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俺が急成長すると私に変わります

リュウカに秘められた力はもう一つあった

キス系でスキルが目覚める能力である。


その名の通りで、キスした相手と自分にも恩恵がある。



そして…もう一つとは「急成長(バージョンアップ)」である。

本来ある力を更に強めることが可能であり、その際には体が急成長する。



普段はロリで口調は男性

この逆となると…

「急成長」で体の成長と口調は女性となる。



つまり女性口調と言うと、リュウカは体がロリから成長する――――。



「見てくれよこれが《《私の真の力》》―――――」



リュウの全身から強い光が放たれ、閃光が一瞬だけ放つ。



そしてラインハルトの目に止まったのは――



「レバさんレバさん…わしのいれば知らんかのう?」


――――急激に進化を遂げた真の姿リュウカだった…老婆姿である。

思わずラインハルトは反応して言ってしまう。



「…いや違うよ!?急激に成長し過ぎてバーさんになったよ兄貴!!レバさんって誰!?」

「あぁ…こんな敷地をくれるのかい? だけどわたしゃ住めんよ…」

「いや何言ってんの!?敵地ここ!!」

「墓場? あぁ…メイドに冥土に行きたいとかじー様言っておったかのう…。ごめんよじー様、わしが先に来てしもうたわい」

「そう言うことじゃない!! てか、兄貴結婚するしてないからね!!なんでぽっくりあの世に来ちゃったみたいな発言してんの!?」

「はて? わしは誰かのう…(モゴモゴ)」

「入れ歯が合わなくて違和感バリバリ、なんか食べてんの? 感あるけど!!」

「まぁご飯まだ? 」

「さっき食べたでしょうが!!」


ジャングリラを見たラインハルト

背後には惑星と宇宙そして…ジャングリラの真顔である。



「困惑した表情だそれ!!ラツイにあった猫と宇宙の画像だよね! それ!!」



再び、強い光を放たれすらっとした長い足。

気持ち程度ふっくらした胸、来ていたゴスロリは衣装を変えず成長した。

これが真の姿、リュウカである。



「さて、一瞬だけBBAになったけど私が相手よ。魔法少女にはなれないけど、急成長したから木刀(これ)で十分かな。軽いし持ちやすいしね」

「脱ロリすんなよ」

「う、煩い!! たまにはいいでしょ!」



ジャングリラは無言で脇差にある細剣を抜き取り…リュウカに向かって走る


「所詮ガキのまんまだろうがーー!!」

「ガキでは無い、()()()()()()()()()()()よっ!!」



リュウカは細剣をひょいと右に躱し静かに、木刀の柄頭でジャングリラ間合いに入り腹部をトンっと軽く当てる。


「がはっ !?」

「甘い」


メキメキと音がなりジャングリラはくの字になり吹き飛ばされ、床を転がり床に手を伸ばして体を回転させて立ち上がる。



「ガキだとしても、力は倍増してるわ。ロリが悪党を懲らしめるなんてなかなかいいじゃない ?」

「……凍れ! 氷塊域!」



ジャングリラは細剣をゆっくりと地表を突いた。

パキパキと音を鳴らし氷の塊が作られ

リュウカに向かって凄い速さて迫り来る。



「躱せるならかわしてみせろ…この氷魔法を」

「氷魔法とか酷くない!? 」

「手加減は不要と、戦い中の極意」


リュウカを襲い氷塊がガチガチに塊し、巨大な氷柱が出来上がる。

リュウカは氷漬けされた様に、氷柱の中で立っているように見える。



「兄貴ーー!!」

「回避すらしない無知能か…」

「貴様―――!!」


そう絶叫するラインハルトと軽く鼻笑いしながら言ったジャングリラ。

ラインハルトは拳を振り抜くが、腹部にジャングリラの拳が入り込みゆっくりと片膝を床についた。


「がはっ…!」

「あんまり興奮するなよ、弱く見えるぞ。いや、もう既に弱いか…イメージとは違うな」


ジャングリラはラインハルトを見ながらたりと歪んだ笑みをする。

ラインハルトを蹴飛ばしたジャングリラ。



「まだ…終わって…ない…。リュウカ(あの子)が光なんだ…!」


ラグナロクはリュウカに向けて手のひらを伸ばしたが…その腕をジャングリラに捕まれた。



「――おっと、邪魔するハエがもう一匹」

「何故、邪魔する!!」

「ショーが台無しだからだ、邪魔をするのなら貴様も氷漬けだ」



そのジャングリラの発言後、ラグナロクは腕から氷が滲み出るようゆっくりとじわじわに氷始める。



「―――貴様!!」

「邪魔ものは消えるべしだ、それが《《神の規定》》だ」

「な、何が神の規定だ!! 君がやってる事は…人殺しだよ!!」

「……すまぬな()()()()()()()()

「ーーーーなにをっ!!?」



ジャングリラのその謝罪に、ラグナロクは驚きながら体全体に氷が周り凍ってしまう。

ラインハルトにまた、ゆっくりと近づくジャングリラ―――。



「……っ」


ラインハルトは歯を擦らせて、腹部を抑えながらもふらつき立ち上がる。



「ブラボー、まだやるのか――?」



右脚が誰かに掴まれたジャングリラ。

ジャングリラは目線を見下ろすと、リリナの姿があり右脚を手で掴んでいた。


「行かせない…それ以上…行かせない…」

「…落ちこぼれ、貴様に僕を触る権利などない」

「うっさいわね、高笑いしてる暇がないようだけど??」

「ふん、戯れはまた今度にしろ」


ジャングリラは歩いて、振りほどくリリナの手…だがリリナは再び掴む。



「貴様…しつこいぞ」

「そいつを殺してみなさい…あんたを許さない」

「…口説い!」


リリナを蹴飛ばしたジャングリラ

床を転がり体を起こそうと、するが動かせない

あの時の衝撃で体が軋んだようだ。


「うぐっ…あんたは…何がしたいのよ…?」

「…答える義理はない、ただそれだけ」



ジャングリラはリリナをさらに蹴飛ばして気絶させる。



「歪んだ感情はどうも狂気にしかならない。HAHAHA」



それを聞いて見たラインハルトは小さく歯を擦らせた。


また…自分の無力で誰かがこうなるのかと、なぜ謝罪といい答える義理がないと言うのかこの戦いの意味がよく分からないことに腹を立たてるが…堪える。



そしてジャングリラは愉快な口取りでゆっくり口を開く。


「君達は何を望んで僕を拒絶する。世界は平和になるでしょ…誰も生きてなければ」


氷漬けのリュウカに足を向けるジャングリラ。


ラインハルトはふらついて立ち上がる

右足をザッ! って開いてリュウカが持っていた木刀を拾う



いや…どこまで耐えるんだ? 堪えるんだ?

こうになってまで、それをする意味は無い

そうだろ? 兄貴、あの日を思い返せば…立ち向かえるよな。

抑えてるだけじゃダメだ、堪えてばかりじゃ…なんも変わりやしない!!



堪えてる部分を解き放ち、心から解き放たれた眼差しは…鋭く光る眼差しが髪の毛の隙間から、ジャングリラを睨む



「…何故立ち上がる? 何故また武器を持つ。限界はとうに来てるのに、君はーー何故そんな目をする」

()()()()()()()()()()()


ラインハルトの眼差しは強く光を放つ。

そんな目をするラインハルトにジャングリラは…歯を擦らせてこう叫んだ



「やめろ…。やめろよ、そんな目で俺をーー見るなァァァァーーッ!!」

「っ!!」

「何が間違いで、何が敵である?? そんなバカげた考えに光を飲む眼差しすらしない!? ふざけるな! 絶望に事足りない? そんなわけがないだろ! こんな状況で()()()()()()()()


荒ぶるジャングリラ、明らかに怒り狂っている。

発言だけで覇気が、ビリビリとラインハルトの顔を襲う。


「希望があれば絶望もあり、俺はそんな考えを持ちたくはない。()()()()()()()、そう…()()()()()()()()()()()()()それが逆行に打ち勝つ力だ」

「ふざけた思考だ、実に無意味な考えだ。全ては力があれば勝てる、そうであろう」



ラインハルトも負けず踏ん張り木刀を静かに両手で構えて静かに言う。



「…私には守りたい人が居た。どんなにねぐらでも、影が薄くても、私を助けようとした兄貴の背中ーー。頼りなかったけど…またあんな姿をさせたくない、恐れていたけどそんなばっかで何が守れるんだ。あんたの言う通り()()()だ。だけどひとつ誤解してる」



ジャングリラは細剣を握りしめて走って来る

だが、ラインハルトの構えは正反対…居合切り体制である。

ジャングリラが縦でラインハルトが横の為、力負けで刃が折れてもおかしくないのでラインハルトの負けが確定する。



「誤解など僕からしたら()()()



だが…ラインハルトは百も承知で構えた木刀

負ける気がしなかったラインハルトの意志を示す様に目には強く光が宿る。



「「はぁぁぁぁぁーー!!」」



ジャングリラとラインハルトの、互いの口から叫び声が放たれたーー。



ジャングリラの振り落とす細剣とラインハルトの構えた右からのなぎ払い




ガッキィィィィン――――!!




鋼鉄音が鳴り響いた、振り落とし通り過ぎたジャングリラ。

薙ぎ払った体制のラインハルトはそのまま立つ。



誤解それは強さは一人では成せない。

ジャングリラ、お前は信頼出来る仲間がいるか?


『いない』

『いないなら作るんだ』

『でも、僕は強い』

『馬鹿言え、仲間と戦う方が何全倍も力出るんだよ。守りてぇ奴がいたな尚更な』

『そうなんですか?』

『あぁ、おめぇもわかる日が来ればいいが』

『いつか来ますかね』

『あん?』

『人と共に戦う仲間が―――』



手に持つラインハルトの木刀は見事にへし折れて虚空を回転しながらーードスッ!っと鈍い音を鳴らして床に突き刺さった。



ジャングリラは天井を見上げて口を開く。



「守りたいものだと…? とうの昔にそれは失った…。だからこそ…君達に…勝てない…のか…?」

「力だけじゃなんも守れない…それがジャングリラの誤算であり致命的な誤解だ」




ジャングリラはゆっくりと倒れた、ラインハルトは折れた木刀を突き刺さる床から引き抜ぬく。


「これで私はまた強くなれたかな。ネカマ見たく感じるだろうけど」


ラインハルトはゆっくり歩いた時だった

背後からの殺気に気付き後ろを振り返ると、黒い霧がジャングリラを覆い尽くしていた。



「こ、これは…!?」

プチ解説


まず、ロリから急成長っという表現ですが、六歳児設定ですので、そっから6歳足した十二歳ぐらいの少女をイメージとなります


急成長には言葉があり彼女の場合は「俺」を「私」と言い換えると進化的に体を急成長が可能となります

力はロリよりもはるかに増します、しかしこの時は…初めての力故に氷漬け…凍らせられた形になりました。

大丈夫です、また蘇りますが…彼女リリナも必死に止めようとしますが…いやぁ女神だったのに、弱かった…

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