぼ自称感しかないじゃん、それを大天使さん引き抜いてるんだよ? 女神世界理屈パラダイス並に、ハチャメチャ論戦ばっかだよ? そんなの見て私疲れたわ』
リリナはそれを聞いて、苦笑いを浮かべていた言う。
『俺TUEEEって…あいつよく読んでたけど、別に強い訳じゃなくてただキチガイっておもえたわ。まぁ最強チート能力ならまだ話がわかるけどね』
龍太とリリナは付き合って互いの好きな物を、手に取り合あったり、頼ったりと様々で。
その時に、龍太が持ってきた小説が「異世界無双する為に選んだチート能力「ハーレム」をする為、俺TUEEEを発動するべく女を口説くが貧弱過ぎて見向きもされない件について」っと言う長文タイトルの小説だった。
リリナは見て見たが、主人公はエチな発言と魔王に対して俺TUEEEから死ねとか言ってらセーブポイントに戻されていたっと何がしたい小説か全くわからなかった。
『それが実在すんのね…』
『小説の影響でしょう、私はそうゆうのをできないように職種に「俺TUEEE」を追加したかな』
『何をする職種に…?』
『口癖に俺TUEEEで、何もしても会話しても俺TUEEEの縛り』
『うわぁ…ウザイ…』
『最終的に現代に帰ります…で終わる。撃退できたねやった!』
『女神も考えるね…凄すぎた』
ルミとリリナは互いに、打ち解けた会話をしているが…リュウカはふと思う。
確かに異能最強やチートは、異世界転生の小説とかにはよくある。
俺TUEEEかぁ、一度言うだけ言って戦いから離脱してみたいよなぁ。
つーか、ルミが働き疲れたOLに見える…。
スプライタは映像を眺めながらこう言った。
「異世界チートは元をたどれば、異世界最強の魔法で、異世界最強異能は転生の時に何かしら女神が与えた力なんですよね。違いはそのふたつですね」
リュウカは、少し驚いた反応で思わずスプライタを向いてこういった。
「そうなのか? 俺はてっきり、ゲーム異世界なんだよなぁって感じてたけど?!」
スプライタは、リュウカの方を向いて言う。
「はい、そうですよ。ただこの滅んだ世界は…千年前に開発された仮想技術を残す為に、魔術コードと呼ばれる特殊な数字がありまして。それをこの滅んだ異世界に反映と展開させたって話です。ですから、ゲーム画面のような、ステータス表示が存在してるわけですよ」
「あ、だから職種があるのか…」
「職種はもとからありますよ」
「マジか…」
ルミとリリナの関係性軽く微笑むスプライタ、そんな表情見てリュウカは目をつぶって目線を、再び追尾体験の映像に向けて言う。
「チート能力には並の強さが、異世界最強の魔法。そんな奴らが、女神の世界にゴロゴロいるってわけか?」
そんな奴リュウカの言葉に、スプライタも追尾体験の映像を、ゆっくりと向いて答える。
「はい、少なくても…数百はいてもおかしくないかと思います」
苦い声でリュウカはこう言った。
「バケモンの世界かよ…。冗談は寝て言えレベルだな…」
追尾体験映像は、次の場面と切り替わる。
周りの風景と建造物がやけに、白銀に光り輝いて放っている…神々しい印象を与える。
これが、女神の住む世界と呼ばれる場所だろう。
すげぇな…ここ、異世界…いや、異界って思える…。
次々と天使達が、ぞろぞろと集まる。
真ん中に居る大きな羽を持つ人、これが「大天使」と呼ばれているのだろう。
伊達メガネをして、グレーの髪の色で腰の長さまである、一人の男性がその「大天使」である。
そう彼こそが、「ルミナス・フユーゲル」で、軽いお辞儀をして口を開く。
『女神の世界へようこそ…転生者リリナ』
『……』
『大天使希望ですか?』
『いや、女神が希望でルミ…この子を大天使にしてやってください』
『ほう? 元女神でしたか…。それでリリナ殿はどこを希望…ですか』
『女神』
『…おかしいですね? なんで強者が女神を選ぶのです。強きものは、大天使でしょう』
『私がなりたいものに反論は認めない』
『……』
すると、ルミがリリナの腕を掴んで後ろを向いて小さな声で言う。
『ちょっとリリナ、話が違うわよ!?貴方が大天使で私が女神のはずよね!?』
リリナは落ち着いた声でルミに言った。
『ルミ、大役は私じゃない。その役はルミが適任なのよ、今までずーっと私のアシストしてたから…譲りたいのよ』
ルミは小刻みに首を左右に振り言う。
『わ、私なんかに「大天使」が務まるはずがないじゃん!女神の時だって、私は自堕落だったんだよ? ジャージー来てる地味な女の子よ、そんなのが――― 』
リリナは、ルミを優しく抱きしめてこういった。
『大丈夫、私の異能でルミの「自堕落」と入れ替えする。だから、預かって欲しい―――』
そう言って、リリナはルミの額におでこをくっつけて、二人同時に床に倒れた。
『リリナ様?!』
ほんの一瞬だけ閃光が光、真面目と自堕落の部分を交換した。
二人は立ち上がり、すんません的な顔をしてるリリナ、ルミは笑みが消えた素の顔でルミナスを眺める。
それを見て、ルミナスは口を開いた。
『…ルミとか言ったな?』
『はい』
『我々と共に来てもらおう』
『ええ―――』
ルミはルミナスが歩く後ろをついて行く。
リリナは、周りにいた女神に連れられ…神父がいる机の置かれた。
神父はリリナに、ゆっくりとした口調で訊ねた。
『リリナよ、お主何を考えていた?』
リリナは、軽い笑みをして神父にこう答えた。
『ルミの願いを叶えに来たって所です』
神父は、軽いため息を吐いて静かな口調で言った。
『私は見ていました行動を、あの大天使を―――倒すつもりですか?』
リリナもまた、ゆっくりと頷き言う。
『はい、少なくても女神が大天使と肩幅並ぶのが筋でしょう。って私は思いますけど』
神父は、静かな声でこう言った。
『かつてはそうだった、じゃが、異世界は大天使に常に狙われていた。そっから大天使と女神は話と話が合わなくなった。カオスとは別に異世界を滅ぼしたのも、彼らと言うべきじゃろう。うむ、見事じゃ…だがのう、彼はその意味で必要かのう?』
リリナはしおらしい声でこう言った。
『え!? い、いやぁ…それは少しで。その…大半は私が必要な人…ですっ!』
神父は何やらうっとりして聞いた、首を左右に振りコホンと咳をして言う。
『ふむ、じゃがまだ詰めが甘いのう。どれ、バレぬ様にワシが主からやる気を預かって置こう。再びこの地に、訪れたら返してやろうぞ―――』
リリナの胸から飛び出た丸い球体は、神父が握る杖の玉に飛び込んでいった。
プチ解説
ルミナス・フユーゲルは異世界転生の最強だけを引き抜いて天使界で働かせる感じです。
リリナはこの事を知ったのは、異世界を冒険してからです。
色んな本を読みあさり、結果的に見つけた結論でした、英雄と称されて一つの城を手にしてましたが、後任は…また別の話で。
ルミナス・フユーゲルは異世界滅ぼした人って言われてますが、実際は滅ぼしたと言うよりも、異世界転生と最強を引き抜いて一つの軍にしちゃったんですよ、そりゃ異世界人は不利な戦いを強いられました。
龍太たちが読んでいた小説は、エチなものですので表現はできません…あの二人それだけ恋人として仲良い関係でした。




